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国際大会

第13回世界ユース女子バレーボール選手権大会(U-18)

試合結果

最終順位

1位 中国
2位 アメリカ
3位 ブラジル
4位 ペルー
5位 日本
6位 セルビア
7位 ポーランド
8位 ドミニカ共和国
9位 トルコ
10位 イタリア
11位 チャイニーズタイペイ
12位 ギリシャ
13位 スロベニア
14位 プエルトリコ
15位 エジプト
16位 タイ
17位 アルゼンチン
18位 メキシコ
19位 チュニジア
20位 アルジェリア

個人賞

ベストリベロ 和田実莉

日本の試合結果

8月4日 日本×セルビア 5位決定戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 14 23 25 25 15
セルビア
2 25 25 20 15 13

【第1セットのスタメン】

辺野喜 未来 辺野喜 未来 丸尾 遙香 丸尾 遙香 柳田 光綺 柳田 光綺
間橋 香織 間橋 香織 林 有紀奈 林 有紀奈 田原 愛里 田原 愛里 和田 実莉 和田 実莉
(リベロ)

【戦評】

 第13回世界ユース女子バレーボール選手権大会(U-18)大会最終日、5-6位決定戦で日本はセルビアと対戦。セットカウント0-2と追い込まれたところから交代選手を含めたチーム全員の力を結集させ、要所ではサイドアタッカーが踏ん張り、第3セットからの大逆転勝利を収めて最終成績を5位とした。

 第1セット、柳田光綺、辺野喜未来のスパイクで4-2と先行した日本だが、サイドからの攻撃をセルビアのブロックに立て続けに封じられ、連続失点を喫した。サーブで攻め、レシーブからチャンスを繋げるという日本がすべきバレーをセルビアが展開。焦った日本はサーブとスパイクでのミスも目立ち、14-25と一方的とも言える展開で第1セットを失った。
 第2セットに入り、日本はようやく柳田のブロックポイントで得点を挙げ、5-3とリードした。ところが、すぐさまセルビアもサーブとブロックで連続得点を挙げ、サーブミスが続く日本は反撃のチャンスをつかめない。しかし、2枚替えで投入された白井美沙紀と森佳央理が流れを変えた。12-16から得点するごとに走り回り、コート内で声を出して輪になって喜ぶと、停滞感を払しょくさせた。白井の高めに浮かせたトスを柳田が決め、さらに白井のサービスエースで22-22と同点に。しかし大事なところでまたも日本にミスが生じると、終盤の追い上げもかなわず第2セットも失った。
 第1、2セットはミスが目立ったサーブが、第3セットからようやく効果を発揮した。辺野喜、林有紀奈、丸尾遥香のサーブでセルビアの守備を崩して攻撃を単調にさせると、和田実莉のディグからチャンスを広げた。勝負所は柳田が決め、試合を優勢に運んだ。終盤にも間橋香織のサービスエースなどで連続得点を挙げ、最後は間橋のスパイクで25-20、第3セットを奪取した。
 波に乗った日本は、第4セットもサーブが走り、連続得点でセルビアをリードした。13-11から柳田のサーブやバックアタックや、相手ブロックにひるまず攻めた辺野喜と間橋のスパイクで連続得点。最後も柳田がレフトから決め、25-15で第4セットを連取すると、1次リーグ戦初戦の中国戦に続いてフルセットへと突入した。
 最終セットも日本はセッター・田原愛里と柳田のコンビが冴え、レフトからの攻撃で連続得点を挙げた。セルビアもサウスポーのエースが強打で得点し、11-11と終盤まで競り合いが続いたが、辺野喜のブロックで日本が抜け出すと、続けて辺野喜のスパイクでマッチポイントとした。最後は間橋が2枚ブロックを弾き飛ばす強打で決着をつけ、15-13。日本はフルセットでの大逆転勝利で有終の美を飾った。

【コメント】

○半沢一郎監督


「第1セットはセルビアが日本を完璧に対策してきていたこともあり、攻撃を押さえられてしまいリズムに乗ることができなかった。第2セットに2枚替えで投入した白井(美沙紀)選手と森(佳央理)選手がそれぞれの役割を果たしてくれた。特に白井選手がコートの中を明るくしてくれたことで活力を取り戻し、エースの柳田光綺選手も得意なコースにスパイクを決め始めた。優勝することはできなかったが、(クウォーターファイナルで)ブラジルに負けてからチームを立て直し、再び気持ちを切り替えて臨んだポーランド戦とセルビア戦で勝利したことは、金メダル以上の価値がある」


○辺野喜未来選手


「最後の試合で勝つことができて、喜んで終わることができてよかった。1人のプレーヤーとしては波が激しく、今までも課題としてきたことが改めて自分にとっての課題だと思い知らされた。11人の力にはばらつきがあるが、みんながいて、チーム力で勝つことができた。日本は金メダルを狙えるチーム力がある。この経験を自分自身も次に生かしたい」


○柳田光綺選手


「日本もセルビア対策をして臨んだが、それ以上にセルビアが日本を対策してきていて、第1セットはサーブとブロックで押されてしまった。第2セットもなかなか力が出せずにいたが、白井選手が入って雰囲気が良くなり、第3セット以降は思い切りプレーすることができた。1位になれなかったのは悔しいが、この仲間で最後の試合を勝って終わることができたのは嬉しい」

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8月3日 日本×ポーランド セミファイナル(5-8位)

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 30 25 26 - -
ポーランド
0 28 23 24 - -

【第1セットのスタメン】

丸尾 遙香 丸尾 遙香 柳田 光綺 柳田 光綺 田原 愛里 田原 愛里
辺野喜 未来 辺野喜 未来 間橋 香織 間橋 香織 林 有紀奈 林 有紀奈 和田 実莉 和田 実莉
(リベロ)

【戦評】

 第13回世界ユース女子バレーボール選手権大会(U-18)、セミファイナル(5-8位)は1次リーグ戦で対戦したポーランドとの再戦となった。第1セットを先行されながらも終盤からの逆転で奪った日本。すべてのセットを2点差で制し、1次リーグ戦と同様にポーランドをストレートで破った。次戦は8月4日(現地時間)12時からセルビアと5位決定戦を戦う。

 第1セットは硬さの目立つ日本に対し、サーブで攻めたポーランドが先行した。日本はエースの柳田光綺が厳しいマークで封じられる苦しい展開となったが、辺野喜未来のサービスエースや林有紀奈のサービスエースで追い上げた。21-24とポーランドにセットポイントを握られたが、田原のサーブでポーランドの守備を乱しミスを誘うと、24-24のデュースに持ち込んだ。ポーランドのブロックから逃げず、果敢に攻めた間橋香織のスパイクが決まると、最後はポーランドのミスで逆転。30-28で第1セットを先取した。
 0-3とポーランドに先行された第2セットも、サーブからポーランドを追い上げた。林の連続サービスエースで波に乗った日本はリードを広げたが、ポーランドもこれに応戦。第1セットに続き、終盤まで一進一退の攻防が繰り広げられた。20-21とポーランドに逆転されたが、2枚替えで投入した白井美沙紀の丁寧なトスを柳田が決めた。さらに、このセット3本目となる林のサービスエースと丸尾遥香のブロックで連続得点を奪った日本。最後は柳田のスパイクで25-23、第2セットをもぎ取った。
 第3セットはポーランドがブロックで得点すれば、日本はサーブと粘り強いレシーブで応戦するという展開。僅差のまま終盤を迎え、先にポーランドがマッチポイントを握ったが、日本はここから粘りを見せた。柳田のスパイクと間橋のサーブで連続得点し、最後は柳田がレフトからのスパイクを決め、26-24。接戦を制した日本がポーランドをストレートで下した。

【コメント】

○半沢一郎監督


「昨日のブラジル戦はやりたいことができず力を出し切れなかったが、今日の試合はポーランドのミスもあり、第1セットが終わってから精神的に余裕が出た。2枚替えで投入した白井美沙紀選手の頑張りが流れを変えてくれた。メダルを持って帰ることはできないが、この試合を勝利したことは価値がある。明日の最終戦は日本らしい粘ってつなぐバレーで大きな相手に立ち向かいたい」


○柳田光綺選手


「ブラジル戦は悔しいというよりも、自分に情けない気持ちでいっぱいだった。今日の試合は絶対に逃げずに立ち向かおうと臨んだ。プレーと気持ちが伴わなかったが、監督から喝を入れられて切り替えることができた。2枚替えで入った白井選手がコート内の雰囲気を明るくしてくれただけでなく、自分にも力をくれた。『日本は1つになると強い』という姿を最後に見せるためにも、明日は総力戦で臨みたい」


○白井美沙紀選手


2枚替えでの出場は緊張したが、流れを引き寄せられるように意識しながらプレーした。柳田選手が昨日のブラジル戦と同様に厳しいマークを受けていたので、速く突くトスではなくふわりと浮かせるようなトスを上げたら思い切って打ってくれたので、セットを取ることができた。明日の最終戦も自分の役目を果たせるように頑張りたい」

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8月2日 日本×ブラジル クウォーターファイナル(1-8位)

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0 23 22 22 - -
ブラジル
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

柳田 光綺 柳田 光綺 田原 愛里 田原 愛里 林 有紀奈 林 有紀奈
丸尾 遙香 丸尾 遙香 辺野喜 未来 辺野喜 未来 小野寺 友香 小野寺 友香 和田 実莉 和田 実莉
(リベロ)

【戦評】

 第13回世界ユース女子バレーボール選手権大会(U-18)、クウォーターファイナル(1-8位)で日本は、セミファイナル(1-4位)進出をかけてブラジルと対戦した。個々の技術で勝るブラジルにストレートで敗れ、ベスト4の壁を破ることはできなかった。次戦は8月3日(現地時間)12時からセミファイナル(5-8位)でポーランドと対戦する。

 第1セット、高い攻撃力を誇るブラジルに対し、サーブで攻めたい日本。8-10とリードされた場面から、キャプテン辺野喜未来のサーブで追い上げた。変化を伴うサーブが次々決まり、4本のサービスエースを含む7連続得点で15-10と逆転する。しかし、ブラジルも日本の対策を万全にしてこの試合に臨んでおり、ここまで日本の得点源となってきた柳田光綺が徹底マークを受けた。レフトからの攻撃に対し常にブロッカーがつき、トスが低くなったところでブロック得点を量産されてしまい、19-20と逆転を許した。小野寺友香に代わって入った間橋香織のスパイクや、辺野喜のブロックで日本も応戦したが、最後もブラジルのブロックに屈し、第1セットは23-25でブラジルに奪われた。
 第2セットも0-3とブラジルに先行を許した。追う日本は第1セットと同様にサーブからチャンスを掴んだ。田原愛里のサービスエースからじわじわと追い上げ、ブラジルの強打をリベロの和田実莉がレシーブで繋いだ。逆転に向け、辺野喜のバックアタックや柳田のサービスエースなどで得点したが、ブロックでの失点が響き、第2セットも22-25でブラジルに奪われた。
 セットカウント0-2と追い込まれた第3セット、日本は林有紀奈のサービスエースやブロックで得点したが、ブラジルにサーブとブロックを決められ、9-12と先行を許した。しかし、日本も田原のサービスエースや辺野喜のバックアタックなどで追い上げ、13-12と逆転に成功。その後も辺野喜と間橋のスパイクで得点したが、サーブで崩してからの切り返し攻撃でブラジルに連続ブロックが飛び出すと、最後も辺野喜が止められ22-25。ストレートでブラジルに敗れ、セミファイナル(5-8位)へと回ることとなった。

【コメント】

○半沢一郎監督


「大会前にブラジルと練習試合をした時は、日本のサイドからの攻撃がよく決まっていた。いつも通りに今日も戦えばよかったのだが、気負いから硬さが見られ、コンビが合わず悪循環を招いてしまった。選手に背負いこませるのではなく、ほぐしてあげれば結果は違ったと思うので、それができなかったのは残念だし責任を感じる。まだ大会は続き、将来のある選手たちなので、気持ちを切り替え、また1からスタートのつもりであと2戦を戦いたい」


○辺野喜未来選手


「エンジンがかかるのが遅く、最初から自分たちのバレーができなかった。試合に臨む前に立てていた対策もあったが、それも守り切れず、自分自身もチームを立て直す努力をしたが、まだまだ足りなかった。メダルに届かないのは残念だが、明日と明後日の試合に絶対勝って、5位に入りたい。勝つためにはチーム力が必要なので、コートの外も中も1つになって戦いたい」


○和田実莉選手


「競り合ったところで相手は確実に決めてきたのに対し、自分たちはミスが出てしまった。サーブもレフトを狙われ、ブロックでもマークされてしまい相手の作戦にはまってしまった。すぐに切り替えるのは難しいが、海外の選手を相手に11では勝てないので、それぞれの気持ちがどれだけまとまるか。5位と7位では大きく違うので、明日の試合はすべて出し切って勝利したい」

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8月1日 日本×エジプト 2次リーグ戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 25 25 - -
エジプト
0 11 7 16 - -

【第1セットのスタメン】

小野寺 友香 小野寺 友香 辺野喜 未来 辺野喜 未来 丸尾 遙香 丸尾 遙香
林 有紀奈 林 有紀奈 田原 愛里 田原 愛里 柳田 光綺 柳田 光綺 和田 実莉 和田 実莉
(リベロ)

【戦評】

 第13回世界ユース女子バレーボール選手権大会(U-18)、日本はクウォーターファイナル進出のかかる2次リーグ戦でエジプトと対戦した。第1セットからサーブで主導権を握り、常に試合を優位に運ぶと、ストレートでエジプトを下した。次戦は8月2日(現地時間)12時から、ブラジルとセミファイナル進出をかけて対戦する。

 2-5とエジプトに先行された第1セット、日本は今大会に出場している全選手の中で最多得点を挙げている柳田光綺のスパイクで逆転。11-9からは丸尾遥香のサーブで連続得点を挙げ、16-9とエジプトを突き放した。レフトの小野寺友香がストレートやクロスに打ち分けるスパイクで得点を重ねると、さらに途中出場の宮本菜月と中田紫乃のスパイクで得点を重ね、25-11で第1セットを先取した。
 第2セットは柳田のサーブで日本が先行。4本のサービスエースを含む13連続得点で、立ち上がりから13-0とエジプトを圧倒した。2枚替えで投入した白井美沙紀、森佳央理もライトからのスパイクで加点。さらに第1セットに続いて途中出場した小野寺の3連続サービスエースでエジプトを突き離した。日本はこのままエジプトを寄せ付けることなく、25-7で2セットを連取した。
 2-0とリードして迎えた第3セット、チャンスボールの処理やパスの正確性を欠き、4-7とエジプトに先行を許した。しかし、すぐさま柳田のブロックやスパイクで同点に追い付くと、丸尾のスパイクや田原のサービスエースでリードを広げた。終盤も19-16から途中出場の間橋香織のサービスエースや、林有紀奈の攻撃で連続得点を挙げ、最後はレフトから柳田が決めて25-16で第3セットを奪った。この結果、終始エジプトを圧倒した日本がストレートで勝利した。

【コメント】

○半沢一郎監督 


「勝ちはしたが、第12セットはミドルブロッカー陣の攻撃が少なかったことが課題。サーブで攻められたのは良かったが、明日以降の戦いは今日のようにうまくいくことばかりではない。メンバーチェンジも必要になると考え、今日の試合では積極的に選手交代を行った。明日の試合(ブラジル戦)は大一番だが、とにかくやるしかない」


○田原愛里選手


「相手のテンポがゆっくりだったので、スタートは自分たちのバレーができず、相手に飲まれてしまった。サイドをメインにすると今後の戦いはきつくなるので、センターのBクイックをもう少し使いたかった。ブラジルとは練習試合もしてきて、お互いのパターンがわかっている状況での対戦。こちらが嫌がることをしてくるはずなので、練習試合と公式戦は全く別のチームだと思って、自分たちのバレーを展開したい」


○宮本菜月選手


「前回試合に出た時は何もできずに終わってしまった。今日もトスが上がってきたのにコンビが合わず、12本しか決められなかったのが残念。サーブに自信があるわけではないけれど、できることを全部出そうと、思い切り打ったらエースを取ることができたのでよかった。明日からは、今日のように簡単に勝てる相手ではないので、相手のリズムに流されないようにもっと話し合ってチームで戦いたい」

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7月30日 日本×ギリシャ 1次リーグ戦(B組) 第4戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝1敗
3 22 25 25 25 -
ギリシャ
1勝3敗
1 25 15 16 21 -

【第1セットのスタメン】

小野寺 友香 小野寺 友香 辺野喜 未来 辺野喜 未来 丸尾 遙香 丸尾 遙香
林 有紀奈 林 有紀奈 田原 愛里 田原 愛里 柳田 光綺 柳田 光綺 和田 実莉 和田 実莉
(リベロ)

【戦評】

 第13回世界ユース女子選手権大会(U-18)、1次リーグ戦最終戦でギリシャと対戦した日本は、第1セットを先取されながらも、第2セットからの鮮やかな逆転劇でセットカウント3-1で勝利した。1次リーグ戦全4試合を終えて、日本は3勝1敗(勝点8)。この結果、B組首位で2次リーグ戦進出を決めた。次戦は8月1日(現地時間)12時より、1次リーグ戦A組を4位で通過したエジプトと対戦する。

 第1セット、同大会サーブランキングで5位につける柳田光綺のサービスエースで日本が2-0と先行した。しかし、ギリシャの徹底マークを受け、サイドからの攻撃を2枚ブロックで封じられると、3-6と逆転されてしまった。サーブとブロックで得点を重ねるギリシャに一時は6-12と大きくリードされた日本だが、小野寺友香に代わって入った間橋香織がスパイクや、ブロックに当たったボールのフォローなど、献身的なプレーで流れを引き寄せた。さらに辺野喜未来のサービスエースで終盤に逆転し21-18とリードを得たが、ギリシャもここまで日本の得点源となってきた柳田を徹底マークし、ブロックで応戦。サーブレシーブからの攻撃で柳田を止められた日本は、22-22から連続失点を喫し、22-25で第1セットを失った。
 第2セットは日本が先行。丸尾遥香のサービスエースなどで5-0と連続得点し、10-4とさらにリードを広げた。前後に揺さぶるギリシャのサーブに苦戦し、12-10と2点差まで迫られたが、相手スパイカーの得意なコースを締めたブロックでワンタッチを取り、切り返しからの攻撃を間橋が続けて決めると、16-10と点差を広げた。終盤にも林有紀奈のスパイクやサービスエースで得点した日本が、25-15と大差をつけて第2セットを奪取した。
 第3セット、14-12と日本が2点のリードで迎えた中盤に、ミドルブロッカーの林が相手のスパイクをブロックのワンタッチで繋ぎ、柳田と田原愛里が絶妙なフェイントで連続得点を挙げた。16-12と抜け出すと、終盤には田原のサーブから柳田と辺野喜が決め、5連続得点。丸尾のサーブでギリシャのレシーブが崩れたところを、林がダイレクトスパイクを鮮やかに決め、25-16で第3セットも連取した。
 第4セットも間橋の連続サービスエースで7-4と先行した日本は、中盤にも辺野喜のスパイクやブロックで連続得点。柳田のスパイクでマッチポイントに到達した後、4連続失点で24-21と3点差まで追い上げられたが、最後は辺野喜がライトから決め、25-21で第4セットを取り、セットカウント3-1で日本が勝利した。

○1次リーグ戦 B組 最終順位
1位:日本 (勝点8、3勝1敗)
2位:ポーランド (勝点7、3勝1敗)
3位:中国 (勝点7、2勝2敗)
4位:ギリシャ (勝点4、1勝3敗、セット率0.778)
5位:アルゼンチン (勝点4、1勝3敗、セット率0.556)

【コメント】

○半沢一郎監督 


「途中から出場した間橋(香織)選手が、気持ちを切り替えていい働きをしてくれた。第1セットを取られはしたが、取られた理由は分かっていたので、第2セット以降は大丈夫だと思っていた。1次リーグ戦が終わり、これからいよいよトーナメントでの戦いが始まるので、明日の休養日を挟み、もう一度基本に戻りたい。試合を戦う中でチームが成長しているので、これからの戦いも非常に楽しみ」


○林有紀奈選手


「勝てば1位通過と分かっていたので、試合前から選手同士で『絶対に勝とう』と声を掛け合っていた。(ストレートで敗れた)アルゼンチン戦は、自分が全く貢献することができなかったので、ミドルブロッカーとして相手のブロックを少しでも引き付けられるようにしなければならないと思ってプレーした。1位通過できたことで少しだけ自信がついたので、もっともっと役に立てるようになりたい。ここに来たからには何かをつかんで日本に持ち帰りたい」


○間橋香織選手


「スタメン出場した12戦目は緊張しすぎて何もできずに終わってしまった。周りが声をかけてくれても耳に入らず、ネガティブなことしか考えられなかったが、今日の試合ではベンチからの声援や、会場の応援も聞こえて、余裕を持ってプレーすることができた。今後もプレッシャーのかかる試合が続くが、言われたことを守って、楽しみながら戦いたい」

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7月29日 日本×ポーランド 1次リーグ戦(B組) 第3戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝1敗
3 25 25 25 - -
ポーランド
3勝1敗
0 15 19 16 - -

【第1セットのスタメン】

丸尾 遙香 丸尾 遙香 柳田 光綺 柳田 光綺 田原 愛里 田原 愛里
辺野喜 未来 辺野喜 未来 小野寺 友香 小野寺 友香 林 有紀奈 林 有紀奈 和田 実莉 和田 実莉
(リベロ)

【戦評】

 第13回世界ユース女子選手権大会(U-18)、1次リーグ戦1勝1敗の日本は、ヨーロッパ王者のポーランドと対戦。高さとパワーを武器に連勝してきた相手に対し、序盤からサーブで攻めた日本は、ポーランドにストレート勝ちを収め、1次リーグ戦を2勝1敗とした。次戦は7月30日(現地時間)16時より、ギリシャと1次リーグ戦最終戦を戦う。

 高さで勝るポーランドに対し、日本は第1セットから狙いを絞ったサーブで攻めた。2-3から柳田光綺のサーブでポーランドの守備を崩すと、2本のサービスエースを含む8連続得点で10-3とポーランドを逆転。その後も丸尾遥香の連続サービスエースや、辺野喜未来のサービスエースで得点を重ね、この試合が初スタメンとなる小野寺友香のスパイクでセットポイントとすると、最後も小野寺がレフトから決め、第1セットは25-15で日本が先取した。
 第2セットもポーランドに先行されたが、小野寺のサーブから連続得点を上げ、柳田、丸尾のスパイクや、田原愛里のサービスエースで得点し、17-14と日本がリードした。終盤にも小野寺の連続サービスエースや、柳田のスパイクで勢いに乗った日本は、辺野喜のライトからのスパイクで25-19とし、2セットを連取した。
 1-5と4点を先行された第3セットも、日本は焦りを見せなかった。第1セットと同様に柳田のサーブから連続得点し、6-5と逆転。相手エースのレフトからの攻撃を林有紀奈がブロックで仕留め、さらに流れを引き寄せると、中盤にはまたも柳田のサーブからチャンスを掴んだ。セッターの田原も攻撃陣をうまく使ったトスワークで相手ブロッカーに狙いを絞らせず、最後は柳田のスパイクで25-16、ストレートでここまで無敗のポーランドに勝利した。

【コメント】

○半沢一郎監督


「これまでの2試合で得た経験が生かされた試合だった。小野寺友香は初スタメンで、最初は落ち着かない様子だったが、十分に自分のプレーをしてくれた。練習で強化してきたサーブも、試合でいい形で表現することができた。明日のギリシャ戦は1次リーグ最終戦なので、気を引き締め、相手のサーブに崩されないようにこちらのサーブで攻めて勝利したい」


○小野寺友香選手


「スタメン出場は初めてだったので、はじめはプレッシャーと緊張で足が動かなかった。周りの選手が声をかけてくれて、助けてくれたので第2セットの終盤から落ち着いてプレーできた。今日の試合は終わったので、明日のギリシャ戦に向けて切り替えたい。まずはサーブレシーブから、セッターとコンビを合わせ、もっと楽しく思い切りプレーしたい」


○丸尾遥香選手


1日空いての試合だったので、スタートから気合を入れた。サーブが弱くなっていたので、今日の試合はとにかく思い切り、狙う場所に向けてサーブを強く打った。相手の攻撃がそれほど複雑ではなかったので、ブロックもしやすかった。中国戦で勝ったことで少し気が抜けてしまい、27日のアルゼンチン戦は負けたので、気持ちを切り替えて挑戦者のつもりでギリシャ戦に臨みたい」

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7月27日 日本×アルゼンチン 1次リーグ戦(B組) 第2戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝1敗
0 23 32 21 - -
アルゼンチン
1勝
3 25 34 25 - -

【第1セットのスタメン】

辺野喜 未来 辺野喜 未来 丸尾 遙香 丸尾 遙香 柳田 光綺 柳田 光綺
間橋 香織 間橋 香織 林 有紀奈 林 有紀奈 田原 愛里 田原 愛里 和田 実莉 和田 実莉
(リベロ)

【戦評】

 第13回世界ユース女子選手権大会(U-18)、1次リーグ戦第2戦の対戦相手は南米ユース女子選手権大会3位のアルゼンチン。日本は第1、2セットを接戦の末に落としたことで波に乗り切れず、要所でミスが続く悪循環を断ち切れないまま、ストレートで敗れ今大会初黒星を喫した。次戦は7月29日(現地時間)16時より、ヨーロッパ女子選手権大会王者のポーランドと対戦する。

 初戦の中国戦と同様に、立ち上がりからサーブで攻めた日本は第1セット、12-10とリードした。中盤にも丸尾遥香のサービスエースで17-13と点差を広げたが、終盤アルゼンチンに中国戦で活躍した柳田光綺がサーブで狙われ、ブロックで日本の攻撃が封じられた。23-23と最後まで競り合いが続いたが、ここで日本は痛恨のコンビミスが生じ、アルゼンチンのブロックに屈し23-25で第1セットを落としてしまった。
 第2セット、序盤からアルゼンチンに先行を許した。3-10と7点のビハインドを背負った日本は、会場の「ニッポン」コールに後押しされ、辺野喜未来のライトからのスパイクで追い上げた。粘り強いレシーブでラリーを展開し1点ずつ追い上げると、間橋香織のブロックで15-14と遂に日本が逆転。その後は互いに点を取り合い、一進一退の攻防を繰り広げデュースへと突入した。丸尾と柳田のスパイクなどで日本が得点すれば、アルゼンチンもスパイクで応戦、30点を越えても決着がつかない白熱した展開が続いたが、大事な場面で日本にまたもミスが生じ、32-34で第2セットもアルゼンチンに奪われてしまった。
 逆転に向け後がない第3セット、日本は辺野喜のブロックやスパイクで得点したが、第1、2セットに続いて勝負所でミスが目立ち、アルゼンチンを捕らえきれず、第3セットを21-25で失った。この結果日本はストレートでアルゼンチンに敗れた。

【コメント】

○半沢一郎監督


「出てほしくない場面でミスが出てしまったのが残念だった。昨日中国に勝利し、次の試合への入り方、ピークをいくつも作ることの難しさを実感した。明日は試合がないので、まずは気持ちから切り替え、次の相手に集中してコンビを合わせ、ブロックをもっと強化したい」


○辺野喜未来選手


「いいところまで行っても最後のツメが甘かった。海外のチームと試合をすることに慣れていない選手が多く、緊張しすぎた面もあった。自分自身は思い切り打とうと意識してスパイクを打ったが、トスを呼びきれなかったことが反省点。もう2試合が終わったので、いつまでも緊張しているようではダメ。もっと楽しんで、モチベーションを高めて次の試合に臨みたい」

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7月26日 日本×中国 1次リーグ戦(B組) 第1戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 27 18 24 25 17
中国
1敗
2 25 25 26 20 15

【第1セットのスタメン】

丸尾 遙香 丸尾 遙香 柳田 光綺 柳田 光綺 田原 愛里 田原 愛里
辺野喜 未来 辺野喜 未来 間橋 香織 間橋 香織 林 有紀奈 林 有紀奈 和田 実莉 和田 実莉
(リベロ)

【戦評】

 第13回世界ユース女子選手権大会(U-18)、1次リーグ戦初戦の相手はFIVBジュニア・ユース世界ランキング1位の中国。国際試合の経験が少ない選手が多く、硬さが目立った日本だったが、フルセットの末に勝利し、今大会1勝目を挙げた。次戦は7月27日(現地時間)16時より、アルゼンチンと対戦する。

 第1セット、キャプテン・辺野喜未来のバックアタックで先制した日本は、4-1と幸先いいスタートを切った。しかし、すぐさま中国の高さを生かした攻撃から得点を奪われ、4-6と逆転されてしまった。日本は辺野喜のサービスエースで再び盛り返し、9-7と再度逆転。柳田光綺のスパイクが決まりリードを広げると、リベロの和田実莉の好レシーブで会場を沸かせ、さらに柳田のサービスエースで16-11とリードを広げた。中盤、中国のサーブとブロックに苦戦し、デュースに突入したが、24-25とセットポイントを握られてから間橋香織がスパイクとブロックで連続得点。再び逆転した日本がセットポイントに達した。最後は辺野喜がライトから決め、27-25で第1セットをもぎ取った。
 第2セット、田原愛里のサービスエースで日本が先制したが、センター、レフトから中国に得点を許し、中盤に連続失点を喫した。そのまま中国に流れが傾き、18-25で第2セットを落とすと、第3セットもデュースの末に中国のブロックに攻撃を阻まれ、24-26で落とした。
 セットカウント1-2と追い込まれて迎えた第4セット、日本は柳田の連続スパイクなどで4連続得点を挙げた。高さで勝る中国に対しても、思い切った助走で柳田が跳び、そのジャンプに合わせた田原のトスが冴えると、絶妙なコンビバレーで中盤から終盤にかけて日本が連続得点。22-19から辺野喜のサービスエースで中国を突き離すと、25-20で第4セットを奪取し、最終セットへと突入した。
 15点マッチの第5セット、日本は柳田にボールを集め得点を重ねた。9-8と1点リードしたところで、柳田のスパイクとサービスエースで抜け出し、林有紀奈のブロックとスパイクで遂にマッチポイントを握った。セッターの田原は柳田にトスを託したが、中国もこの試合で36得点を叩き出した柳田を徹底マークし、ブロックで応戦。第1、3セットに続いてデュースへ突入したが、最後はやはり168cmの大エース・柳田が決め、17-15で中国を振り切り、フルセットの末開幕勝利を飾った。

【コメント】

○半沢一郎監督


「第1セットは中国が必要以上に日本を意識し、緊張していた。第2セットから中国が本来の力を発揮し、第3セットもデュースの末に取られてしまったが、第3セットを落としたことで開き直り、自分たちがやらなければならないことを意識し、チームの士気が落ちなかった。難敵の中国に勝ったことは大きな一歩だが、大会はまだ始まったばかりなので、明日のアルゼンチン戦も気を引き締めて戦いたい」


○辺野喜未来選手


「自分を含め、全体的に緊張していた選手が多かったので先に2セットを中国に取られてしまったが、みんなで繋ぐバレーができて良かった」


○柳田光綺選手


「国際大会への出場は初めてなので緊張したが、普段から自分よりも大きな選手に対してスパイクを打ってきているので、大きい選手が揃う中国には絶対に負けたくなかった。初戦でいい試合ができたので気持ちも高ぶっているが、ここで満足することなく、気を引き締めたい。そして、また1からスタートするつもりで、攻める心を忘れずに明日も戦いたい」   

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