2013年11月17日
全日本女子チーム・火の鳥NIPPON、ブラジルに敗れ銅メダル グラチャンバレー2013
「ワールドグランドチャンピオンズカップ2013(グラチャンバレー2013)」は11月17日(日)、東京体育館で女子大会最終日の3試合を行いました。火の鳥NIPPONは、FIVB世界ランキング1位(2013年10月7日現在)で今大会ここまで全勝の王者・ブラジルと対戦。ストレート(29-27、25-14、25-18)でブラジルに敗れ、日本は銅メダル獲得で本大会を終えました。
日本は木村沙織選手、石井優希選手、新鍋理沙選手、迫田さおり選手、岩坂名奈選手、セッターに中道瞳選手、リベロに佐藤あり紗選手というスタメンで臨みました。第1セット、中道選手のサービスエースなどで日本が先行し、リードを保ったまま2回目のテクニカルタイムアウトまで進みます。しかし日本のフェイントがブラジルにブロックされて18-18の同点に追いつかれると、そこから試合は一進一退の攻防になります。何度もブラジルにセットポイントを奪われますが、石井選手、木村選手のスパイクで追いつく粘りのバレーを展開。しかし最後はブラジルに振り切られ、このセットを落とします。続く第2セット、リベロ・佐藤選手の執念のレシーブや、石井選手のサービスエースも飛び出しましたが、要所でブラジルに得点を挙げられ、2セット連取を許します。日本にとって後がなくなった第3セットは、長岡望悠選手、近江あかり選手、大竹里歩選手、そして江畑幸子選手を起用します。その江畑選手がスパイク、サービスエースなどで活躍を見せましたが、一度勢いに乗ったブラジルを止めることはできず、このセットで勝敗が決しました。
なお日本のグラチャンバレーでのメダル獲得は、銅メダルを獲得した2001年大会以来、3大会ぶり2回目です。
試合後、キャプテンの木村沙織選手は「いいところと課題があったので、来シーズンに生かしていきたい。ただ、今シーズンの集大成として、まとまったチームになってよかった」と語り、眞鍋政義全日本女子監督は「ブラジルはミスが少なく勉強になった。ブラジルには力負けした」と述べました。
なお、同日行われたその他の試合では、アメリカとドミニカ共和国が対戦し、セットカウント3-1(25-14、25-16、21-25、25-18)の末にアメリカが勝利。2005年(第4回大会)以来の銀メダル獲得となりました。また、タイとロシアの一戦では、セットカウント3-1(18-25、25-22、25-21、25-23)でタイがロシアを下し、今大会初勝利を挙げました。
全試合後に行われた表彰式では、個人賞が発表され、大会MVPにはブラジルのファビアナ・クラウジノ選手が選出されました。また日本の佐藤あり紗選手がベストリベロ賞を、中道瞳選手がベストセッター賞を、迫田さおり選手がウィングスパイカー賞第1位を、それぞれ受賞しました。
計5日間に渡り行われたグラチャンバレー2013、火の鳥NIPPONにたくさんのご声援をいただきありがとうございました。11月19日(火)からは男子大会が開幕します。引き続き、全日本男子チーム・龍神NIPPONにご声援をお願いします!
◆最終順位
・1位:ブラジル (勝点15/5勝0敗)
・2位:アメリカ (勝点10/4勝1敗)
・3位:日本 (勝点9/3勝2敗)
・4位:ロシア (勝点4/1勝4敗/セット率0.615)
・5位:タイ (勝点4/1勝4敗/セット率0.385)
・6位:ドミニカ共和国 (勝点3/1勝4敗)
◆個人賞
・ウィングスパイカー賞第1位: 迫田さおり選手(日本)
・ウィングスパイカー賞第2位: オヌマー・シッティラック選手(タイ)
・ベストリベロ賞: 佐藤あり紗選手(日本)
・ベストオポジット賞: アルタグラシア・マンブル選手(ドミニカ共和国)
・ベストセッター賞: 中道瞳選手(日本)
・ミドルブロッカー賞第1位: ユリア・モロゾワ選手(ロシア)
・ミドルブロッカー賞第2位: プルームジット・ティンカオ選手(タイ)
・MVP: ファビアナ・クラウジノ選手(ブラジル)