第3回アジアカップ女子、ファイナル(5－6位決定戦)の相手は韓国。韓国は、ロンドンオリンピックメンバーが5名参加しているが、今大会はなかなか調子が上がらず苦しい試合が続いている。日本は何としても最終戦に勝利し、大会を終えたい。
　第1セット序盤は、両チーム一進一退の攻防が続いた。中盤、小平花織の好レシーブから、長岡望悠がライトから連続スパイクを決めると、二見梓がブロック、峯村沙紀が相手ブロックを利用した上手い攻撃を見せ、16－12とリードを広げた。また二見の速攻、小平の強弱をつけた攻撃でさらにリードを広げた日本。途中、サーブレシーブの乱れから追い上げられた場面もあったが、韓国エース、ハン,ソンイをブロック、また相手のミスも重なり、第1セットを先取した。
　第2セット、長岡のサービスエースや小平のコースを突いたスパイクが決まり、8－4とリードを広げた。その後勢いが止まらない日本は、16－8とさらにリードを広げたが、韓国のブロックに捕まり、24－12から連続5失点。しかしリードを守りきり、2セット連取した。
　第3セット、ミスの多い韓国は連続失点し、日本は5－0とリードを広げた。今大会好調の長岡がスパイクを決めると、二見も速攻、移動攻撃を連続で決め、13－6とさらにリードを広げた日本。ピンチサーバーで出場の石井優希も強いサーブで相手を崩し、韓国のミスを誘った。結果25－11で韓国を圧倒し、セットカウント3－0、今大会を5位という成績で終えた。


■最終順位
1位　タイ
2位　中国
3位　カザフスタン
4位　ベトナム
5位　日本
6位　韓国
7位　チャイニーズタイペイ
8位　イラン

　第3回アジアカップ女子大会、セミファイナル(5-8位)の相手はAグループ4位のチャイニーズタイペイ。何としても本戦に勝利し、明日のファイナル(5－6位決定戦)に進みたい。
　第1セット序盤、大竹里歩の連続サービスエース、峯村沙紀のコースに打ち分けたスパイクで5－0とリードを広げた日本。また二見梓も強いサーブで相手の弱いところをしっかり狙い、ミスを誘うと11－4とさらにリードを広げた。終盤小平花織の好レシーブや、長岡望悠のブロックなどが決まり、終始流れを切らさず第1セットを先取した。
　第2セット、長岡のライトからのスパイクやブロック、峯村のブロックなどで14－9とリードを広げた日本。その後も粘り強く全員でレシーブを繋ぎ流れに乗った日本は、二見の連続ブロックや速攻でさらに得点を重ね、2セットを連取した。
　良い流れのままストレートで勝利したい日本。第3セット、大竹が強いサーブで相手を攻め4－0と、このセットも出足好調。チャイニーズタイペイはサーブレシーブが崩れエースが連続でミスを重ね、全く流れに乗れない。対照的に、しっかりレシーブを返し、コースを突いたスパイクを確実に決め、終始自分たちのバレーを展開した日本は、一度も流れを切らすことなくセットカウント3－0で勝利し、明日(9月16日)のファイナル(5－6位決定戦)に駒を進めた。
　最終戦は、第2試合(13：00・現地時間)で韓国と対戦する。

　第3回アジアカップ女子大会、クウォーターファイナル(1-8位)の対戦相手はPoolA 2位のカザフスタン。この試合に負けると上位4チームに残れなくなるため、何としても勝ちたい大事な一戦となった。
　第1セット序盤、相手の高いブロックに連続で捕まり5－9とリードを許した日本。軟打を織り交ぜ応戦した日本は、石井優希、大竹里歩のサービスエースで同点に追いついた。終盤、相手の強いサーブに崩され連続失点した日本は、17－20とリードを許した。石井優希のコースを突いたスパイクで1点差まで追い上げた日本だったが、最後はミスが出てしまい第1セットを奪われた。
　第2セット、またもカザフスタンの高いブロックに捕まった日本は、序盤から大きくリードを許した。中盤、井上奈々朱の速攻、石井里沙のブロックなどで3点差とすると、終盤相手のミスも重なり21－22と1点差まで追い上げた。しかし、大事なところでミスが出てしまい、21－25と2セット連取を許した。
　後が無くなった第3セット序盤、サーブで攻めカザフスタンのミスを誘い得点を重ねた。また井上が相手エースをブロックし8－3とリードを広げた日本。終盤長岡望悠のブロックなどで、19－12とさらに得点を広げた日本は、25－19で1セットを取り戻した。
　第4セット序盤、サーブで攻めると、しつこくブロックにつき相手にプレッシャーを与えた日本は、ミスを誘い8－6とリードしテクニカルタイムアウトを迎えた。その後一進一退のまま試合は進み、中盤大竹の速攻、長岡の相手ブロックを使ったスパイクが決まり16－13とリードのまま終盤を迎えた日本。その後1点差まで追い上げられたが、長岡が踏ん張りシーソーゲームが続いた。20－20から石井理沙がカザフスタンのブロック捕まると、カザフスタンの大歓声も手伝い流れはカザフスタンへ。最後は連続でミスが出てしまい20－25、セットカウント1－3で敗れた。
　明日は第1試合(11：00)よりセミファイナル(5-8位)を、ファイナル(5－6位決定戦)をかけてチャイニーズタイペイと対戦する。

　第3回アジアカップ女子大会、予選第3戦目の相手は、1勝1敗で並ぶベトナム。
　第1セット序盤、石井優希がサーブで相手を崩し、10－3とリードを広げた日本。その後もサーブで攻め、石井里沙、長岡望悠が連続でスパイクを決め、16－7とさらにリードを広げた。しかし、中盤サーブレシーブを乱されるとブロックに捕まり出し、16－14と詰め寄られた。要所で大竹里歩、長岡がブロックを決めると、2枚替えで入った小平花織がスパイクをしっかりと決め25－20で第1セットを先取した。
　第2セット、栄絵里香がサーブで攻めると、長岡がコースを突いたスパイク、峯村沙紀が強弱をつけたスパイクを決め11－7とリードを広げた日本。しかし、レフェリーのジャッジに苦しめられた日本は逆転を許し、2点差をつけられたまま終盤を迎えた。苦しい場面で峯村が踏ん張り20－20と同点に追いつくと、長岡がブロックを決め23－22と逆転に成功。しかしサーブレシーブを崩され連続失点し、23－25とこのセットを奪われた。
　第3セット序盤、長いラリーをものしリズムを掴むと4－0とリードした日本。峯村が粘り強く繋いだボールを長岡らが決め、16－10とさらにリードを広げた。終盤大竹が速攻、サービスエースで得点を重ね、25－17で2セットを先取した。
　第4セット、ベトナムのブロックに捕まり、4－8とリードを許した。その後もことごとくブロックをはじかれ8-16とリードを広げられた日本は、一度も流れを引き寄せられずこのセットを落とし、フルセットにもつれ込んだ。
　最終セット、ベトナムに力強いスパイクを決められたが、長岡、峯村が踏ん張りシーソーゲームで試合は進んだ。中盤、大竹がよいブロックタッチを取り、長岡がライトから連続で決め9-6とリードを広げた。しかしそこから連続ブロックに合い、10-10と同点に追いつかれた日本。峯村、田代が粘り強くレシーブを繋ぐと、長岡がそれに応えスパイクを決めた。終盤、石井里沙がレフトからコースにスパイクを決め14-12とリードを広げたが、ここでもベトナムのブロックに捕まり14-14と追いつかれた。最後もレフトが連続でブロックに合い、15-17で競り負けた。
この結果PoolB3位となった日本は、明後日14日第3試合(17:30)、PoolA2位のカザフスタンと対戦する。

◆予選リーグ最終順位
■Pool A
1位：タイ　(勝点9/3勝0敗)
2位：カザフスタン　(勝点6/2勝1敗)
3位：韓国　(勝点2/1勝2敗)
4位：チャイニーズタイペイ　(勝点1/0勝3敗)

■Pool B
1位：中国(勝点9/3勝0敗)
2位：ベトナム(勝点5/2勝1敗)
3位：日本(勝点4/1勝2敗)
4位：イラン(勝点0/0勝3敗)

　第3回アジアカップ女子大会、予選リーグ(PoolB)第2戦の相手は昨日ベトナムに1－3で敗れているイラン。近年徐々に力を付けてきているだけに、気が抜けない一戦となった。
　第1セット序盤、イランの連続ブロックに合うが、石井優希がフェイントや、バックから鋭いスパイクを決め、すぐさま逆転に成功した日本。その後も井上奈々朱のサービスエースや、石井里沙、井上の連続ブロックなどで得点を重ねた日本は、16－11とリードを広げた。終盤日本のミスなどで追い上げられた場面もあったが、石井優希、石井里沙らがしっかりと決め、第1セットを先取した。
　第2セット、日本は峯村沙紀、小平花織、大竹里歩、鍋谷友理枝を投入。小平が前後で速い攻撃をみせ、8－6とリードした日本。中盤、イランの強いサーブに苦しめられたが、田代佳奈美のブロックや大竹の速攻が決まり、相手の勢いを断ち切ったように思われた日本。しかし24－17から連続5失点し24－22と詰め寄られた。最後は鍋谷がフェイントを相手コート真ん中に落とし25－22と逃げ切った。
　第3セット序盤、イランの連続ブロックに合いリードを許した日本。しかし、栄絵里香がサーブで攻めると、大竹が速攻を決めすぐさま逆転に成功。峯村がチームを盛り上げると、メンバーもそれに応え全員でボールを繋いだ日本。終盤、日本のミスで追い上げられたが、石井里沙のコンビや、レフトからの速い攻撃がきまり、25－20、セットカウント3－0でこの大会初勝利をあげた。
　明日(9月12日)の予選リーグ3戦目は、ベトナムと対戦する。

　第3回アジアカップ女子大会、予選リーグ(PoolB)第1戦の相手は中国。日本は平均年齢21歳の若手チームだが、中国はロンドンオリンピックと同じ12名でこの大会に臨んだ。
　第1セット序盤、中国の強いサーブにエースを奪われることもあったが、長岡望悠、石井優希がコースにスパイクを決め、7－8と中国についていった日本。中盤、連続でサービスエースを取られ、13－16とリードを許した日本は、高いブロックと打点の高いスパイクを決められ18－25と第1セットを落とした。
　第2セット、石井優希のサービスエース、石井里沙の速い攻撃が決まり得点を重ねた日本。しかしサーブレシーブの乱れから中国にペースを掴まれ、5－8とリードを許した。井上奈々朱が速攻を決めたが、石井優希がブロックに捕まりはじめ、7－15とリードを広げられた日本。終盤、2枚替えで出場の栄絵里香や、リベロ・真柴咲紀の好レシーブでボールを繋ぎ、相手のミスを誘うなど16－22と追い上げたが、最後は中国のパワーに押し切られ2セット連取を許した。
　第3セット、中国に先手を取られたが2点差を保ったままついていく日本。しかし中盤、中国の高いブロックに阻まれ10－14とリードを広げられた。終盤、栄のサーブで中国を崩す場面もあったものの、ミスと、中国の高いブロックに捕まり19－25とされ、セットカウント0－3で敗れた。
　明日(9月11日)は本日ベトナムにセットカウント1－3で敗戦したイランと対戦する。