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国際大会

Fivb World Grandprix

試合結果

最終順位

1位 アメリカ
2位 ブラジル
3位 トルコ
4位 タイ
5位 中国
6位 キューバ
7位 ドイツ
8位 ポーランド
9位 日本
10位 イタリア
11位 セルビア
12位 ドミニカ共和国
13位 プエルトリコ
14位 韓国
15位 アルゼンチン
16位 チャイニーズタイペイ

個人賞

MVP メーガン・ホッジ(アメリカ)
ベスト・スパイカー ヨアナ・パラシオス(キューバ)
ベスト・ブロッカー タイーザ・メネセス(ブラジル)
ベスト・サーバー ネスリハン・ダルネル(トルコ)
ベスト・レシーバー ギュルデン・カヤラル(トルコ)
ベスト・リベロ チョウ ゲン(中国)
ベスト・セッター ヌットサラ・トムコム(タイ)
ベスト・スコアラー メーガン・ホッジ(アメリカ)

日本の試合結果

6月24日 日本×韓国

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
4勝5敗
3 25 25 27 - -
韓国
1勝8敗
0 22 20 25 - -

【第1セットのスタメン】

迫田 さおり 迫田 さおり 山口 舞 山口 舞 荒木

絵里香 荒木
絵里香
大友 愛 大友 愛 竹下 佳江 竹下 佳江 木村 沙織 木村 沙織 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 迫田選手 (1試合で21得点)
 木村選手 (1試合で15得点)
 山口選手、荒木選手 (1試合で10得点)

○試合の概要
 大阪ラウンド3日目、予選ラウンドの最終戦を迎えた。相手は世界ランク13位の韓国。調整中のエース、キム,ヨンギョンを欠いたメンバーでスタートした。
 1セット目は中盤に日本が木村沙織(東レ)の活躍や大友愛(JT)のサービスエースで連続得点するが、抜け出すには至らず競り合いが続く。しかし、終盤のつなぎで韓国を上回り、振り切ってセットを先取した。
 2セット目は山口舞(岡山)のサーブから流れに乗り、竹下佳江(JT)のブロックも出て大きくリード。荒木絵里香(東レ)のサーブに佐野優子(イトゥサチ)らの見事なレシーブ、迫田さおり(東レ)の強打も光った。セットポイントからは韓国の粘りもあったが、押し切ってセット連取に成功した。
 続く3セット目は一進一退の展開。日本は速い攻撃を展開する中でミスも出てしまうが、一歩リードする韓国もリズムに乗り切れず、勝負は終盤へ。木村の得点で追いつき、デュースに持ち込むと、木村が鮮やかに決めて逆転。最後は相手ミスで勝利をものにした。
 この結果、日本は勝点13の4勝5敗。決勝ラウンドの出場は逃したため、ワールドグランプリの日程はこれで終了となった。

【コメント】

眞鍋政義監督:
サーブレシーブが非常に安定していた。攻撃のスピードアップに取り組む中ではミスも増えているが、これは想定内なので、あと一ヵ月で確実にしていきたい。


荒木絵里香選手:
昨日までと違うメンバーで戦い、勝つことができて良かった。今回は難しい大会だったが、ここからはロンドンオリンピックに向けて集中していきたい。


大友愛選手:
勝てて良かったと思う。自分が目標としている、スピードの面でも多くをクリアすることができた。


木村沙織選手:
点数を取られ過ぎたと思うが、ばたばたした中でもストレートで勝てて良かった。オリンピックまで日数はないが、後悔のないように詰めて練習して頑張りたい。

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6月23日 日本×トルコ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝5敗
1 25 14 21 17 -
トルコ
7勝1敗
3 23 25 25 25 -

【第1セットのスタメン】

石田 瑞穂 石田 瑞穂 山口 舞 山口 舞 井上 香織 井上 香織
平井

香菜子 平井
香菜子
中道 瞳 中道 瞳 栗原 恵 栗原 恵 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 石田選手 (1試合で21得点)
 栗原選手 (1試合で11得点)
 山口選手 (1試合で6得点)

○試合の概要
予選大阪ラウンド2日目の相手は世界ランク11位ながら今季のヨーロッパ女王、トルコ。
両者1セット目から互いに連続得点を奪い合う。日本は佐野優子(イトゥサチ)の好レシーブから栗原恵(カザン)や石田瑞穂(久光製薬)のスパイクにつなげ、競り合ったままセット終盤へ。平井香菜子(久光製薬)のブロックで抜け出し、最後は石田が決めて先取した。
 しかし、2セット目はまずトルコが走る。日本も石田のスパイクや井上香織(デンソー)のブロックで追いすがるが及ばず、セットカウントは1-1に。3セット目は大友愛(JT)がスタートから出場した。日本は中盤、粘り強いつなぎから石田が決めるなど連続得点もあったが、トルコも譲らず、高いブロックが立ちはだかる。ブロックとサービスエースを決められて、連続でセットを失った。
 続く4セット目、日本は竹下佳江(JT)、大友そして木村沙織(東レ)をスタートから投入したが、相手の粘りもあってなかなか流れを引き寄せられない。拾う日本、つなぐトルコ。しかし決め手に欠いた日本はじりじりと点差を離され、前日に続き1-3で敗れてしまった。

【コメント】

眞鍋政義監督:
今日も連続失点が多いな、と反省している。今日は全員が良くなかった。トルコに限らずヨーロッパのチームはサーブが非常に良いので、どれだけ高い返球率で返せるかが今後のカギになると思う。


竹下佳江選手:
前半、とてもいいディグから良い展開ができた部分と、連続失点した部分とで大きく分かれたと思う。練習の中から合わせているコンビを向上させ、明日も必死になって頑張りたい。


木村沙織選手:
試合に出るのはほんとうに久し振りで、負けてしまったがいい感覚でプレーできた。明日また、韓国戦に全員で勝って終われるように頑張りたい。


石田瑞穂選手:
連続失点がいちばんの敗因。自分自身、バックスパイクのミスがすごく目立って、敗因となってしまった。


 

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6月22日 日本×ドイツ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝4敗
1 22 12 25 16 -
ドイツ
4勝3敗
3 25 25 17 25 -

【第1セットのスタメン】

狩野 舞子 狩野 舞子 荒木

絵里香 荒木
絵里香
石田 瑞穂 石田 瑞穂
迫田 さおり 迫田 さおり 平井

香菜子 平井
香菜子
中道 瞳 中道 瞳 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 迫田選手 (1試合で26得点)
 狩野選手 (1試合で9得点)
 荒木選手、平井選手 (1試合で6得点)

○試合の概要 (活躍選手や記録的要素を中心に記載)
 予選ラウンド大詰めの第3週、日本は大阪を舞台にまずドイツ(世界ランク8位)と対戦した。
 立ち上がりは狩野舞子(ベシクタシュ)のスパイクや平井香菜子(久光製薬)の速攻が決まり日本がダッシュ。しかし、相手サーブにも乱されて思う様に攻撃できず逆転を許し、追う展開となってしまう。セット終盤には石田瑞穂(久光製薬)の効果的なサーブから追い上げたが、一歩及ばなかった。続く第2セットもサーブレシーブが安定せず、序盤から大きくリードを広げられる。迫田さおり(東レ)のサーブやバックアタックで意地を見せるも、なかなかリズムをつかめないまま、このセットもドイツに奪われてしまった。
 3セット目序盤もドイツの強打と高いブロックに苦しんだが、迫田のバックアタックが連続して決まり、初めてテクニカルタイムアウトを先取すると、その後も中道瞳(東レ)のツーアタックなど積極的な活躍などで得点。栗原恵(カザン)や迫田がスパイクを決めてセットを奪い返した。
 しかし続く4セット目もサーブレシーブが崩される。迫田の奮闘に加えて、山口舞(岡山)と竹下佳江(JT)が二枚替えで登場するも、状況を覆すには至らず日本は1-3で敗れた。

【コメント】

眞鍋政義監督:
やはりサーブで崩され、高いブロックに止められてしまい反省している。決勝ラウンドに行くためにも大事な3連戦だったが、今日負けてしまい、少なくともあと2連勝しなければ、と思っている。


荒木絵里香選手:
サーブで苦しめられるケースも多くて、自分たちからミスを出してしまい、淡白なゲームになってしまったのですごく残念。個人的にもあまりいいプレーができなかったので、また頑張りたい。


迫田さおり選手:
自分はサーブレシーブをしないで周囲に任せているが、もっとカバーできたボールもあったと思っている。“ここで決めないと”という場面でのミスがあったことは課題。


栗原恵選手:
相手のサーブに苦しめられたが、自分たちのサーブでも、もっと攻められれば違った結果になったと思う。しっかり反省したい。


 

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6月17日 日本×タイ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝3敗
2 15 25 25 19 16
タイ
5勝1敗
3 25 16 22 25 18

【第1セットのスタメン】

迫田 さおり 迫田 さおり 岩坂 名奈 岩坂 名奈 石田 瑞穂 石田 瑞穂
江畑 幸子 江畑 幸子 平井

香菜子 平井
香菜子
中道 瞳 中道 瞳 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 石田選手 (1試合で12得点)

○試合の概要
スタメンセッターに中道瞳を起用した日本。その対角には迫田さおりが入り、リベロ座安琴希と、サイドの石田瑞穂、3名でサーブレシーブを行うこれまでにない布陣を敷き、小牧大会最終戦に臨んだ。
第1セット序盤からタイのセッター[13]トムコムが繰り出す多彩な攻撃と攻めるサーブに苦しむ日本。ブロックで攻撃をシャットアウトされリードを許す。そこから迫田のブロックで得点するが、その後はミスが続き波に乗ることができない。逆に思い切りよく攻めるタイのポイントゲッター[6]オヌマーのパワフルジャンプサーブがエースとなり、8-16と一方的な展開でタイが試合を進めセットを奪われる。
第2セット、リベロ座安からのトスで岩坂名奈がクイックを決めて先取点を奪い、その岩坂がブロックを決めると、江畑幸子もスパイクで得点。迫田のフェイントも決まり日本がリズムをつかむ。終盤、迫田のバックアタック、江畑のサービスエースでタイを突き放した日本がセットを奪い返す。
第3セット序盤、日本は江畑、石田のサイドアタッカーが得点。一方のタイは[5]プルームジットのブロード攻撃で得点し、サイドアウトの応酬となるが、江畑のスパイク、平井香菜子の連続ブロックで抜け出し、追い上げるタイを振り切りセットを連取する。
第4セットは、後がなくなったタイが、[5]プルームジットのクイック、[6]オヌマーのスパイクで得点。ミスの続いた日本を突き放しセットを奪取。
第5セット、迫田のスパイク、石田のバックアタックなどで3-0とリードを奪った日本。江畑のスパイクでポイントを重ね8-3とリードすると、岩坂、江畑の連続ブロックなどで得点を奪い先にマッチポイントを握ったが、タイが粘り強く攻め14-14のジュースに。結局、最後は石田のスパイクがミスになりフルセットの末敗れ、小牧ラウンドを2勝1敗で終えた。

【コメント】



眞鍋政義監督:
最終的にフルセットで負けましたが、特に5セット目、勝っているところから逆転負けということで、日本チームとしていろんな反省ができたと思っています。


竹下佳江選手:
今日のゲームは、中道を中心に内容的にいいバレーをしていたと思っています。最後、勝ち切ることが一番だったと思うのですが、それでも必死になって一本一本取りに行く姿は頼もしかったと思っています。


石田瑞穂選手:
サーブレシーブを試合で捕ることがあまりないので、最初は不安でした。サーブレシーブに関しては、崩されながらも出来たという印象はあったのですが、攻撃面で力不足を感じ、ふがいない結果に終わってしまいました。


平井香菜子選手:
ミドルブロッカーを積極的に使って、それを絡めてサイドも有効に使える場面があったのですが、最後のセットでミスが出てしまったり、決めたいところで、決めきれなかったりがあったので、反省していきたいです。 


 



 

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6月16日 日本×プエルトリコ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝2敗
3 25 25 25 - -
プエルトリコ
1勝4敗
0 20 18 16 - -

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 井上 香織 井上 香織 栗原 恵 栗原 恵
江畑 幸子 江畑 幸子 大友 愛 大友 愛 竹下 佳江 竹下 佳江 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 江畑選手 (1試合で12得点)

○試合の概要
 小牧大会初戦となるドミニカ共和国をストレートで撃破し波に乗る火の鳥NIPPON。2戦目は、ワールドグランプリには2年ぶりの出場、これまで1勝3敗と苦戦が続いているプエルトリコとの一戦となった。
 日本はスタメンに今大会がケガからの復帰戦となる井上香織、大友愛のミドルブロッカー二人を起用、1戦目に引き続きレフトに栗原恵、リベロに座安琴希を投入する布陣で臨んだ。
 第1セット序盤、先手を取りたい日本だったが、プエルトリコのブロックに攻撃を阻まれリズムを作ることができない。逆に、プエルトリコのエース[6]ロサが日本のブロックを弾き飛ばすスパイクで得点を重ねリードを許す。その後も、プエルトリコのジャンプサーブや思い切りのよい攻撃に主導権を握られる展開となったが、そこから日本が、江畑幸子のスパイク、大友のブロックなどで巻き返し競り合う展開となる。終盤、それまで好調だった[7]エンライトのスパイクを江畑がブロック。栗原のサービスエースを含む5連続得点で突き放した日本がセットを奪取する。
 第2セット、日本は栗原をセッター対角に回し、石田瑞穂をレフトに投入。序盤からプエルトリコのサーブに押され一時リードを許すがレシーブで粘りを見せる日本が、井上を軸としたブロックでプエルトリコの攻撃陣にプレッシャーを掛けミスを誘い得点を重ねる。中盤、竹下佳江のサービスエース、石田のスパイクで得点した日本がセットを連取。
 第3セット、ミドルブロッカー井上に代えて平井香菜子を起用。その平井がクイックにサーブに活躍し、リードを奪う。サイドから、栗原、石田もスパイクを決めポイントすると、平井が2本ブロックを決め得点。途中二枚替えで出場した迫田さおりもスパイクを決め盛り上げると、リベロ座安がレシーブにトスに活躍。アタッカー陣もフェイントで揺さぶり硬軟織り交ぜた攻撃でプエルトリコを圧倒し、ストレート勝ちを収めた。 

【コメント】

眞鍋政義監督:
いろいろな選手を使う中で、それぞれいいところ悪いところが出てそれを反省しながらのプレーでしたが、最終的にチームが3-0で勝つことができてホッとしています。井上、大友、二人ともOQTには間に合わず今大会から数多く使っていますが、二人とも順調に回復し、それぞれ持ち味を出してくれていると思っています。


竹下佳江選手:
メンバーがいろいろ代わりますが、その中でチームとして速い攻撃を作っていこうということで進んできています。コンビが合わないケースもありますが、これからオリンピックに向けていい形が少しでもできるようにしてけたらと思っています。


井上香織選手:
今、チームとして速いバレーに取り組んでいる中で、ミドルブロッカーの動き出しが重要になってくると思うので、スパイクを打たないときでもいい流れでバレーができるようにということを心がけてやっています。肩の状態は違和感、痛みもほとんどなく順調に回復しています。あとはゲーム感覚を戻していきたいです。


大友愛選手:
ヒザのケガの状態はまったく問題ありません。練習もフルで出来ていますし、試合後も痛みもありません。今日はなかなか自分たちのリズムで試合が展開できずに苦しかったのですが、その中でもコンビや速いバレーを展開しようということで、みんなで勝つことができたのでよかったと思っています。

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6月15日 日本×ドミニカ共和国

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝2敗
3 25 25 25 - -
ドミニカ共和国
1勝3敗
0 17 13 18 - -

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 栗原 恵 栗原 恵
石田 瑞穂 石田 瑞穂 平井

香菜子 平井
香菜子
中道 瞳 中道 瞳 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 石田選手 (1試合で12得点)

○試合の概要
6月8日からスタートしたワールドグランプリ2012。予選ラウンド第1週、韓国での3戦を1勝2敗で終えた日本。舞台を日本に移して行われる予選ラウンド第2週の小牧大会。初戦の相手は、北中米大陸予選を勝ち抜きロンドンオリンピックに出場するドミニカ共和国だ。
日本は、ロンドンオリンピック世界最終予選でメンバーから外れ、このワールドグランプリ韓国ラウンドも不出場だった栗原恵、石田瑞穂をスタメン起用。リベロに座安琴希を投入したメンバーで戦った。第1セットスタートから栗原のジャンプサーブでリードを広げた日本。石田、栗原のスパイクとたたみかけ、8-3とリードを奪う。平井香菜子もブロード攻撃、ブロックで得点しゲームを優位に進める。サーブでも石田、中道瞳がエースを決めて得点するとペースをつかんだ日本。途中、ドミニカのエース[14]リベラのフェイントに揺さぶられサウスポー[9]ヌニェスの強打、[1]バルガスのジャンプサーブで連続得点を許したが、栗原のブロックとスパイクで流れを呼び戻しセットを先取する。
第2セット、日本は新鍋理沙に代えてセッター対角の位置で迫田さおりを投入。ドミニカ共和国は[3]エベのクイックを軸に得点し競り合う展開となるが、迫田がサーブにバックアタックに活躍を見せ連続得点を奪い8-4でファーストテクニカルタイムアウトを迎えると、石田、栗原のエース陣が次々に得点。迫田のブロックも出て波に乗った日本がセットを連取する。
 第3セット、序盤は互いに譲らずシーソーゲームとなるが、平井のブロックや栗原のダイレクトスパイクなどで得点を奪った日本が一歩抜け出す。ドミニカ共和国も[9]ヌニェスが強烈なスパイクで得点するもミスが出て流れに乗ることができない。サーブで攻めた日本は、終盤、岩坂名奈が2本ブロックポイントを上げるなどリズムに乗りそのまま押し切りセットカウント3-0で日本でのワールドグランプリ初戦を白星で飾った。

【コメント】

眞鍋政義監督:
今日のゲームはストレートで勝つことが出来てよかった。特にその中でもサーブがよかったと思っています。(スタメンで起用した)栗原の出来は普通、石田は効果率が高く、すばらしい活躍だったと思います。


竹下佳江選手:
最初からとてもサーブが走っていて、日本が先手先手でバレーが作ることができる展開ですごく良かったと思います。



栗原恵選手:
個人的にはすごく久しぶりの実戦だったので緊張感の中で試合に臨んだのですが、結果としてストレートで勝つことができてよかったです。私自身はとにかく一生懸命やるだけ、自分のプレーに集中して一戦一戦頑張っていきたいと思います。
コートに立つことができない期間が長かったので、いろんな方に感謝の気持でいっぱいです。その気持の中で充実してプレーすることができました。


石田瑞穂選手:
すごく久しぶりの公式戦で緊張していたのですが、チームですごく一丸となってできたので良かったと思います。チームとしてスピードを生かした攻撃を掲げているので、意識して取り組みました。


 

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6月10日 日本×韓国

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝2敗
3 25 23 25 25 -
韓国
3敗
1 19 25 19 22 -

【第1セットのスタメン】

江畑 幸子 江畑 幸子 狩野 舞子 狩野 舞子 井上 香織 井上 香織
荒木

絵里香 荒木
絵里香
中道 瞳 中道 瞳 新鍋 理沙 新鍋 理沙 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者: 
 狩野選手 (1試合で20得点)
 荒木選手 (1試合で16得点)
 江畑選手 (1試合で13得点)

○試合の概要
 世界ランキング3位の日本は、同じロンドン五輪出場国で世界13位の韓国に3―1で快勝し、今大会初勝利を挙げた。大会初先発だった荒木絵里香(東レ)の5本を筆頭に、チームで13本のサービスエースを奪うなど、攻撃的なサーブで相手を崩して試合の主導権を握った。試合中盤から勢いに乗った狩野舞子(ベシクタシュ)がチーム最多の20得点(スパイク16、ブロック1、サーブ3)でチームをけん引した。
 一進一退だった第1セットは、17―17から、荒木の2本のサービスエースなどによる5連続得点で、一気に突き放した。第2セットこそ競り合いを落としたものの、第3セットは中盤から抜けだし、すかさず奪い返した。第4セットは迫田さおり(東レ)が奮闘。相手ブロックにつかまりはじめた江畑幸子(日立)に代わって途中からコートに入ると、いきなりサービスエースを奪って流れを引き寄せた。強烈なバックアタックなどで第4セットだけで6点(スパイク5、サーブ1)を挙げ、狩野とともにこのセットを奪う原動力となった。
 日本はロンドン五輪世界最終予選で完敗したライバルに雪辱し、1993年4月以来の対戦成績を、30勝29敗とした。

【コメント】



眞鍋政義監督:
 課題は出たが、3―1で勝てたのでよしとしたい。今大会は結果を気にしていない。五輪に出場する12人を選ぶことが大事。ロンドン五輪では日本も韓国もアジアの一員として、いい結果を残せればいいと思う。


狩野舞子選手:
 前の2試合はスパイクを強気で打てていなかったので、攻めていこうと思った。時間はないけれど、試合に出してもらっているので、(五輪での)スターティングメンバーを狙いたい。いろいろな面をアピールできると思う。


荒木絵里香選手:
 日本も韓国もベストメンバーでの試合ではなかったが、初勝利を挙げられたのは良かった。 来週(小牧大会)につなげていきたい。


 



 

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6月9日 日本×キューバ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0勝2敗
1 20 25 18 20 -
キューバ
2勝0敗
3 25 20 25 25 -

【第1セットのスタメン】

迫田 さおり 迫田 さおり 山口 舞 山口 舞 井上 香織 井上 香織
大友 愛 大友 愛 中道 瞳 中道 瞳 新鍋 理沙 新鍋 理沙 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者: 
 大友選手 (1試合で16得点)
 迫田選手 (1試合で13得点)
 新鍋選手 (1試合で10得点)
 井上選手 (1試合で10得点)

○試合の概要 
 世界ランキング3位の日本は、世界10位のキューバに1―3で敗れた。ロンドン五輪世界最終予選では3―2で競り勝った相手に完敗し、開幕2連敗となった。先行を許した第1セットは、終盤に1度は逆転しながらも、20―21からの4連続失点で落とした。一進一退となった第2セットは終盤に大友(JT)の連続得点などで抜け出して、25―20で奪取。流れに乗りかけたものの、第3セット以降は要所での連続失点が響き、18―25、20―25と粘れなかった。
 序盤は迫田(13得点)が得意のバックアタックなどを決めて攻撃を引っ張ったものの、中盤からは徹底マークを受けた。キューバの高いブロックを攻略できず、スパイク成功率は26・09%と振るわなかった。ウイングスパイカーが抑えられる苦境で、気を吐いたのがミドルブロッカーの大友。8日のトルコ戦で約9カ月ぶりに戦列復帰した30歳のベテランは、チーム最多の16点(スパイク11、ブロック3、サーブ2)を挙げ、スパイクは55%という高い決定率をマークした。得意とする素早い移動攻撃で相手のブロックを次々と出し抜き、復活をアピールした。

【コメント】



眞鍋政義監督:
 負けたことは非常に残念。内容は良くなっている。新鍋が入ってサーブレシーブが安定した。大友は数字もいいし、彼女だけは良かった。やるからには全ての試合を勝ちにいっている。(10日は)韓国に勝って日本に帰りたい。


大友愛選手:
 負けてしまったけど、次につながるようなミスもあった。良い方にとらえたい。自分のコンディションも上がってきている。きのう(8日)に比べれば、みんな1点を集中して取りに行っていた。結果にはつながらなかったが、次につながる。


迫田さおり選手:
 途中からブロックにつかまりだした。最後まで決めきれるように、攻撃の幅を広げていかないといけない。ロンドン五輪世界最終予選は、あまりコートに出られなかったので、この大会でしっかりとアピールしていきたい。


 



 

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6月8日 日本×トルコ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0勝1敗
0 19 21 21 - -
トルコ
1勝0敗
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

山口 舞 山口 舞 岩坂 名奈 岩坂 名奈 狩野 舞子 狩野 舞子
迫田 さおり 迫田 さおり 井上 香織 井上 香織 中道 瞳 中道 瞳 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者: 
 迫田選手 (1試合で15得点)
 井上選手 (1試合で7得点)
 狩野選手 (1試合で7得点)

○試合の概要 
 ロンドン五輪世界最終予選に出場機会が少なかった選手を中心に起用した日本は、世界11位で、同じくロンドン五輪出場国のトルコに0―3で押し切られた。連係不足からミスが目立ち、チームのスパイク決定率も32・46%と決定力を欠いた。
 迫田さおり(東レ)が15得点(スパイク13、ブロック1、サーブ1)を挙げてチームをけん引したが、持ち前の強打がトルコの高いブロックにつかまる場面も多く、リズムに乗りきれなかった。2セットを連続して落とした日本は、第3セットにウィングスパイカーを山口舞(岡山シーガルズ)から新鍋理沙(久光製薬)に、ミドルブロッカーを岩坂名奈(久光製薬)から大友愛(JT)に代えてスタートしたが、流れを引き寄せることはできず、ストレートで敗れた。
 明るい材料はミドルブロッカーのベテラン2選手の復帰。2010年世界選手権以来の出場となった井上香織(デンソー)は迫田に次ぐ7得点(スパイク4、ブロック1、サーブ2)と、久々の出場ながら気を吐いた。昨年9月のアジア選手権以来の復帰となった大友も第3セットのみの出場ながら4点(スパイク3、サーブ1)を挙げた。

【コメント】

眞鍋政義監督:
敗れたことは非常に残念だが、いろいろな選手を起用できたことは良かった。疲れている選手もいるし、試合に出ていない選手にチャンスを与えようと思った。勝敗は別にして、一人一人のプレーを評価していきたい。メダルを取るための12人を見極めようと思っている。


荒木絵里香選手:
負けたことは残念だけど、いろいろな選手が出場するなかで、チームとしてレベルアップしていけるように頑張りたい。


大友愛選手:
いい雰囲気に変えられるようにと思っていた。まだベストではないけど、できる範囲のことはやれた。もっと良い状態にしていきたい。まずは試合に慣れていかないといけない。出るチャンスをもらえるようにアピールして、レギュラーに戻れるように頑張りたい。


 

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