2013年11月24日
ブラジルが大会3連覇!全日本男子チーム・龍神NIPPONは6位で大会を終了 グラチャンバレー2013

「ワールドグランドチャンピオンズカップ2013(グラチャンバレー2013)」は11月24日(日)、東京体育館で男子大会最終日の3試合を行いました。全日本男子チーム・龍神NIPPONは、FIVB世界ランキング12位(2013年10月7日現在)のアジア王者・イランと対戦。ストレート(17-25、18-25、14-25)でイランに敗れ、日本は6位で本大会を終えました。
日本は近藤茂選手、松本慶彦選手、山村宏太選手、福澤達哉選手、石島雄介選手、越川優選手、リベロに永野健選手というスタメンで臨みました。第1セット、相手のサーブミスで日本が先制しますが、徐々に調子を上げるイランに、得点を積み重ねられます。中盤、イランに連続サービスエースが飛び出し、点差を広げられると、日本は積極的なメンバーチェンジで流れを変えようと試みますが、そのまま第1セットを奪われます。第2セットは第1セット途中から出場したセッター・今村駿選手のトス回しが冴え、キャプテン・山村選手の速攻や福澤選手のバックアタックが決まります。一時日本に流れが傾いたかに思われましたが、その後は大きく得点差を広げられ、2セット連取を許します。何とか一矢報いたい第3セット、序盤はお互いに得点を取り合う一進一退の攻防を繰り広げます。松本選手のクイック、米山裕太選手のブロックなど日本のいいプレーも随所に出ましたが、イランのブロックやスパイクに攻め立てられ、最後はイランのサーブがネットインのサービスエースになり、日本はストレートでの敗戦を喫しました。
試合後、キャプテンの山村宏太選手は「アジアの王者として来ているイランにストレートで負けたのは悔しい。これからオリンピックを目指すには、アジアのチャンピオンにならなければならない。今後どうやってイランに勝っていくかを考えていきたい。グラチャンを通して世界と戦って感じたことは、まだまだ自分たちの力が足りない部分が多かったということ。逆に通用した点もあったので、それを継続して力を出せるようにしていきたい」と話し、福澤達哉選手は「これだけたくさんのファンの皆さんが、どんな時でも応援してくださっているので、選手が下を向いていても仕方がない。ここからどれだけ巻き返せるかが勝負」と涙ながらに語りました。
なお、同日の第1試合でブラジルとイタリアが対戦し、ブラジルがフルセット(25-22、25-22、23-25、20-25、15-11)の末に粘るイタリアを振り切り勝利。3大会連続4回目の金メダル獲得を果たしました。同時にイタリアの銅メダルも確定しました。また第2試合、銀メダルを懸けたロシアとアメリカの一戦では、ストレート(29-27、25-22、25-19)でロシアが勝利を収め、銀メダルを獲得しました。
全試合後に行われた表彰式では、個人賞が発表され、大会MVPには準優勝のロシアチームで活躍した218cmのドミトリー・ムセルスキー選手が選出されました。
女子大会から数えて計10日間、各地で熱戦が行われたグラチャンバレー2013に、たくさんのご声援をいただきありがとうございました。今大会終了を持って、2013年の国際大会シーズンは終わりますが、いよいよ今月末からは国内大会のシーズンとなります。11月30日(土)からはV・プレミアリーグ女子、12月7日(土)からはV・プレミアリーグ男子が開幕するとともに、12月11日(水)~15日(日)には「平成25年度天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会 ファイナルラウンド」が東京体育館で開催されます。火の鳥NIPPON、龍神NIPPONの選手たちは、各所属チームに戦いの場を移すことになります。引き続き、バレーボールにたくさんのご声援をよろしくお願いします!
◆最終順位
・1位:ブラジル (勝点12/4勝1敗)
・2位:ロシア (勝点11/4勝1敗)
・3位:イタリア (勝点9/2勝3敗)
・4位:イラン (勝点7/3勝2敗)
・5位:アメリカ (勝点6/2勝3敗)
・6位:日本 (勝点0/0勝5敗)
◆個人賞
・ウィングスパイカー賞第1位: フィリッポ・ランザ選手(イタリア)
・ウィングスパイカー賞第2位: ドミトリー・イリニフ選手(ロシア)
・ベストリベロ賞: ファルハド・ザリフ選手(イラン)
・ベストオポジット賞: バラセ・デソウザ選手(ブラジル)
・ベストセッター賞: ブルーノ・レゼンデ選手(ブラジル)
・ミドルブロッカー賞第1位: マックスウェル・ホルト選手(アメリカ)
・ミドルブロッカー賞第2位: エマヌエーレ・ビラレッリ選手(イタリア)
・MVP: ドミトリー・ムセルスキー選手(ロシア)