試合結果

男子試合結果

最終順位

1位 ブラジル
2位 ロシア
3位 イタリア
4位 イラン
5位 アメリカ
6位 日本

2013.11.24 日本×イラン

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
5敗
0 17 18 14 - -
イラン
3勝2敗
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

越川 優 越川 優 石島 雄介 石島 雄介 松本 慶彦 松本 慶彦
山村 宏太 山村 宏太 近藤 茂 近藤 茂 福澤 達哉 福澤 達哉 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

 ワールドグランドチャンピオンズカップ2013(グラチャンバレー2013)男子大会最終日。ゲーリー・サトウ監督率いるFIVB世界ランキング17位の日本は、アジア選手権覇者で同12位のイランと対戦した。ここまで4試合を戦って1セットしか奪っていない日本は、立ち上がりから波に乗り切れず、イランにストレートで敗れた。昨日23日のイタリア戦を終えて今大会最下位が決まっていた日本は、結局5戦全敗で全日程を終了した。
 第1セット、サーブレシーブが乱れ、なかなかチャンスボールが回らず、4-6から連続6失点を喫すと、イランにずるずると引き離された。セッター・近藤茂のトスも乱れがちで、石島雄介や清水邦広とのコンビを合わせることができない。守備を固めるために日本は米山裕太を投入。リズムを取り戻したかに見えたが、イランの多彩な攻撃に17-25で第1セットを落とした。
 第2セットに入っても守備のリズムが安定しない日本。清水のライト攻撃がブロックで止められると、福澤達哉のスパイクもいま一つ決まらず。2-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。イランの球筋が読めないためか、レシーブミスを繰り返し10-17、さらに15-22。山村宏太と米山のサービスエースで反撃に出たものの、技の多彩さで上を行くイランに18-25で第2セットを奪われた。
 第3セットは序盤まで一進一退を繰り返したが、清水がイランの高さに阻まれると、6-6から徐々に点差を広げられ、その後リードを一度も奪えなかった。数回にわたりメンバーを代えて相手を揺さぶったが、かえってリズムが乱れてしまった。日本は序盤の攻防をものにできないまま、14-25で第3セットも落とした。
 イランとの差はレシーブ力。さらに技と力で上回ることができなかった。イランにストレートで敗れた日本。グラチャンバレー 2013は初戦のアメリカ戦で1セットを奪っただけ、その他の4チームにすべてストレート負けを喫した。

■グラチャンバレー2013 男子大会最終順位表
1位:ブラジル(勝ち点12/4勝1敗)
2位:ロシア(勝ち点11/4勝1敗)
3位:イタリア(勝ち点9/2勝3敗)
4位:イラン(勝ち点7/3勝2敗)
5位:アメリカ(勝ち点6/2勝3敗)
6位:日本(勝ち点0/0勝5敗)

■個人賞
ウィングスパイカー賞第1位:フィリッポ・ランザ選手(イタリア)
ウィングスパイカー賞第2位:ドミトリー・イリニフ選手(ロシア) 
ベストリベロ賞:ファルハド・ザリフ選手(イラン)
ベストオポジット賞:バラセ・デソウザ選手(ブラジル)
ベストセッター賞:ブルーノ・レゼンデ選手(ブラジル)
ミドルブロッカー賞第1位:マックスウェル・ホルト選手(アメリカ)
ミドルブロッカー賞第2位:エマヌエーレ・ビラレッリ選手(イタリア)
MVP:ドミトリー・ムセルスキー選手(ロシア)

【コメント】

○ゲーリー・サトウ監督


「イランとは今年既に試合をしていたし、試合(の映像)も見ているが、かなり成長していいチームになってきているという印象。今のアルゼンチン人監督(ジュリオ・ベラスコ氏)の指導、練習がうまくいっているということだろう。イランが戦略的、技術的な所がうまくいっているのに対して、日本はそれに適応できなかった。世界のトップチームと戦うことが選手たちにとって必要なのだということを選手が改めて認識してくれたのではないだろうか」


○キャプテン・山村宏太選手


「アジアの王者として来ているイランにストレートで負けたのは悔しい。これからオリンピックを目指すには、アジアのチャンピオンにならなければならないと強く思った。今後どうやってイランに勝っていくかを考えていきたい。今大会、世界と戦って感じたことは、まだまだ自分たちに足りない部分が多いということ。逆に通用した点もあったので、それを継続して力を出せるようにしていきたい」


○米山裕太選手


「大会を通して、サーブとサーブレシーブで世界のチームと大きく差が出たと思う。ブロックやスパイクという高さの面で2メートルを超える選手に対抗するのは難しいが、サーブとサーブレシーブだけは練習すれば追い付いていく部分がある。しかし、サーブレシーブで崩されて苦しい場面が大会を通して非常に多かった。そこを修正していかないと勝負にならない。日本はサーブの効果率が低く、ミスの方が多かった。これを改善していかないとこれからの日本はかなり厳しいだろう」


○福澤達哉選手


「大会を通して日本はサイドアウトを取る力をもう少し高めていかなければならないと感じた。サーブレシーブの正確さもそうだし、パスを返してからのコンビは、高いブロックをもっと翻弄するものでなければならない。サイドアウトが取れればサーブで攻めるチャンスが出てくる。もう一度パスも攻撃も見直していく必要がある」


○清水邦広選手


「今日のイラン戦もそうだが、とにかく日本からの得点が少ない。レシーブの力は少しずつ上がっていると思うが、自分も含めて最後のスパイクがブロックされたり、ミスを犯したりして失点が多すぎた。ブレイクした時に確実に決めていたら流れがこちらに来る。繋ぐバレーも大事だが、もう一度スパイクを一から見直し、しっかり打って点に結び付けられるようにしたい。自分たちがちゃんとしたバレーができなかったのが何とも悔やまれる」

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2013.11.23 日本×イタリア

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
4敗
0 16 21 21 - -
イタリア
2勝2敗
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

石島 雄介 石島 雄介 筧本 翔昂 筧本 翔昂 米山 裕太 米山 裕太
越川 優 越川 優 横田 一義 横田 一義 近藤 茂 近藤 茂 高橋 賢 高橋 賢
(リベロ)

【戦評】

 ワールドグランドチャンピオンズカップ2013(グラチャンバレー2013)、男子大会4日目(男子東京大会2日目)。日本はFIVB世界ランキング3位のイタリア(ワイルドカード[推薦国])と対戦した。強力なサーブに苦戦し、勢いに乗れなかった日本はイタリアにストレートで敗れた。次戦は11月24日18時00分より、アジア選手権覇者のイランと今大会最終戦を戦う。

 第1セット、オポジットに起用された石島雄介が得点源となるも、6-8とイタリアのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。その後、イタリアの強力なサーブに苦戦し、12-16と4点差で後半に突入。日本は近藤茂に代え清水邦広、石島に代え今村駿と積極的な2枚替えを試みるも、終盤に要所でイタリアのブロックの前に失点し、第1セットを16-25で落とした。
 第2セット、セット始めより福澤達哉と永野健を投入。序盤は互いに点を取り合う展開となり、6-8とイタリアの2点リードで中盤へ。その後、ミスによる失点から6-10と点差を広げられてしまった。石島の豪快なスパイクや福澤の軟打などで加点するも、12-16と4点の点差を縮められないまま後半に突入。その後は、永野のディグ(スパイクレシーブ)を中心とした粘り強いディフェンスを攻撃に繋げるも、イタリアのブロックの前にシャットアウトされ21-25で第2セットをイタリアに奪われた。
 第3セット、立ち上がりは攻め急いだためかスパイクミスから失点、3-8と前2セットと同様にイタリアを追う展開となった。センターからの時間差攻撃などで加点するも、点差を縮めるには至らず、11-16で後半に突入。ここから福澤のブロックポイントや清水のコースをつくサービスエースで15-18と追い上げを図る。さらに筧本翔昴にもブロックポイントが飛び出し、20-23と僅差に迫るも、最後はイタリアに押し切られ、第3セットを21-25で落とした。
 この結果、ストレートでイタリアに敗れた日本、今大会通算成績を4敗とした。

【コメント】

○ゲーリー・サトウ監督


「毎試合毎試合、選手もスタッフも本当に色々と学ぶことが多い。今日も数名の選手は非常にいいプレーをしていたと思うし、個人的に色々なことを学んでくれたのではないかと思う」


○越川優選手


「イタリアにもミスがあったが、日本がそれに対して攻めきれなかったことと、逆に日本がミスをしたときにイタリアにそこを突かれて点差が開いてしまった。これが今のイタリアとの差。今大会、世界ランキング上位4チームとアジアチャンピオンのイランが参加している中で、どのチームと対戦するにしても格上との勝負になるが、自分たちのリズムでバレーを展開する時間が相手より長くないと勝ちは見えてこない」


○筧本翔昴選手


(相手の攻撃に対する)ブロックの対応にすごく時間がかかったし、最後まで対応しきれなかった。後ろのレシーバーにも迷惑をかけた。イタリアに好きなように攻撃されたという感じ。これから改善していくことが必要だと感じた」


○福澤達哉選手


「イタリアのサーブを警戒していたし、どれだけ日本がサーブレシーブで我慢できるかが1つのポイントだった。しかし、巧くサーブで前後に揺さぶられ、効果的に決められてしまった。それで日本の攻撃が単調になり、相手ブロックに捕まるケースが何回かあった」

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2013.11.22 日本×ブラジル

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3敗
0 17 23 18 - -
ブラジル
3勝
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

石島 雄介 石島 雄介 松本 慶彦 松本 慶彦 福澤 達哉 福澤 達哉
越川 優 越川 優 山村 宏太 山村 宏太 近藤 茂 近藤 茂 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

 ワールドグランドチャンピオンズカップ2013(グラチャンバレー2013)、男子大会3日目(男子東京大会1日目)。日本はFIVB世界ランキング1位のブラジルと対戦した。コンビネーションバレーに卓越し、高さもパワーもあるブラジルに対し、日本は第2、3セットを接戦に持ち込む健闘を見せたが、ストレート負けを喫した。次戦は11月23日19時00分より、世界ランキング3位のイタリア(ワイルドカード[推薦国])と本大会第4戦を戦う。

 第1セット、石島雄介、越川優、福澤達哉の強打でブラジルに対抗するも、多彩な攻撃を用いるブラジルに徐々に引き離され4-10、その後8-17とされた。日本はサイド攻撃と中央からの攻撃で局面を打開しようとしたが、勢いに乗れずブラジルに押し切られてしまった。ブラジルの好守備と、どこからでも攻撃できる個人の力の差がこのセット現れていた。日本は17-25で第1セットを落とした。
 第2セットに入って、日本の動きが見違えるように変化した。序盤は2-6、4-8と劣勢に回ったが、越川の中央からの攻撃や、福澤に代わってこのセットから投入された米山裕太が強打を次々と決め、14-14、17-17とブラジルに食い下がった。しかし、ここから207センチのエバンドロ・ゲーラ、バラセ・デソウザの強打に押され、23-25と惜しくもブラジルに逃げ切られた。
 第3セットも8-8、10-11と日本の粘りが見られた。その後、石島のブロックとサービスエース、米山のライト攻撃が決まったが、中盤から徐々にブラジルに引き離されてしまう。ブラジルのセッター、ブルーノ・レゼンデの巧みなトス回しで鮮やかなコンビバレーが決まりだすと、日本は勢いを取り戻すことができないまま、18-25で第3セットをブラジルに奪われてしまった。
 この結果、日本はストレートでブラジルに敗れたものの、世界一のチームに最後まで臆することなく立ち向かい、失敗を恐れないプレーと気持ちを切らさない粘りを随所に見せてくれた。

【コメント】

○ゲーリー・サトウ監督


「今日は自分にとっても非常にエキサイティングな試合だった。(日本の選手は)粘ったが、ブラジルのプレーにアジャストできなかった。毎試合ベンチ入りの選手を変えているが、いろいろとバランスを考えて選手起用をしている。相手チームのことや、選手の調子などを考慮して選択している。清水(邦広選手)と福澤(達哉選手)の両エースの出場機会が少なかったのは体調が問題ではない。米山(裕太選手)、石島(雄介選手)のスピリットを買ったとも言える。この2人がチームの雰囲気を変えてくれた」


○キャプテン・山村宏太選手


「今日が(今大会のこれまでの試合の中で)一番失点が少ない試合だったのではないかと思う。世界一のブラジルを相手にずるずると引き離された形だが、決して悪いバレーではなかったと思う。たくさんのことを学んだし、良い点と悪い点を確認して、今後いかに戦うかを考えたい。我々はブラジルのようなバレー、特にコンビバレーを目標としているが、ブラジル以上のものを身につけたい」


○石島雄介選手


「いいところがあっただけに負けてしまったことが残念。自分自身、課題の残るプレーもあったし、つまらないミスも犯してしまったが、今後は世界に通じるバレーを目指していきたい。試合前、山村(宏太)キャプテンを中心に『チームが一つになって、がむしゃらにやろう』と誓い合ったが今日はまさにまとまりのある戦いだった。ブラジルはすべてにおいて打ち損じがなく、個人で何でも対応できる力を持っているすごいチームだと感じた」


○越川優選手


「結果はストレート負けだが、収穫はあったと思う。一つはブラジル相手にどういう形で戦うかを確認できたこと。二つ目は格上のチームに対して『こういうプレーなら通用する』という確認ができたこと。今日の午前中に選手だけのミーティングを行ったが、勝ちたいという気持ちが強すぎて空回りになってしまった。ブラジルは目標とするチームだが、マネをするのではなく自分たちのアイディアを作っていくことがこれからの課題だと思う」

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2013.11.20 日本×ロシア

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2敗
0 16 17 18 - -
ロシア
1勝1敗
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

石島 雄介 石島 雄介 松本 慶彦 松本 慶彦 福澤 達哉 福澤 達哉
越川 優 越川 優 横田 一義 横田 一義 今村 駿 今村 駿 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

 ワールドグランドチャンピオンズカップ2013(グラチャンバレー2013)、男子大会2日目(男子京都大会2日目)。日本はロンドンオリンピック金メダルで、ヨーロッパ選手権覇者のロシアと対戦した。高さのあるブロックや力のあるサーブに苦戦した日本、ロシアにストレート負けを喫した。次戦は11月22日19時00分より、戦いの舞台を東京都渋谷区の東京体育館に移し、FIVB世界ランキング1位のブラジルと本大会第3戦を戦う。

 第1セット、硬さの目立つ日本はロシアの高いブロックに苦戦、3-8とロシアのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。その後も日本は勢いに乗れず、ロシアのドミトリー・ムセルスキーにサービスエースを決められ、3-11と劣勢に陥った。サーブレシーブが安定しない日本は攻撃のリズムが掴めず、ロシアを追う展開のまま終盤へ突入。その後、松本慶彦のブロックポイントで14-22 とするも、序盤に広げられてしまったロシアとの点差を縮めることができず、第1セットを16-25で落とした。
 第2セット、セット始めより近藤茂、清水邦広、米山裕太を起用。立ち上がりに連続失点を喫した日本、4-8とロシアを追う展開となった。7-12となったところで、日本は全日本公式戦初出場のミドルブロッカー・筧本翔昴を投入。その筧本がブロックポイントを決めると、続けて清水のブロックも飛び出し10-15と攻勢をかけた。しかし、ロシアの強力なサーブにレシーブを崩されると、再び点差を広げられてしまった。日本は米山のスピード溢れるスパイクやセンター線の攻撃で得点するも、第2セットを17-25で失った。
 第3セット、第2セットに出場機会がなかった福澤達哉を再度起用。近藤のサービスエースで得点すると、なおも組織的なサーブで攻めた。センターからの時間差攻撃を多用したい日本だったが、相手サーブに苦戦しなかなか思い通りの攻撃ができない。そんな中、粘りのあるラリーから得点に繋げ、9-10に。さらに清水のパワーのあるスパイクで加点するも、またしてもロシアのブロックに攻撃を阻まれてしまい、11-16で後半に突入。このセット途中出場の今村のサービスエースで15-21とするも、ロシアの高さの前に思うような攻撃ができなかった日本、このセットを18-25で落とした。
 この結果、ロシアにストレートで敗れた日本。グラチャンバレー2013男子京都大会を2連敗で終えた。

【コメント】

○ゲーリー・サトウ監督


「日本の選手は一生懸命プレーした。しかし、ロシアの高いブロックと角度をついたスパイク、そしてスピードのあるサーブに対応できなかった。今後の練習ではもっとハードに、もっとスマートにやらなければならないと感じた。今はそのような練習ができる時間はないので、(22日の)ブラジル戦に向けて準備していきたい」


○キャプテン・山村宏太選手


「今日の試合は結果だけを見ると03と大差で負けたが、(コートの)中にいるメンバーは本当に一生懸命やってくれた。ロシアの高さを想定して対応策を練習してきたが、いざ目の前に高い壁を見ると練習とは違ったのかなという印象を、コートの外から見ていて受けた。想定してやったとしても、体感しないと分からない。その差を試合の中でいかに修正していけるかが、日本の男子バレーの今後の課題だと思う」


○福澤達哉選手


「ロシアの特徴はサーブとブロック。事前にそれを理解していて、サーブとブロックに関するミーティングをしていた。しかしサーブで乱され、そこからの(日本の)攻撃がゆっくりになってしまい、相手のブロックに囲まれてしまったケースがたくさんあった。ロシアのようにブロック力のあるチームと日本がこれから戦っていくには、サーブレシーブをきちんと返す技術を身に付けること、そしてそこから攻撃のテンポを速くして、相手のブロックが完成する前にスパイカー陣が打てるようにすることが重要。しかし、途中で真ん中のバックスパイクや、清水(邦弘選手)のライトからの攻撃では通用していた部分があった。今後どのように技術を高めていくか、どのように安定感を出していくかを次は考えたい」


○越川優選手


「今日の試合の収穫としては、ディフェンスという意味で、サーブが昨日よりも効果が出ていたこと。ロシアの攻撃は高かったが、サーブで崩した後のブロックや決められても仕方がない時、拾いにいかないといけない時の切り替えは昨日よりもできていた。組織の部分では、今まで以上の形ができている。今後サーブの安定性と強化、ブロックとディフェンスの組織力を上げていかなければならない、ということを今日は特に感じた。また、今日の課題は攻撃面。中央のバックアタックは有効に使えていたし、清水のライトからの攻撃は得点源になっていた。残り3試合、他のチームも日本の研究をしてくると思うし、こちらもそれに対応していかなければならないと感じた」

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2013.11.19 日本×アメリカ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1敗
1 17 17 25 20 -
アメリカ
1勝
3 25 25 21 25 -

【第1セットのスタメン】

越川 優 越川 優 清水 邦広 清水 邦広 松本 慶彦 松本 慶彦
山村 宏太 山村 宏太 今村 駿 今村 駿 福澤 達哉 福澤 達哉 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

 ワールドグランドチャンピオンズカップ2013(グラチャンバレー2013)、男子大会初日(男子京都大会1日目)。ゲーリー・サトウ監督率いる日本はFIVB世界ランキング4位のアメリカと対戦した。立ち上がりに勢いに乗れなかった日本は、アメリカの力強いサーブと高さのあるブロックに苦戦し、セットカウント1-3で敗れた。次戦は11月20日19時00分より、ロンドンオリンピック金メダルのロシア(ヨーロッパ選手権覇者)と戦う。

 第1セット序盤、日本は清水邦広が連続ブロックに掴まり、3-8と追う展開となった。1回目のテクニカルタイムアウト後、近藤茂と石島雄介を2枚替えで投入、巻き返しを図った。しかしアメリカとの点差を詰められず5-12となったところで、福澤達哉に代え千々木駿介を投入。8-16で後半を迎えると、アメリカの強打に苦戦しながらも、石島の豪快なライトからのスパイクで応戦し10-18とした。終盤、清水をコートに戻すも前半に広げられた点差が響き、第1セットを17-25で失った。
 第2セット、日本は第1セット始めと同じメンバーでスタート。アメリカのジャンプフローターサーブにサーブレシーブを乱されると、0-7と手痛い7連続失点を喫した。日本はここで越川優に代え米山裕太を投入。その米山がセンターからの時間差攻撃を決めると、清水が2段トスを打ち切りさらに加点、8-16として後半へ。しかし、アメリカのセンター線を軸にした攻撃に苦戦した日本は、その後もアメリカとの点差を縮めることができず、第2セットを17-25で奪われてしまった。
 第3セット、このセットは立ち上がりから石島・近藤・横田一義を起用。その横田がクイックとブロックで得点し、チームを盛り上げた。8-5とこの試合初めてテクニカルタイムアウトを日本のリードで折り返した。さらに横田のサービスエースも飛び出し、10-5と日本がリードを広げると、アメリカはたまらずタイムアウトを要求。さらにアメリカのスパイクを粘りあるレシーブで拾いリズムに乗ると、近藤のブロックポイントなどで16-12とし後半へ。ところが20-15で迎えた終盤、アメリカのマシュー・アンダーソンの攻撃を食い止めることができず、22-20と僅差に迫られてしまった。しかし、最後は福澤がアンダーソンのスパイクをシャットアウトし、このセットを25-21で日本が奪取した。
 第4セット、前セットの勢いそのままに臨んだ日本、福澤のサービスエースなどで2-0と幸先良いスタートを切った。互いに得点を取り合い、5-8とアメリカの3点リードで1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。アメリカの力強い攻撃に永野健と近藤が巧みなスパイクレシーブで応戦、僅差のまま試合は進んだ。その後、越川のノータッチサービスエースで13-15とするも、アメリカのブロックに日本のスパイクが阻まれ始めると、なかなか得点を奪えないまま18-23とリードを広げられてしまった。最後までアメリカに食らい付いた日本だったが、第4セットを20-25でアメリカに奪われた。この結果、日本はセットカウント1-3でアメリカとの初戦を落とした。

【コメント】

○ゲーリー・サトウ監督


「残念なスタートになってしまった。しかし、今日の第3セットと第4セットを見てもらえば、日本の選手たちがアメリカのような相手に対しても、好プレーができるということをお分かりいただけると思う。明日以降も世界のトップチームとの対戦なので、今日以上にいいプレーをしなければならない」


○キャプテン・山村宏太選手


「第1セットの立ち上がり、『やってやろう』という気持ちからか硬いプレーになり、自分たちのやりたいバレーが全くできずに2セットを取られてしまった。しかし、途中から出場した横田(一義選手)、近藤(茂選手)、石島(雄介選手)などが頑張ってくれて、第3セットを取り返すことができた。第4セットもその流れのまま行けるかと思ったが、最後にアメリカの高さとパワーにやられてしまった。今日の試合は終わってしまったので、気持ちを切り替えて明日の試合で頑張りたい」


○清水邦広選手


「みんな出だしが硬かった。また、試合を通してサーブミスが多かった。日本は(ボールに)強さが入らない部分があったが、アメリカはその逆で強さの入ったボールを打ってきた。自分たちのサーブレシーブが崩されると一方的な攻撃パターンになり、そこをアメリカにブロックされてしまった。どんなに強いサーブでもしっかりと返してコンビを仕掛けることや、2枚ブロックを前にしてもしっかり決めることを心がけたい。日本のバレーが世界に通用することを見せられるように頑張りたい」


○福澤達哉選手


(地元・京都で開催されたグラチャンバレーでプレーしたことについて)京都でこれだけ大きな国際大会が開催されたということに喜びを感じている。初戦で日本らしいバレーを京都の皆さんに見せたかったが、序盤から良いプレーができず、今日来ていただいたファンの皆さんに申し訳ない。(京都での試合が)もう1戦残っているので、京都のファンの皆さんの前で日本らしいバレー、見ていて楽しいバレーを展開したい」

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