頼もしい新星の誕生です。チェコ・ブルノで開催中の「第17回世界ジュニア女子選手権大会(U-20)に出場している全日本ジュニア女子チームで唯一の高校生、井上愛里沙選手(西舞鶴高校3年)の勢いが止まりません。1次リーグ戦初戦のタイ戦で途中出場を果たすと、ダイナミックなフォームから持ち味であるパワー溢れるスパイクを叩き込み、鮮烈な世界デビューを飾りました。

　中国、セルビアに敗れはしましたが、この2試合でも井上選手は途中出場で大活躍。セルビア戦では、2セットを先取された後、自らの連続サービスエースで流れを引き寄せ、フルセットへ持ち込む活躍ぶり。「相手の高いブロックに対しても、逃げずに思い切り打つことだけ考えていました」と言うように、まさに日本の中心選手として存在感を発揮しました。

　井上選手を全日本ジュニアに抜擢した福田康弘監督も「レフト、ライト、センター、どの場所からでも攻撃ができるし、ハイセットも打てる。(同年代の)古賀選手とは異なる持ち味があるので、これからの日本バレーを背負ってほしい選手の1人」と高い期待を寄せています。2次リーグ戦、順位決定ラウンドと、より一層厳しい戦いが続く世界ジュニア選手権の勝敗と共に、井上選手の活躍にもご注目ください！