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国際大会

第17回世界ジュニア女子選手権大会(U-20)

試合結果

最終順位

1位 中国
2位 日本
3位 ブラジル
4位 イタリア
5位 トルコ
6位 ロシア
7位 セルビア
8位 ドミニカ共和国
9位 ブルガリア
10位 チャイニーズタイペイ
11位 チェコ
12位 ペルー
13位 コロンビア
14位 エジプト
15位 メキシコ
16位 アルジェリア
17位 アメリカ
18位 タイ
19位 プエルトリコ
20位 ナイジェリア

個人賞

ベストリベロ賞 小島満菜美

日本の試合結果

6月30日 日本×中国 決勝戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0 13 17 15 - -
中国
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

井上

愛里沙 井上
愛里沙
細川 絢加 細川 絢加 伊藤 望 伊藤 望
山内 美咲 山内 美咲 堀江 彩 堀江 彩 小田 桃香 小田 桃香 小島

満菜美 小島
満菜美
(リベロ)

【戦評】

 第17回世界ジュニア女子バレーボール選手権大会最終日、28年ぶりの決勝戦に臨んだ日本は、FIVB女子ジュニア・ユース世界ランキング1位の中国に挑んだ。トルコ、イタリアと世界の強豪に勝利してきた勢いで、昨年の第 16 回アジアジュニア女子選手権大会と今大会1次リーグ戦で敗れた中国に対し、今度こそとリベンジを誓ったが、中国の壁は高く、惜しくも準優勝に終わった。

 今大会、1次リーグ戦からセミファイナル1-4位決定戦(準決勝)まで1セットも落としていない中国に対し、日本はこれまでと違うスタートローテーションで臨み、真っ向勝負のエース対決に挑んだ。第1セット、井上愛里沙がその期待に応え、立ち上がり早々にレフトから軟打も織り交ぜた攻撃で得点した。中国の攻撃をレシーブで繋げる日本に会場からも歓声が起こり、ホームゲームのような声援を受け、6-7と互角の戦いを繰り広げた。しかし、中盤に中国のサーブに崩されると連続失点を喫した。点差を離されても諦めず、日本は小田桃香の攻撃や、山内美咲のサービスエースなどで追い上げたが、第1セットを13-25で失った。
 第2セットも立ち上がりに2本連続で中国のブロックに攻撃を阻まれ、2-8と苦しい展開が続いた。2-11と中国のリードが9点に広がったところで、小田に代えて土井さくらを投入。土井のレフトからのスパイクや、堀江彩のライトからのスパイクでようやく日本も反撃に転じたが、中国の攻撃が止められず、終盤にも連続失点を喫した。10点差を追う中、細川絢加に代えてセッターに山上有希を投入。井上のスパイクが決まると、堀江も続き、さらに山内のサービスエースなどで4連続得点を挙げて中国を追い上げた。しかし、序盤の失点が響き、17-25で中国が2セットを連取した。
 第3セット、これまでの試合と同様に井上から始まるローテーションに戻した日本は、中国の強打をレシーブで繋げ、ミスを誘うと、土井と井上のスパイクで逆転、この試合で初めてリードを奪った。大会開幕当初はスタメンで出場しながら、中盤からポジションを井上に譲る形となった土井が、最終戦にすべてをぶつけるかのように、スパイクだけでなくレシーブでも盛り立てた。13-15と中盤までは互角の勝負を繰り広げたが、勝ち方を知る中国は勝負どころでブロック、サーブで日本を圧倒。終盤の連続得点で中国に勝負を決められ、第3セットを15-25で奪われた。セットカウント0-3で中国に敗れた日本は、今大会準優勝に終わった。
 中国に敗れはしたが、レシーブで食らい付き、全員で何とか勝機をつくろうと懸命にボールを追う日本に対し、会場からは惜しみない拍手が送られた。

【コメント】

○福田康弘監督


「結果を得られたいい大会だったが、決勝はレベルが違いすぎた。これまでの対戦と比べても中国の気迫に押さえこまれ、完敗だった。中国の優勝を心から祝福したい。大会前はこの結果を予想していなかった。ブロックも(チームランキングは)16位で、レシーブ力だけでここまで上がってこられたことを高く評価したい」


○キャプテン・小田桃香選手


「目標としていた金メダルには届かなかったが、決勝まで来ることができたこと、日本のチームワークを見せつけることができたことがよかった」


○土井さくら選手


「これが最後の試合だったので、失うものはないと、上がったボールは思い切り打つことができた。もっと攻めることができたと思うし、レシーブの安定感など課題はあるが、一生に一度のいい経験ができた」

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6月29日 日本×イタリア 1-4位決定戦(準決勝)

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 25 21 25 -
イタリア
1 19 15 25 17 -

【第1セットのスタメン】

小田 桃香 小田 桃香 堀江 彩 堀江 彩 山内 美咲 山内 美咲
伊藤 望 伊藤 望 細川 絢加 細川 絢加 井上

愛里沙 井上
愛里沙
小島

満菜美 小島
満菜美
(リベロ)

【戦評】

 第17回世界ジュニア女子バレーボール選手権大会(U-20)、優勝候補のトルコを破り、波に乗る日本は、準決勝でFIVB女子ジュニア・ユース世界ランキング3位で、本大会2連覇を狙うイタリアと対戦。試合巧者のイタリアに対しても一歩もひるまず、粘りのレシーブからチャンスをつなぎ、セットカウント3-1で勝利し、銀メダルを獲得した1985年の第3回大会以来、14大会28年ぶり2度目の決勝進出を決めた。次戦は6月30日(現地時間)20時から、本大会初優勝を懸けて、中国と決勝戦を戦う。

 第1セット、ここまでサーブランク1位のイタリアに対し、日本も攻めのサーブでスタートから攻めた。山内美咲のサーブでイタリアの守備を崩し、ディグ(スパイクレシーブ)やブロックフォローでボールをつなぎ、相手のミスを誘った。トルコ戦で活躍した井上愛里沙へのマークが厳しくなる中、セッターの細川絢加はライトの堀江彩や、センターの山内、伊藤望をうまく使い、相手のマークを撹乱させた。さらに小田桃香の前後に揺さぶるサーブでイタリアのミスを呼び込み、第1セットは25-19で日本が先取した。
 第2セットも日本が優勢。イタリアの強烈なスパイクを小島満菜美がレシーブし、伊藤のブロックで日本が得点すると会場も一気に盛り上がった。19-15と4点をリードした終盤、山内のクイックや井上のサーブで連続得点を挙げた。最後は山内のブロックで25-15とし、第2セットも日本が連取した。
 第3セット、井上のサービスエースで3-0とリードを広げたが、2年前の第16回世界ジュニア女子選手権大会のチャンピオンであるイタリアも、堅実な守備と高い攻撃力を発揮。日本の攻撃がブロックに阻まれ、逆転を許すと、21-25で第4セットを奪われてしまった。
 しかし第4セットに入ると、またも日本は驚異的とも言えるレシーブから得点につなげ、細川、井上のサービスエースで中盤に連続得点を挙げた。イタリアのミスでマッチポイントをつかむと、観客からはスタンディングオベーションで日本の勝利に向けて拍手が送られる中、最後は井上がレフトから決め、25-17。この結果、日本はセットカウント3-1でイタリアに勝利し、1985年以来、28年ぶりの決勝進出を果たした。

【コメント】

○福田康弘監督 


「前回大会優勝のイタリアに対して、我々はチャレンジャーとしてサーブで攻めることを心がけた。第3セットは勝ち急いでしまったため、サーブで崩すことができず相手のセンター線に決められてしまったが、最後まで攻め切れたことが勝因だった。明日の決勝も、これまでと戦い方を変えるつもりはない。ディグから日本の粘り強いバレーをすれば、中国に対しても必ずチャンスはある」


○細川絢加選手


「予選は3位通過だったが、決勝トーナメントに入り、小さなチームでも強いチームに対して通用することを示すことができた。1ヶ月間合宿を重ね、協会の方々や、たくさんの人に支えられてきた。決勝は昨年のアジアジュニア選手権や、(今大会)1次リーグ戦で負けた中国と対戦するが、どんな時でも強気のトスを上げ、金メダルを獲っていろいろな人たちに恩返しをしたい」


○伊藤望選手


「レフトにマークがついていたので、自分が決めて相手ブロックを引き付けたかった。セッターの細川(絢加)選手が打ちやすいトスを上げてくれたので、気持ちよく攻めることができた。決勝の相手である中国が自分たちよりも力が上なのは確かだけれど、これまでと同様に粘りやチーム力を発揮し、200%の力を出し切りたい」

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6月28日 日本×トルコ クウォーターファイナル

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 25 25 - -
トルコ
0 19 23 21 - -

【第1セットのスタメン】

小田 桃香 小田 桃香 堀江 彩 堀江 彩 山内 美咲 山内 美咲
伊藤 望 伊藤 望 細川 絢加 細川 絢加 井上

愛里沙 井上
愛里沙
小島

満菜美 小島
満菜美
(リベロ)

【戦評】

 第17回世界ジュニア女子バレーボール選手権大会、日本はFIVB女子ジュニア・ユース世界ランキング4位のトルコと準決勝進出を懸けて対戦した。2011年の世界ユース女子選手権大会王者のトルコに対し、サーブで攻めた日本は第1セットから主導権を握り、ストレート勝ちを収め、2007年以来3大会ぶりの準決勝進出を決めた。次戦は6月29日(現地時間)20時からイタリア対ドミニカ共和国の勝者と対戦する。

 第1セット、ヨーロッパチャンピオンのトルコに対しても臆することなく、立ち上がりからサーブで攻めた日本。井上愛里沙のサービスエースや、山内美咲のブロックなどで4-0とスタートダッシュに成功すると、中盤も粘り強いディフェンスから井上のスパイクで得点を重ねた。先行されたことでミスを重ねるトルコに対し、終盤も日本は伊藤望のサービスエースなどで連続得点を挙げ、25-19で幸先良く第1セットを先取した。
 第2セットも日本は伊藤、井上のサーブで攻め、トルコの強打をリベロの小島満菜美がファインレシーブでチャンスにつなげた。井上、小田桃香の両レフトだけでなく、伊藤、山内もセンター線から攻撃を仕掛け、日本が得点を追加した。ユースに続いてジュニアでの世界チャンピオンを狙うトルコも終盤、サーブから反撃に転じ、23-23と同点にされたが、ここでも井上が落ち着いて決め、25-23で第2セットも日本が連取した。
 第3セットに入っても集中力が途切れなかった日本は、練習で強化してきた成果を活かし、相手スパイクをディグ(スパイクレシーブ)でつなぎ、最後は井上が決めるという理想的な展開へと持ち込み、主導権を握った。終盤、トルコの猛追を受けたが、最後は山内のサービスエースで25-21、セットカウント3-0のストレート勝ちでベスト4入りを果たした。

【コメント】

○福田康弘監督


「サーブをコースに打ち分け、相手の攻撃を限定させ、ディグからリズムをつくることを継続して意識した。緊迫感がある中、10点差を追いあげたペルー戦の第2セットや、02からフルセットに持ち込んだセルビア戦の戦い方を選手たちが糧にしてくれた。リベロの小島がよく拾い、エースの井上が勝負どころで臆することなく打ちこんでくれた。準決勝では当然相手も対策を練ってくるので、しっかり気持ちをつくりなおしてメダル獲得に向けて戦いたい」


○小島満菜美選手


「全員が11本に集中していたので、普段ならば上げられないボールも上げることができた。高さもパワーも技術も相手が勝っていたが、チーム力で日本が勝っていた。(明日の)準決勝で負けたら(今日敗れた)トルコにも失礼なので、誰が見ても『日本が勝ってよかった』と思われるような試合をして勝利したい」


○井上愛里沙選手


(トルコは)セルビアよりは高さもなかったので、緊張することなく、逃げずに思い切って勝負することができた。準決勝の相手のブロックがどんなに高くても、どれだけ相手にマークされても、逃げずに自分から声を出してチームを引っ張りたい」

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6月26日 日本×ペルー 2次リーグ戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 27 25 - -
ペルー
0 20 25 19 - -

【第1セットのスタメン】

小田 桃香 小田 桃香 堀江 彩 堀江 彩 山内 美咲 山内 美咲
伊藤 望 伊藤 望 山上 有紀 山上 有紀 井上

愛里沙 井上
愛里沙
小島

満菜美 小島
満菜美
(リベロ)

【戦評】

 第17回世界ジュニア女子バレーボール選手権大会、2次リーグ戦の対戦戦相手はペルー。日本は第1セット先取後、第2セットは9-19と一時は10点のビハインドを背負ったが、持ち前の粘りを発揮し、デュースの末に第2セットも連取した。勢いそのままに第3セットも奪うと、ストレート勝ちでペルーを退け、クウォーターファイナル進出を決めた。次戦は6月28日の(現地時間)15時からFIVBジュニア・ユース世界ランキング4位のトルコとセミファイナル進出を懸けて対戦する。

 第1セット、1次リーグ戦での4戦とは異なり、セッターに山上有紀、レフトに井上愛里沙を入れた布陣で臨んだ日本は、井上のスパイクで得点を重ねる。キャプテンの小田桃香も要所でスパイクを決め、中盤からリードを広げた日本が25-20で第1セットを先取した。
 第2セット、ローテーションを変えてきたペルーに、軟打を織り交ぜた攻撃で崩され連続失点。9-19と10点の差をつけられた。しかし、山内美咲のサーブから盛り返し、1点ずつ追い上げた。井上に代わった土井さくらの攻撃や、堀江彩のライトからの攻撃で怒涛の追い上げを見せると、23-23の同点とし、デュースへ持ち込む。さらに山内のブロックやサービスエースで26-25と遂に逆転に成功。最後は小田がフェイントを決め、27-25で第2セットを大逆転の末に連取した。
 第3セットも中盤までは接戦が続いたが、山内と小田のサービスエースで抜け出すと、山上に代わって入った細川絢加がサーブでペルーの守備を崩した。そこから一気に押し切った日本が25-19で第3セットを奪い、ストレート勝ちでクウォーターファイナル進出を果たした。

【コメント】

○福田康弘監督


「目標であるメダル獲得に向け、とても大事な試合だった。第2セットは相手がラリー中に軟打を多用してきて、対処できずにリードされたが、サーブで攻めた結果、波を引き寄せることができた。クウォーターファイナルで戦うトルコは2年前の世界ユース女子選手権大会のチャンピオンだが、サーブを思い切り打ちこんで、日本らしいバレーをして勝ちたい」


○山内美咲選手


「スタメンが変わり、緊張もあった中、スパイカーがフォローしてあげられず、自分たちらしいバレーを展開することができなかった。第2セットは相手にリードされてしまったが、『このチームならいける』と確信があったので、思い切ってサーブで攻めることができた。目標は金メダルなので、クウォーターファイナルのトルコ戦も日本の武器であるチームワークで勝利したい」

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6月24日 日本×セルビア 予選リーグ戦(B組) 第4戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝2敗
2 21 21 25 25 10
セルビア
2勝1敗
3 25 25 16 21 15

【第1セットのスタメン】

小田 桃香 小田 桃香 堀江 彩 堀江 彩 山内 美咲 山内 美咲
伊藤 望 伊藤 望 細川 絢加 細川 絢加 土井

さくら 土井
さくら
小島

満菜美 小島
満菜美
(リベロ)

【戦評】

 第17回世界ジュニア女子バレーボール選手権大会、1次リーグ戦第4戦の相手はセルビア。日本は1、2セットを連取されながらも、3セット目以降に驚異の追い上げを見せ、フルセットへともつれ込んだが、あと一歩が及ばず惜敗を喫した。26日の2次リーグ戦の対戦相手は、25日の1次リーグ戦最終戦の結果を受けて決定する。セルビアがタイに勝った場合、日本はB組3位となり2次リーグ戦でA組2位と、セルビアがタイに敗れた場合、日本はB組2位となりA組3位と対戦する。

 第1セット、スタートの悪さを課題に掲げる日本だが、この試合では伊藤望のサービスエースなどで先行し、8-4とリードを奪う。その後も小田桃香のスパイクなどで得点を挙げたが、セルビアのブロックに日本の攻撃を執拗にマークされると、中盤に連続失点し、逆転されてしまう。山内美咲のサーブやスパイクで追い上げたが、最後もセルビアのブロックに日本の攻撃が阻まれ、第1セットを21-25で落とした。
 第2セットも流れは変わらず、立ち上がりから先行したのはセルビア。サーブとブロックで得点するセルビアに対し、日本はレシーブから勝機を見出そうとするが、序盤のリードが響き、21-25で第2セットも失った。
 後のない第3セット、流れを変えたのは途中出場の井上愛里沙。前日の中国戦でもスパイク、サーブに活躍した新鋭が、4-5から4本連続でサービスエースを奪い逆転に成功すると、スパイクでもチームに得点をもたらし、25-16で第3セットを、25-21で第4セットを奪い返した。
 第5セット、攻撃力で勝るセルビアに対して、リベロの小島満菜美が体を投げ打って強打をレシーブする姿に、観衆からは歓声が沸き起こった。驚異の追い上げを見せる日本にスタンドからニッポンコールが沸き起こる中、井上のスパイクなどで日本が先行したが、緩急をつけたセルビアのサーブに崩され9連続失点を喫し、逆転を許した。日本は最後まで全員が一丸となって粘りのバレーを展開したが、あと一歩が及ばず10-15でこのセットを落とした。日本はフルセットの末にセルビアに敗れ、1次リーグ戦2敗目を喫した。

【コメント】

○福田康弘監督


「試合のスタートからサーブで崩すことができていたが、第12セットは攻撃が消極的になってしまった。第3セットからは攻撃も積極的になり、プレーに魂がこもっているのを感じた。その姿勢が会場にも伝わり、応援していただいたのはありがたかったし、チームにとってもプラスになった。次戦は最初の1点からガムシャラに、積極的に取りにいきたい」


○堀江彩選手


「第12セットがすべてだった。チームの課題であるスタートでリードできたことで、余裕が出てしまったところを相手に突かれて、第2セットまで引きずってしまった。自分自身も思うようなプレーができないときも多かったが、プレー以外の部分でもできることはあったはずなので、これから同じ状況になった時に何ができるかを考えたい」

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6月23日 日本×中国 予選リーグ戦(B組) 第3戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝1敗
0 20 18 22 - -
中国
2勝
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

小田 桃香 小田 桃香 堀江 彩 堀江 彩 山内 美咲 山内 美咲
伊藤 望 伊藤 望 細川 絢加 細川 絢加 土井

さくら 土井
さくら
小島

満菜美 小島
満菜美
(リベロ)

【戦評】

 第17回世界ジュニア女子バレーボール選手権大会、第3戦目の相手はFIVBジュニア・ユース世界ランキングで1位の中国。日本はサーブで攻め勝機をつかみかけながらも、この試合で24得点を挙げた相手エースを止め切れずストレートで敗れ、今大会初黒星を喫した。この結果、日本の通算成績は2勝1敗となった。次戦は6月24日(現地時間)20時よりセルビアと1次リーグ戦最終戦を戦う。

 昨年の第16回アジアジュニア女子バレーボール選手権で敗れている中国に対し、リベンジを期する日本が重視したのはサーブ。第1セット、開始早々に土井さくらのサービスエースなど、相手を前後や左右に動かして揺さぶるサーブで4-1と先行した。しかし中国も伸びのあるサーブや、前に落とすサーブを打ち分け日本の守備を崩し、さらにエースにボールを集められ、連続得点を許した。堀江彩のスパイクや、細川絢加のサーブで追い上げたが、ブロックの上から打ってくる中国のエースを止められず、19-19から連続失点を喫し、20-25で第1セットを失った。
 第2セット、土井に変えて井上愛里沙を投入。流れを変えようと試みたが、序盤に中国がブロックで連続得点し、中盤には連続サービスエースを決められ、大きくリードを広げられた。日本もこの日好調の堀江が次々得点を決め追い上げを図ったが、中盤までの失点が響き、18-25で中国に2セット連取を許した。
 第3セット、第2セット同様中国が先行。しかし日本はレフトから井上が負けじとスパイクやサーブで連続得点し、逆転に成功。さらに小田桃香のサーブで中国の守備を崩し、攻撃を単調にさせたところを井上の攻撃で着実に得点し、20-17とリードを広げた。逆転に向けて第3セットを奪取したい日本だったが、第1セットと同様に中国のサーブに揺さぶられ、再逆転を許すと22-25でこのセットを落とし、中国にストレート負けを喫した。

【コメント】

○福田康弘監督 


「ポイントとなるところで、相手エースの決定力が上回っていた。事前の対策をもとにやるべきことはやれたし、内容は良かったが、勝負所で相手エースのスパイクに圧倒されてしまった。ストレートで負けはしたが、途中出場の井上(愛里沙)がいい働きをしてくれたのは収穫でもある。明日のセルビア戦も厳しい戦いになるが、ブロックフォローやディグ(スパイクレシーブ)でしつこく粘って戦いたい」


○井上愛里沙選手


「第2セットは中国の高いブロックを前に勝負できなかったが、第3セットは切り替えて思い切り打つことができた。負けてしまったのは悔しいけれど、サーブで攻めて流れはつくれていた。明日のセルビア戦も、高いブロックを相手にしても逃げずに挑みたい」

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6月22日 日本×コロンビア 予選リーグ戦(B組) 第2戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝
3 25 25 25 - -
コロンビア
2敗
0 18 16 17 - -

【第1セットのスタメン】

小田 桃香 小田 桃香 堀江 彩 堀江 彩 山内 美咲 山内 美咲
伊藤 望 伊藤 望 細川 絢加 細川 絢加 土井

さくら 土井
さくら
小島

満菜美 小島
満菜美
(リベロ)

【戦評】

 第17回世界ジュニア女子バレーボール選手権大会、1次リーグ戦2戦目の相手は高さを武器とするコロンビア。昨日の初戦を勝利した日本は勢いをそのままに、サービスエースで9得点を挙げるなど終始優位に試合を展開し、ストレート勝ちを収めた。次戦は6月23日(現地時間)15時から中国と対戦する。

 第1セット、日本はキャプテンの小田桃香のスパイクで先行した。山内美咲と伊藤望がサービスエースを決めると、序盤からコロンビアを突き放した。中盤以降も狙いを定めたサーブが効果を発し、サイドの小田、土井さくらのスパイクが次々決まり、25-18で第1セットを危なげなく先取した。
 第2セット、完全に主導権を握った日本は、山内と伊藤のともに2本目となるサービスエースや、小田のサーブとスパイクが次々に決まり、コロンビアにつけ入る隙を与えない。さらに堀江彩がライトから中央に切り込んで打つスパイクも要所で決まり、25-16で2セットを連取した。
 第3セット、日本は4本のサービスエースや山内のブロック、堀江のスパイクで連続得点を挙げた。途中出場の井上愛里沙のスパイクでマッチポイントとすると、最後は同じく途中出場の野村明日香がレフトから決め、25-17。この結果、日本はセットカウント3-0でストレート勝ちを収め、2連勝を果たした。

【コメント】

○福田康弘監督 


「昨日の反省を生かし、相手のムードに飲まれずにうまく試合に入ることができた。サーブを打つ位置を変えたことで、サーブは効果的だったが、ブロックとディグ(スパイクレシーブ)の関係に課題が残った。昨日はやや不調だった土井が今日はサーブレシーブとスパイクで成果を残したのは収穫。出場選手全員を使うことができたのも良かった。今日の課題を明日の中国戦に向けて修正したい」


○土井さくら選手


「昨日の試合でいいパフォーマンスができなかったので、今日の試合ではスパイクで貢献したかった。昨日はサーブレシーブでも狙われたが、(リベロの)小島(満菜美)選手がカバーしてくれたので助けられた。明日対戦する中国は、昨年のアジアジュニア女子選手権大会でも対戦したが、その時は勝てそうで勝てなかったので、今大会ではチーム一丸となって攻めたい」

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6月21日 日本×タイ 予選リーグ戦(B組) 第1戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 18 25 25 25 -
タイ
1敗
1 25 18 16 21 -

【第1セットのスタメン】

小田 桃香 小田 桃香 堀江 彩 堀江 彩 山内 美咲 山内 美咲
伊藤 望 伊藤 望 細川 絢加 細川 絢加 土井

さくら 土井
さくら
小島

満菜美 小島
満菜美
(リベロ)

【戦評】

 第17回世界ジュニア女子バレーボール選手権大会(U-20)、1次リーグ戦初戦の相手は昨年の第16回アジアジュニア女子選手権大会でも対戦したタイ。日本は緊張からプレーに硬さが目立ち第1セットを落としたが、第2セット以降は本来のリズムを取り戻し、セットカウント3-1で逆転勝利。大会初日に初勝利を飾った。次戦は6月22日(現地時間)15時より、コロンビアと対戦する。

 第1セット、過去の対戦経験を活かし、狙いを的確に絞ったサーブを打つタイに対し、序盤からスパイクミスやサーブミスが続いた日本。序盤にリードを得たタイの速攻やライトからの攻撃を食い止めることが出来ず、18-25で第1セットを落とした。
 第2セット、日本はようやく反撃を開始。山内美咲、伊藤望のセンターからの攻撃が機能し、序盤から連続得点でリードした。中盤、土井さくらの緩急をつけたサーブを起点に得点を重ねリードを広げると、タイを一気に押し切り、25-18で第2セット奪取した。
 第3セット、第2セット同様サーブとブロックで流れを掴むと、小田桃香と土井がレフトからの攻撃で得点を重ねた。守備力に定評のあるタイを上回る、リベロ・小島満菜美の好レシーブもチームを盛り立て、25-16と大差をつけて2セット連取した。
 第4セット、土井のサービスエースなどで連続得点からスタートしたが、中盤にタイの速攻が止められず、逆転されてしまう。16-18と2点リードされたところで、土井に代わりチーム内唯一の高校生である井上愛里沙を投入。その直後にレフトから井上が鋭いスパイクを放ち、日本に流れを引き寄せた。さらに小田のサーブでタイを崩したところを、またも井上が決めて、18-18と同点に追いついた。終盤も伊藤のサービスエースでリードを広げると、最後は井上のサーブで25-21。セットカウント3-1で日本が勝利した。

【コメント】

○福田康弘監督


「最初の試合だったので立ち上がりは選手たちが緊張して、ナーバスになっていた。第1セットを取られたが、相手に押されるだけでなく、攻めた結果だったので、第2セット以降は集中力も高まり、いい試合が展開できた。中国、セルビアと今後はさらに強いチームと対戦するので、まず明日のコロンビア戦に勝って勢いをつけたい」


○キャプテン・小田桃香選手


「チームとして課題である第1セットのスタートで、緊張でプレーが硬くなってしまった。タイにリードされたが、気持ちが吹っ切れて、第2セット以降は身体の動きもよくなった。第4セットも相手が先行したが、今まできつい練習に耐えてきたので、負けられないと必死だった。明日は1点目から全力で臨みたい。守りを固めて、大きな相手に対しても日本らしい粘りと、速いバレー、根性で立ち向かいたい」

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