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国際大会

Fivb World Grandprix

試合結果

最終順位

1位 ブラジル
2位 中国
3位 セルビア
4位 日本
5位 イタリア
6位 アメリカ
7位 ロシア
8位 トルコ
9位 ブルガリア
10位 ドミニカ共和国
11位 ドイツ
12位 オランダ
13位 タイ
14位 チェコ
15位 ポーランド
16位 アルゼンチン
17位 カザフスタン
18位 プエルトリコ
19位 キューバ
20位 アルジェリア

日本の試合結果

9月1日 日本×アメリカ 決勝ラウンド 第4戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝4敗
2 25 19 25 17 12
アメリカ
1勝4敗
3 17 25 18 25 15

【第1セットのスタメン】

江畑 幸子 江畑 幸子 新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈
大竹 里歩 大竹 里歩 宮下 遥 宮下 遥 木村 沙織 木村 沙織 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013ファイナル札幌大会5戦目、FIVB世界ランキング3位の日本は、同ランキング1位のアメリカと対戦した。決勝ラウンドに入って全敗中と不調のアメリカだが、仙台大会で日本がセットカウント1-3で敗れた相手。試合開始から高い集中力を発揮した日本はいいい形で第1セットを奪取。しかし、その後アメリカも復調し、互いに2セットずつ奪うと、勝負は第5セットへ。ここで日本は勢いに乗ることができず、フルセットで敗れた。

 前日の試合後「今できる、一番いいバレーができるように一致団結して頑張りたい」(木村沙織)と語っていた日本は、昨日と同じスタメンで試合開始。第1セット開始から高い集中力を発揮した日本はリードする展開で試合を進めた。昨日大活躍した江畑幸子が第1セットだけで5得点の活躍。大竹里歩、岩坂名奈のクイックも要所で飛び出すなど、25-17といい流れでまず第1セットを奪った。
 しかし、昨日のイタリアとの試合で、マッチポイントを握りながら逆転で敗れたアメリカが第2セットは復調。高さを活かすアメリカに、サイドから得点を奪われてしまった。日本は座安琴希、宮下遥が何本も好レシーブを見せて粘ったが、17-17と並んだところから6連続失点。最後は日本がサーブミスを犯し、19-25で第2セットを失ってしまった。
 第3セット、日本は前セット終盤に交代で出場した橋本直子をスタートから起用。序盤は拮抗した展開となったが、12-10から江畑のブロックポイントをきっかけに4連続得点。そのリードをキープすると、終盤には木村や江畑の活躍で一挙に7連続得点を挙げ、25-18。勝利に王手をかけた。
 第4セット、木村がバックアタックや技ありのアタックなどで4得点を挙げる活躍を見せると、8-7と最初のテクニカルタイムアウトを奪った。ところが10-11からアメリカに4連続得点を奪われ、リードを広げられてしまった。セッターを橋本から宮下にスイッチし、何とか粘りのディフェンスを見せた日本だったが、アメリカの190cm台のサイドを抑えることはできず、17-25で第4セットを落とした。これで昨日(8月31日)の中国戦に続き、2日連続のフルセットとなった。
 第5セット、日本は新鍋と江畑の得点で2-1としたが、その後なかなかアタックを決めることができない。4連続失点もあり4-8でチェンジコートとなった。それでも5-10から江畑がバックアタックで連続得点。さらに8-12から、江畑や平井香菜子の連続ブロックなどで12-12と同点に追いついた。しかし、追い上げもここまで。13-15で最終セットをアメリカに奪われ、惜しくも最終戦を勝利で飾ることはできなかった。日本は決勝ラウンドを勝点5の1勝4敗、最終順位4位で終えた。

◆最終順位
1位:ブラジル    (勝点15/5勝0敗)
2位:中国        (勝点10/4勝1敗)
3位:セルビア    (勝点8/3勝2敗)
4位:日本        (勝点5/1勝4敗)
5位:イタリア      (勝点4/1勝4敗)
6位:アメリカ      (勝点3/1勝4敗)

◆個人賞
ウィングスパイカー賞第1位:シュ,テイ(中国)
ウィングスパイカー賞第2位:ブランキツァ・ミハイロビッチ(セルビア)
ベストリベロ賞:ファビアナ・オリベイラ(ブラジル)
ベストオポジット賞:ヨバナ・ブラコチェビッチ(セルビア)
ベストセッター賞:アリーシャ・グラス(アメリカ)
ミドルブロッカー賞第1位:タイーザ・メネセス(ブラジル)
ミドルブロッカー賞第2位:ミレーナ・ラシッチ(セルビア)
MVP:タイーザ・メネセス(ブラジル)

【コメント】

〇眞鍋政義監督


「今日はワールドグランプリ最終戦ということで、何とか最後アメリカに勝ちたかった。勝負どころでミスをするとバレーボールは勝てないのだなという思い。このワールドグランプリ、若い選手が多い中、世界の強豪たち、特に決勝ラウンドで世界のトップクラスのチームと戦ったことは財産になると思う」


〇キャプテン・木村沙織選手


「今日はワールドグランプリ最後の試合だったので、絶対に勝って終わりたかったが、昨日と同様にフルセットで負けたことが悔しかった。フルセットまで行って、勝ちきれないというのを課題にして、今週から始まる世界選手権(2014)アジア最終予選を頑張りたいと思う」


〇岩坂名奈選手


「今日あの試合もフルセットで負けて悔しい試合をしてしまった。今大会で学んだ課題もあるし、自信に繋がったものもあるので、課題の部分は一つでも克服できるように、また一からやり直して頑張っていきたいと思う」


〇宮下遥選手


「今日フルセットで勝てなかったことはすごく悔しい。私自身、5連戦の最終日で正直疲れも残っていたし、身体もあまりいい状態ではなかった。5連戦というのは、日の丸を背負ったら普通になってくると思う。技術も大事だけど、しっかりそういう中でも戦えるような体力作り、トレーニングなど、そういう基礎的な部分から頑張らなければいけないと思わされた試合だった」

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8月31日 日本×中国 決勝ラウンド 第4戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝3敗
2 16 25 24 25 13
中国
4敗
3 25 18 26 21 15

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
江畑 幸子 江畑 幸子 大竹 里歩 大竹 里歩 宮下 遥 宮下 遥 佐藤

あり紗 佐藤
あり紗
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013ファイナル札幌大会4戦目、FIVB世界ランキング3位の日本は、同ランキング5位の中国と対戦した。今大会、予選ラウンドからここまで12連勝中と、波に乗っている中国。日本は中国に第1セットを奪われたものの、第2セットから日本本来の粘りのバレーを展開。2セットずつ奪って試合はフルセットへともつれ込んだ。しかし最終セット中盤、中国にリードを奪われると、そのまま逆転することはできず、フルセットで悔しい1敗を喫した。同大会最終戦となる次戦で日本は9月1日19時より同ランキング1位のアメリカ(決勝ラウンド0勝4敗)と対戦する。

 第1セット、2本のミスから始まった日本は、最高到達点327cmを誇る中国の18歳、シュ,テイらに次々とスパイクを決められ、3-8で最初のテクニカルタイムアウトを奪われた。その後、相手のミスをきっかけに連続得点を挙げたが、点差を縮めるのがやっとだった日本。16-25で第1セットを失った。
 第2セット、日本は宮下遥の連続サービスエースで2-0と好発進した。中国のシュのアタックは依然止められない状況だったが、木村沙織、新鍋理沙らが確実に得点を奪い、9-4とリードを奪った。セット中盤からは江畑幸子が爆発。欲しいところで点を奪い、25-18で第2セットを奪い返した。
 続く第3セットも緊迫感ある展開に。一時は10-17と点差が離れたが、サイド陣の活躍で徐々にその差を詰めていった。すると18-22から木村のアタックや宮下のサービスエースなどで4続得点を挙げ同点に。一時は24-23とセットポイントを握ったが、日本はあと1点を決めきれず、逆に24-26で第3セットを中国に奪われてしまった。
 第4セットは開始からサイドアウトが続く展開となった。互いに連続得点を奪っていったが、中国が一歩リードという状態で進んだ。しかしセット終盤、集中力が上がった日本は17-18から6連続得点(その内3点は江畑のスパイク)を挙げ、一気に中国を引き離すと25-21で第4セットを奪い、勝負の行方は最終セットへ持ち込まれた。
 運命の第5セット、先にリードを奪ったのは日本だった。江畑のアタック、宮下のサービスエース、そして木村のダイレクトアタックで3-0。ここでたまらず中国がタイムアウトを要求した。日本はこのタイムアウト後、中国のエース・ケイ,ジャクキの活躍などから4連続失点。日本は1点差の状態で必死に食らいついた。江畑のバックアタックなどで、何とか希望をつないだ日本だったが、最後は新鍋のアタックが相手ブロックにつかまり、13-15。最終セットをものにすることができず、フルセットの末に中国に敗れた。

【コメント】

〇眞鍋政義監督 


「今日の試合はフルセットで惜しくも負けた。昨日と違って、日本らしい粘り強いバレーが少しはできたと思う。明日(の対戦相手は)、世界ランク1位のアメリカ。現在はあまり調子がよくないが、高いブロックがある。ワールドグランプリ最終戦を勝って終わりたい」


〇キャプテン・木村沙織選手


「今日の試合は、昨日、一昨日に比べると雰囲気がすごくよかったと思う。ただ、最後を取りきれなかったら意味がない。とにかく悔しい。明日はワールドグランプリの最終戦、今できる一番いいバレーができるように一致団結して頑張りたい」


〇江畑幸子選手


「昨日休んだ分、今日は爆発しようと思っていた。連敗してしまって、今日は絶対に勝ちたい試合だった。勝てる試合だったが、勝ちきることができず悔しい。明日は最後の試合、勝って終わりたい」


 

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8月30日 日本×セルビア 決勝ラウンド 第3戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝2敗
0 22 17 19 - -
セルビア
2勝1敗
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織 宮下 遥 宮下 遥
新鍋 理沙 新鍋 理沙 石井 優希 石井 優希 川島 亜依美 川島 亜依美 佐藤

あり紗 佐藤
あり紗
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013ファイナル札幌大会3戦目、FIVB世界ランキング3位の日本は、同ランキング9位のセルビアと対戦。ランキング的には格下だが、3連敗中と相性が悪い相手。試合は開始直後から日本のミスが目立つ展開に。持ち前の高さとパワーをいかんなく発揮するセルビアを前に日本は流れを作ることができず、ストレート負けを喫してしまった。次戦は8月31日19時より同ランキング5位の中国(決勝ラウンド3勝0敗)と対戦する。

 昨日の試合にスタメン出場した大竹里歩、座安琴希に代わって本日の出場選手12名に登録された川島亜依美と佐藤あり紗がスタメンで出場。石井優希も久しぶりにスタメン起用された。
 第1セット、先取点を奪ったのは日本。木村沙織のブロックアウトから1点を奪った。その直後に同じく木村が技ありスパイク、さらに石井がダイレクトスパイクを決め3-1とし、上々のスタートを切ったかに見えた。しかしその後、日本のサーブレシーブが乱れてしまうと、セルビアが高さとパワーを発揮し始めた。ブランキツァ・ミハイロビッチのサイド攻撃、ミレーナ・ラシッチのクイックなどでセルビアに得点を重ねられると、日本は6-8で最初のテクニカルタイムアウトを奪われた。その後日本は何とか食らいついていったが、同点止まりで逆転までには至らなかった。佐藤と宮下遥が見事に強打レシーブを上げるシーンもあったが、そのボールを決めて流れを作ることができず、22-25で第1セットを落としてしまった。
 気を取り直して臨みたい第2セットは2-2から4連続失点。すぐに追いつきたいところだったが、スパイクアウトやタッチネットなどミスを連発。セルビアに8-16と大きく差をつけられてしまった。眞鍋政義監督はここでセッターを宮下から橋本直子に交代。同時に出場した平井香菜子とのコンビで挽回しようとしたが、5点差までしか縮められず。17-25と第2セットも落としてしまった。
 第3セット、日本は長岡望悠をスタートから起用。その長岡が得意のストレート打ちでいい雰囲気を作ると、8-7とこの試合で初めてテクニカルタイムアウトを奪った。しかし、タイムアウト明けから一気に4連続失点。日本は平井、新鍋理沙らの活躍で一時は同点に追いついたものの、そこでまたミスを犯してしまい、19-25。要所で勢いに乗ることができなかった日本は今大会2敗目を喫した。

【コメント】

〇眞鍋政義監督


「セルビアの高さとパワーは今の我々の力ではどうしようもない。サイドアウトが取れず、特にセッターからのコンビがしっくりこなかった。明日戦う中国は全勝している強いチーム。特にセッターとのコンビを確認して臨みたい」


〇キャプテン・木村沙織選手


「今日の試合は、本当に自分たちのミスが多かった。ポイントを取らなければいけないところでのミスなど、流れがない試合だったなと思う」


〇平井香菜子選手


「相手にハデに決められたのに対して、自分たちはチャンスを確実に取ることができなかったことが敗因だと思う。(今後に向けて)修正しなければならない」

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8月29日 日本×ブラジル 決勝ラウンド 第2戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝1敗
0 21 22 17 - -
ブラジル
2勝
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

江畑 幸子 江畑 幸子 新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈
大竹 里歩 大竹 里歩 宮下 遥 宮下 遥 木村 沙織 木村 沙織 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013ファイナル札幌大会、FIVB世界ランキング3位の日本は、同ランキング2位でロンドンオリンピックの金メダリスト、ブラジルと第2戦を戦った。オリンピックに出場した選手を多く擁するブラジルに、第1、2セットは中盤までリードを保ったものの、終盤にその差を詰められて2セット連取を許した。第3セットも善戦したがセットを奪うには至らず、ストレートでの敗戦となった。次戦は8月30日19時より同ランキング9位のセルビアと対戦する。

 昨日と同じメンバーでスタートした第1セット、1-4とリードを作られたが、新鍋理沙、木村沙織のサイドアタックで逆転。その後も相手オポジットのフェルナンダ・ロドリゲスをサーブで狙い攻撃を封じると、得点を積み重ねて16-13で2回目のテクニカルタイムアウトも奪った。しかし、日本が18-16となったところで、ブラジルはエースのシェイラ・カストロを投入。ここから流れが変化し、ブラジルに2本のブロックを決められて20-20と同点にされてしまった。それでも日本は江畑幸子がブロックアウトで得点したが、直後にブラジルに5連続得点を決められ、21-25。いい展開も作ったが第1セットを落としてしまった。
 続く第2セット、日本は第1セット序盤と同じように、いい流れでリードを奪うと、12-6と最大6点差を作った。その後、ブラジルが攻勢に出て同点にされたものの、江畑のアタック、宮下遥のブロックなどで再びリードを奪い、先に20点目に到達した。しかし、ここから3度の連続失点を喫した日本。22-25でまたもセットを奪われてしまった。
 第3セット、日本はスタートから長岡望悠、平井香菜子を投入。立ち上がりブラジルにリードを許したものの、長岡が得意のスパイク、ブロックなどで序盤だけで3得点と存在感を発揮。宮下遥もブロック、連続サービスエースなどで活躍し、ブラジルに食らいついた。しかし、ブラジルを動揺させるには至らなかった。ブラジルに得意のブロックで攻撃を封じられると、最後は5連続点を決められて勝負あり。日本はストレートでの敗戦を喫した。

【コメント】

〇眞鍋政義監督


16点、2回目のテクニカルタイムアウトまではいいところまでいくが、後半ブロックにかかり、スパイク効果率も結果的には20%くらい差がついてしまった。現時点では金メダリストと差があるなと思った」


〇キャプテン・木村沙織選手


「今日の試合は、1セット目も2セット目も20点以降に乗り切ることができなかったことがよくなかった。世界相手だと、20点以降の勢いが必要。11点リズムを作っていくことが新しい課題」


〇江畑幸子選手


「自分のプレーではミスが多かった。大事なところで決めきれなかったことが今日の敗因だと思う。ブラジルはセッターとミドルブロッカーが五輪メンバーのまま。特にブロックは、空いていると思ってもあとから手が伸びてきて止められてしまった」

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8月28日 日本×イタリア 決勝ラウンド 第1戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 25 25 - -
イタリア
1敗
0 18 19 22 - -

【第1セットのスタメン】

江畑 幸子 江畑 幸子 新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈
大竹 里歩 大竹 里歩 宮下 遥 宮下 遥 木村 沙織 木村 沙織 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

 予選ラウンドを勝ち抜いた上位5チームと開催国の日本(予選ラウンド6位)が出場するFIVBワールドグランプリ2013ファイナル札幌大会がついに開幕。大会初日の8月28日、FIVB世界ランキング3位の日本は、同ランキング4位のイタリアと対戦した。試合開始直後こそ3-7とリードされたものの、日本はここから攻防においてうまく噛み合い、終始イタリアを圧倒。ストレート勝ちで幸先のいいスタートを切った。次戦は29日19時より昨年のロンドンオリンピックの金メダリスト・ブラジルと対戦する。

 第1セット試合開始直後、日本はサーブレシーブが乱れるとイタリアに次々とクイックを決められて、3-7と離されてしまった。序盤に苦しんだ予選ラウンド第3週・仙台大会を彷彿とさせるスタートとなったが、今日の日本の集中力は違った。この直後のプレー、乱れたトスからキャプテン・木村沙織が強引にバックアタックを放って得点に結びつけると、江畑幸子のサーブから6連続得点で逆転。日本はその後もサーブで攻めると次々と連続得点を重ね、25-17で第1セットを奪った。
 印象的だったのは、その攻撃の見事さだ。仙台大会において眞鍋政義監督も「ミドルブロッカーの攻撃が少ない」と語っていたが、今日の試合では序盤から大竹里歩のクイックが炸裂。加えて木村、江畑、新鍋理沙と日本自慢のサイド陣も、実力どおり得点を積み重ね、宮下遥のトスから理想的な攻撃を展開した。また、試合序盤からブロックポイントを稼いだ岩坂名奈(この日ブロックで5得点)の活躍も特筆すべきだろう。
 第2セットに入っても、流れは変わらなかった。8点、16点と日本がテクニカルタイムアウトを奪うと、そのリードをキープ。途中、何度となく座安琴希の強打レシーブも飛び出し、会場を大いに沸かせた。その流れのままに、第2セットを25-19で奪って第3セットへ。第1、2セット同様に、日本が先にリードを奪う展開となったが、強力なサイド陣を活かすイタリアの猛追を受けた。一時は23-22と1点差まで詰められたが、24点目を江畑が決めると最後はイタリアのクイックがアウトとなり25-22でゲームセット。快勝といえる試合展開で、日本はまず1勝を挙げた。

【コメント】

〇眞鍋政義監督


「ワールドグランプリのファイナル札幌大会第1戦ということで、選手たちも緊張していたが、この時期に世界のトップ5チームとやれるということは我々にとって勉強になる。イタリアに勝てたことは、これまでのチームを考えると大きな前進。(セッターの)宮下遥は、予選ラウンドの計9試合でミドル(クイック)の本数が少なかったので、この1週間、できるだけミドルブロッカーに本数をあげる練習をした。それが今日の試合で結果として出た」


〇キャプテン・木村沙織


「今日は初戦ということもあって、しっかり勝ってリズムに乗りたかったので、1勝できたことは本当に大きいと思う。(最年少の宮下選手をはじめ若い選手が多いが)特に(宮下)遥はセッターなので必ず2本目に触らなければならず、緊張すると思うが、遥がのびのびプレーできるように、スパイカー陣はもっと呼ぶ声を出して引っ張っていきたい。遥にしても(大竹)里歩にしても、周りのことを考えずに、自分のプレーのことだけを考えられるようにしてあげたい」


〇宮下遥選手


「試合前は緊張していたが、今日勝ててほっとしている。予選ラウンド9試合で良かった点、悪かった点がたくさんあったので、この1週間、チーム皆でたくさん話し合った。(予選ラウンド)仙台大会のとき緊張したほど今日は緊張しなかった」

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8月18日 日本×チェコ 予選ラウンド 第9戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
7勝2敗
3 25 22 28 23 15
チェコ
2勝7敗
2 18 25 26 25 13

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
江畑 幸子 江畑 幸子 平井

香菜子 平井
香菜子
宮下 遥 宮下 遥 佐藤

あり紗 佐藤
あり紗
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013予選ラウンド第3週仙台大会、FIVB世界ランキング3位の日本は、同ランキング24位のチェコと対戦。一昨日のブルガリア戦と、昨日のアメリカ戦で課題となったスタートダッシュに成功すると第1セットを先取。続く第2セット、エースのハブリチコバを軸にパワーと高さで攻めるチェコに奪われると、第3セットは日本が、第4セットはチェコが奪って勝負はフルセットへ。その最終セットで日本はロンドンオリンピックのメダリスト3人の活躍によりリードを奪うと、チェコを振り切り、フルセットで仙台大会初勝利をものにした。

 試合開始直後、日本は宮下遥がサーブで攻めると、岩坂名奈が2本のブロックなどを決め連続得点。8-2で最初のテクニカルタイムアウトを奪った。その後、木村沙織、新鍋理沙、江畑幸子がサイドから次々と得点。相手にリズムを作らせることなく第1セットを奪った。
 勢いをキープしたい日本だったが、第2セットは序盤から、チェコの190cm台をそろえるセンター線に手こずってしまった。その後、佐藤あり紗が好守からリズムを生み、盛り返したものの、終盤にミスも出て22-25で取り返されてしまった。
 第3セット、5-5から新鍋と江畑の活躍で4連続得点を挙げ、まずは日本がリード。しかし、中盤からチェコもリズムを掴み、デュースにもつれ込んだ。拮抗した展開が崩れたのは25-26から。江畑がレフトからブロックアウトを奪うと、続くサーブでサービスエース。セットポイントを奪うと、最後は相手のアタックが外れて28-26で勝利まであと1セットとなった。
 第4セット、サイド陣の活躍に加え、スタートから入った大竹里歩の活躍などもあって、最大7点差のリードを作った。すると16-10で橋本直子、長岡望悠を2枚替えで投入。しかし、ここから流れが変化した。チェコに連続得点を許すと19-19と同点にされてしまった。ここから点の取り合いとなったが、最後は日本のアタックがブロックにつかまって23-25。第5セットを迎えることとなった。
 その最終セットは序盤から宮下-新鍋のホットラインが爆発。このセットだけで5点を奪った新鍋の活躍でリードを作ると、江畑、木村も貢献。加えて大竹と岩坂のクイックも決まるなど、いい展開でチェコを振り切り15-13。仙台大会初勝利を手にした。また、この試合のMIP(最も印象に残った選手)には、好守でチームを盛り立てた地元出身の佐藤が選ばれた。

 予選ラウンドの最終順位は他会場を含む全試合が終了後に決定する。8月28日から9月1日まで北海道・札幌で行われる決勝ラウンドには、開催国・日本と予選ラウンド上位5チームが出場。優勝目指して1回戦総当たり戦を行う。

【コメント】

○眞鍋政義監督


2連敗しての3戦目、厳しい試合になると思ったが、フルセットで何とか勝つことができてよかった。9戦終わって72敗。正直なところ、もう少し負けるかと思っていた。世界の強豪が集まる決勝ラウンド、何とか3位以内に入りたいと思う」


○キャプテン・木村沙織選手


「一昨日のブルガリア戦、昨日のアメリカ戦と1セット目のスタートが悪かったが、今日はいいスタートとなってよかった。ただ、試合中にもったいないミスが多い。その点を詰めていかないと、北海道での決勝ラウンドは厳しい戦いになると思うので、しっかり頑張りたいと思う」


○江畑幸子選手


「昨日、一昨日と自分の調子が悪かった。今日は2枚ブロックがついてきても、自分らしく力のこもったアタックを打とうと思った。フルセットとなったが、しっかり勝ててよかったと思う」


○宮下 遥選手


2日間勝つことが出来なかったが、今日は勝ててホッとしている。コンビミスやトスミスなどがたくさんあった。決勝ラウンドまでに修正することは無理だが、精一杯やって先輩方に助けてもらいながら頑張りたい」

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8月17日 日本×アメリカ 予選ラウンド 第8戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
6勝2敗
1 17 19 25 18 -
アメリカ
7勝1敗
3 25 25 21 25 -

【第1セットのスタメン】

江畑 幸子 江畑 幸子 新鍋 理沙 新鍋 理沙 大竹 里歩 大竹 里歩
川島 亜依美 川島 亜依美 宮下 遥 宮下 遥 木村 沙織 木村 沙織 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013予選ラウンド第3週仙台大会、日本はFIVB世界ランキング1位のアメリカと2戦目を戦った。先行逃げ切りの展開に持ち込みたかった日本だったが、またもスタートからリズムを掴むことができず。第3セットこそ奪ったものの、セットカウント1-3で敗れた。次戦は8月18日12時20分より同ランキング24位のチェコとワールドグランプリ予選ラウンド最終戦を戦う。

 第1セット、スタメンには7月の日米親善試合で活躍した大竹里歩を起用。試合開始直後、まずは江畑幸子のブロックアウトで先取点を奪った日本だったが、相手の速く高い攻撃に連続得点を奪われて3-9と一気に離されてしまった。その後、江畑、木村沙織の得点をきっかけに追い上げると、11-11と同点に。一気に逆転といきたいところだったが、そこでまたも連続失点を喫した。サイド攻撃、クイック、ブロックと高さを活かした相手のプレーに苦しみ、17-25で第1セットを落とした。
 続く第2セットも同じような立ち上がりとなった。1-6とリードされてから、江畑、木村を軸に連続得点で差を詰めるも追いつくまでには至らず。途中投入された近江あかりがいいプレーを見せるシーンもあったが、結局19-25で奪われてしまった。
 第3セットも序盤から追う展開に。近江、木村の得点で何とか食らいついていく日本は、12-13の場面で長岡望悠、橋本直子を2枚替えで投入した。すると、その長岡が立て続けにアタックを決めて逆転に成功。その後、相手の反撃を抑えて、25-21で第3セットを奪った。
 このまま勢いに乗りたい日本は、第3セット終盤のメンバーで第4セットをスタート。ところが、開始からアメリカに次々とブロック(アメリカはこの試合ブロックポイントだけで合計20点を記録)を決められ、2-7とまたも追う展開に。9-15の場面から長岡が3連続得点と気を吐いたが、見せ場はここまで。速く高いサイド攻撃を最後まで抑えることができず、18-25で第4セットを落とした。この結果、日本はセットカウント1-3でアメリカに敗れ、ワールドグランプリ予選ラウンドの通算成績は6勝2敗となった。

【コメント】

○眞鍋政義監督


「今日は先行逃げ切りでいきたいと思っていたが、昨日の試合同様に立ち上がりが悪かった。アメリカのブロックにもやられた。そこは課題」


○キャプテン・木村沙織選手


「今日の試合も、昨日と変わらずスタートが悪かった。何とか修正していけたらと思う。明日の試合は、スタートをよくしたい」


○大竹里歩選手


「今日の試合は、仙台大会で初めてスタメンで出させていただいた。チームに貢献したいと思っていたが、思ったようなプレーをすることができなかった」

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8月16日 日本×ブルガリア 予選ラウンド 第7戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
6勝1敗
0 23 23 29 - -
ブルガリア
5勝2敗
3 25 25 31 - -

【第1セットのスタメン】

木村 沙織 木村 沙織 長岡 望悠 長岡 望悠 岩坂 名奈 岩坂 名奈
平井

香菜子 平井
香菜子
宮下 遥 宮下 遥 近江

あかり 近江
あかり
佐藤

あり紗 佐藤
あり紗
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013予選ラウンド第3週仙台大会、FIVB世界ランキング3位の日本は、ワールドグランプリ初出場のブルガリア(同ランキング43位)と対戦。リベロを除いた11名の平均身長が187.6cmのブルガリアの高さとパワーに苦戦した日本は、粘りを見せたもののストレート負けし、ワールドグランプリ初黒星を喫した。次戦は8月17日12時20分よりアメリカと対戦する。

 日本は予選ラウンド第3週仙台大会からチームに合流した近江あかり、佐藤あり紗をスタートから起用。フレッシュなメンバーで迎えた第1セットだったが、日本は開始直後からスパイクやコンビでミスが続く展開に。2-8で最初のテクニカルタイムアウトをブルガリアのリードで折り返した。その後、9-17で橋本直子と江畑幸子を2枚替えで投入すると流れに変化が出始めた。さらに木村沙織と近江の活躍で1点差まで迫ったが、反撃もここまで。23-25で第1セットを落としてしまった。
 続く第2セットは開始から拮抗した展開となった。16-16の場面から木村がブロックやアタックなどで3連続得点して19-16と逆転。これで勢いに乗ったかに見えたが、ここから相手の強力なサイド攻撃に苦しみ、3連続失点、4連続失点。再度ブルガリアに逆転を許してしまった。終盤、木村、江畑がアタックを決めたが粘りもそこまで。23-25で2セットを奪われてしまった。
 あとがない第3セット、この試合初めて新鍋理紗がコートに立つと、序盤から大活躍。5-3といいスタートを切ったが、ブルガリアを揺るがすまでには至らなかった。サーブレシーブが乱れても、高さを活かして強力なサイドアタックを打ち込んでくるブルガリアを押さえきれず連続失点を喫した。その後、日本はキャプテン・木村のアタック、岩坂名奈のブロックなどで反撃に出た。デュースの中でセットポイントも迎えたが、あと1点が奪えない。粘りを見せたブルガリアに連続得点を奪われて万事休す。今シーズン初のホームゲームはストレートでの敗戦となった。日本はこれでワールドグランプリ通算6勝1敗となった。

【コメント】

○眞鍋政義監督 


「今日は各セットともに2点差で落としてしまう悔しい試合だった。札幌での決勝ラウンドに向けてという意味もあり、近江(あかり)、佐藤(あり紗)を起用した。佐藤に関しては、サーブレシーブ、ディフェンスともに平均点。近江はコンビが合わないところがあったが、合流から1週間なので仕方がないと思う」


○キャプテン・木村沙織選手


「今日の試合は新しいチームで初のホームゲームだった。3セットともスタートから悪く、勝負どころでもミスが多かったところが反省点。それを活かし、明日のアメリカ戦はスタートから勢いよく行きたいと思う」


○近江あかり選手


「チームにとって初めての日本でのゲームで、プレーで少しでも貢献したいと思ったが、なかなかうまくいかなった。どんな時でも若手らしく、声を出して頑張りたいと思う」


○佐藤あり紗選手


「(地元の)仙台大会でスタメンに起用していただいたので、勝ちたかった。悔しい気持ちでいっぱい。外国人のスパイクは強力で弾き飛ばされてしまうので、もっと経験を積んでディグ(スパイクレシーブ)を上にあげたいと思う」

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8月11日 日本×ポーランド 予選ラウンド 第6戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
6勝
3 25 26 25 - -
ポーランド
1勝5敗
0 19 24 15 - -

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
江畑 幸子 江畑 幸子 大竹 里歩 大竹 里歩 宮下 遥 宮下 遥 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013予選ラウンド第2週ポーランド大会、FIVB世界ランキング15位のポーランドと対戦した日本は、ストレートで快勝。前週のトルコ大会からの連勝を6に伸ばした。予選ラウンド第2週を終えて出場20チーム中2位の日本は、8月16日から18日まで仙台市体育館で開催される予選ラウンド第3週仙台大会に出場。次戦は8月16日(日本時間)18時05分からブルガリアと対戦する。

 ロンドン五輪で銅メダルを獲得した日からちょうど1年がたった8月11日、大舞台を経験した木村沙織、江畑幸子、新鍋理沙が揃って先発した。第1セットから木村のサーブが冴え、サービスエースで得点するなど早々に主導権を握り、25-19で第1セットを先取した。
 第2セットは相手の高さのあるブロックに阻まれる場面もあり、一進一退の攻防が続いた。何度も同点に並ばれたが、終盤に新鍋や江畑の強打が決まると、26-24で2セットを連取した。
 勢いそのままに迎えた第3セットもサーブでポーランドの守備を崩し、優位に攻め続けた。高さとパワーのあるポーランドに対し、タイミングよく3枚のブロックを付けて対抗するなど守備も光った。レシーブが乱れて満足に攻撃できないポーランドを圧倒した日本が、25-15で第3セットを奪った。この結果、日本はストレートでポーランドに勝利。予選ラウンド第1週トルコ大会に続き、第2週ポーランド大会も3連勝で終えた。

【コメント】

○眞鍋政義監督


「アウェーの中でもどんな形であれ、6連勝しようという気持ちでいった。相手は身長も高くてパワーもあるので、サーブで崩さないと、と思っていた。サーブがよく、特に木村(沙織)のサーブが効果的に決まった」


○木村沙織選手


「サーブで相手を崩すことが一番の目的だったので、しっかり崩せてよかった。今までワールドグランプリで6連勝というのはあまり経験がない。いい形で次週の仙台大会を迎えられるのは嬉しい」


○江畑幸子選手


「アウェーの中でしっかりストレートで勝つことができてよかった。(ポーランドへの声援が大きく)コートの中でも声が聞こえづらかった。一回一回、お互いの目を見て確認したり、みんなで声を掛け合ったりすることを意識した」

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8月10日 日本×カザフスタン 予選ラウンド 第5戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
5勝
3 23 25 25 25 -
カザフスタン
5敗
1 25 19 18 20 -

【第1セットのスタメン】

江畑 幸子 江畑 幸子 長岡 望悠 長岡 望悠 川島 亜依美 川島 亜依美
平井

香菜子 平井
香菜子
橋本 直子 橋本 直子 石井 優希 石井 優希 吉田 真未 吉田 真未
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013予選ラウンド第2週ポーランド大会、第2戦の対戦相手はFIVB世界ランキング30位のカザフスタン。日本はカザフスタンに第1セット先取を許しながらも逆転し、セットカウント3-1で勝利した。これで開幕から5連勝。次戦は8月11日(現地時間)20時から地元・ポーランドと対戦する。

 守備力を兼ね備えるエースの木村沙織を温存し、江畑幸子と長岡望悠を起用して攻撃的な布陣で臨んだ第1セットは、相手のサーブに崩されて23-25と競り負けた。だが、途中から出場した宮下遥の丁寧なトスワークで徐々に攻撃のリズムを取り戻していった。
 第2セット、大舞台での経験が少なく、サーブレシーブに苦戦していた長岡に代えて木村を投入すると、守備が安定。江畑や新鍋理沙のサイドからの攻撃に加えてこの試合10得点を挙げた川島亜依美らの速攻も効き、25-19、25-18、25-20と危なげなく3セットを連取、カザフスタンに逆転勝ちした。

【コメント】

○眞鍋政義監督


「第1セットはサーブレシーブが崩れ、思うようなコンビバレーができなかった。高いブロックにもやられた。攻撃的な布陣で長岡と江畑を一緒に入れ、長岡がサーブレシーブをするという負担があった。アウェーで勝つために練習してきたので、明日は何があっても勝つ」


○木村沙織選手


「結果的には途中からしっかり自分たちのリズムが作れて勝てたのでよかったが、今日みたいな相手にはストレートで勝たなければいけない。修正するところはたくさんある。いい時もあるが、悪い時も勝って5連勝しているので、逆に怖いところもある。明日は気持ちを引き締めて全員で力を合わせて頑張りたい」


○鍋理沙選手


「第1セットは相手のペースに崩されたが、そこから立て直して勝てたことがよかった。相手のブロックがすごく高かったが、速い攻撃だと1枚になったりしていたので、そこは継続してやっていきたい」

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8月9日 日本×ドイツ 予選ラウンド 第4戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
4勝
3 18 20 25 25 15
ドイツ
1勝3敗
2 25 25 20 22 12

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
石田 瑞穂 石田 瑞穂 川島 亜依美 川島 亜依美 宮下 遥 宮下 遥 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013予選ラウンド第2週ポーランド大会、第1戦の対戦相手はFIVB世界ランキング8位のドイツ。2セットを先取されながらも、フルセットに持ち込み逆転勝利を収めた日本は、前週トルコ大会からの連勝を4に伸ばした。次戦は8月10日(現地時間)17時30分からカザフスタンと対戦する。

 序盤に一進一退の攻防が続いた第1セットは、サーブレシーブの精度に欠け、徐々にリズムを崩した。途中から投入された長岡望悠が連続得点で気を吐いたものの、18-25でドイツに押し切られた。
 第2セットもレシーブの乱れを立て直すことができず、20-25と自滅、ドイツに2セット連取を許した。
 第3セット以降は厳しいマークにあってスパイクの決定率が上がらない木村沙織をスタートから外し、長岡望悠や石井優希の若手コンビを軸に攻撃を組み立てた。要所で川島亜依美らの速攻も決まり、25-20で第3セットを奪うと、続く第4セットと第5セットも25-22、15-12と粘り勝ち。フルセットの末にドイツを下した。
 サーブでの相手の崩しも徐々に有効になり、ラリーの末の得点も重ねた。中盤以降、守備から攻撃のリズムを生む本来のプレーに切り替えられたことが勝ちにつながった。

【コメント】

○眞鍋政義監督


「どんな選手が出てもチームが勝つことが大前提。反省点は第1セットの出だし。もっと責任を持ってやってほしい。後半はサーブが少しずつターゲットに行った。長岡(望悠)がチームを救った」


○長岡望悠選手


「最終的に勝つことができてよかった。流れを変えるために、あまり考えすぎずやれることをやろうと思った。テンポを速くして攻撃することを練習してきて、それが通用した。絶対に勝つという気持ちだけで臨んだ」


○石井優希選手


「負けている状態で入ったので、思い切りプレーすることだけを意識した。チームがまとまって勝つことができた。もっともっと点を取って、全ての面でアピールしたい」

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8月4日 日本×トルコ 予選ラウンド 第3戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝
3 25 30 18 25 -
トルコ
2勝1敗
1 21 28 25 18 -

【第1セットのスタメン】

岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織 宮下 遥 宮下 遥
新鍋 理沙 新鍋 理沙 江畑 幸子 江畑 幸子 大竹 里歩 大竹 里歩 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013予選ラウンド第1週トルコ大会最終戦、日本はFIVB世界ランキング7位の開催国トルコにセットカウント3-1で勝ち、予選ラウンド第1週を3連勝で締めくくった。日本は8月9日から11日まで予選ラウンド第2週ポーランド大会(プウォツク)に出場。次戦は8月9日(現地時間)17時30分からドイツと対戦する。

 日本は敵地での大歓声を浴びて序盤は硬さがあったものの、徐々に立て直し、サーブで相手守備を崩す持ち味を発揮した。高さとパワーのある相手に速攻を交えて対抗、25―21、30―28、18―25、25―18とし、セットカウント3-1で勝利した。
 木村沙織や江畑幸子、新鍋理沙のオリンピック経験者が要所で引っ張るなか、19歳の大竹里歩が18歳の宮下遥からの速いトスで相手のブロックをかわし、11得点と勝利に貢献した。サイドからの攻撃に加え、ポイントだったセンター線を制したことが勝因となった。

【コメント】

眞鍋政義監督


「アウェーの中、勝ったことは非常に大きい。3年後のリオデジャネイロオリンピックでは、これ以上の(敵地の)声援の中で勝っていかないといけない。若い選手にはいい経験になった。大竹(里歩)選手はスパイクもブロックもよかった」


○木村沙織選手


「トルコを相手に勝てたことが一番自分たちの自信にもなったし、3連勝して(予選ラウンド第2)ポーランド大会に臨めるのでよかった。トルコ大会でメンバー全員がコートの中に立ってプレーできたことがよかった。これからも全員で頑張りたい」


○大竹里歩選手


「出だしはアウェーの雰囲気に緊張しすぎて自分のプレーができなかったが、徐々にできるようになった。センター線がキーポイントと言われていたので、それにしっかり応えようと思って頑張った」

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8月3日 日本×アルジェリア 予選ラウンド 第2戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝
3 25 25 25 - -
アルジェリア
2敗
0 10 8 8 - -

【第1セットのスタメン】

長岡 望悠 長岡 望悠 大竹 里歩 大竹 里歩 石井 優希 石井 優希
石田 瑞穂 石田 瑞穂 川島 亜依美 川島 亜依美 橋本 直子 橋本 直子 吉田 真未 吉田 真未
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013予選ラウンド第1週トルコ大会、日本はFIVB世界ランキング14位のアルジェリアにストレート勝ちし、2連勝で勝点を6に伸ばした。トルコ大会最終戦となる次戦は、8月4日(現地時間)17時より開催国のトルコと対戦する。

 日本は第1戦のタイ戦から先発を全員入れ替えて臨んだ。サーブで相手の守備を崩す戦術はこの日も変わらず、序盤に流れを握った。レシーブやブロックもよく、守備から攻撃のリズムを作ると、アルジェリアもミスから自滅し、日本は25-10、25-8、25-8とすべてのセットでアルジェリアを圧倒した。
 期待の22歳、長岡望悠はジャンプサーブや強打が気持ちよく決まり、ライトからの攻撃に厚みを付けた。大舞台でも物怖じすることなくチーム最多の20点を叩き出した。石井優希も要所でスパイクを決め、終盤には川島亜依美の速攻も交えて幅のある攻撃で突き放した。

【コメント】

○眞鍋政義監督


「経験してほしいという思いから第1戦とメンバーを入れ替えた。格下のアルジェリアに勝つことが最大の使命だった中、30で勝てて非常に良かった。緊張感はなく、みんな安定してプレーできていた」


○長岡望悠選手


「相手が勝手に崩れてくれたところもあった。速いトスからの攻撃など、練習してきたことを出せてよかった。もっとサーブの持ち味の回転を出し、厳しいコースに打てるようにしていきたい」


○石井優希選手


「変に緊張することなく、伸び伸びできた。ミスも少なく、ミスをしてしまってもすぐに立て直せた。サーブでは個人的にはもっと相手を崩したかった」

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8月2日 日本×タイ 予選ラウンド 第1戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 25 25 - -
タイ
1敗
0 19 17 21 - -

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
江畑 幸子 江畑 幸子 平井

香菜子 平井
香菜子
宮下 遥 宮下 遥 座安 琴希 座安 琴希
(リベロ)

【戦評】

 FIVBワールドグランプリ2013予選ラウンド第1週トルコ大会、ロンドンオリンピック銅メダルの日本は初戦でFIVB世界ランキング12位のタイと対戦。ストレート勝ちを収め、本大会白星発進した。次戦は8月3日(現地時間)14時よりアルジェリアと戦う。

 多彩なコンビネーション攻撃を持つ相手に対し、サーブで守備を崩して終始主導権を握った日本。ブロックもよく決まった。第1セットを25-19で先取して波に乗り、第2セット以降も25-17、25-21で押し切った。
 序盤は木村沙織が冷静な判断で攻撃に強弱を付け、得点を重ねた。中盤からは江畑幸子の強打も効果的に決まり、両チームで最多となる20点をマークした。終盤には平井香菜子のサービスエースも決まるなど、この試合で重要視していたサーブが最後まで好調だった。また、18歳のセッター宮下遥が先発出場。試合が進むにつれて徐々にトスワークの精度が増し、献身的な守備も光った。

【コメント】

○眞鍋政義監督


「初戦で選手も緊張していたが勝ててよかった。途中からサーブがかなりよかった。タイはサーブレシーブでセッターに入ると速くて複雑なコンビがある。何本かやられたがブロックは組織としてよかった」


○木村沙織選手


「初戦ということもあり、もったいないミスや、ディフェンスの部分で簡単なミスが多かったが、結果的にストレートで勝てたことはよかった。自分のパフォーマンスとしてはまだまだと思うこともあるが、今日の反省をしっかりして明日に臨みたい」


○宮下遥選手


「勝てたことはすごくほっとしている。スタートからいくと言われたときはすごく緊張したし、不安もあったが、試合を重ねるたびに自分から学んでいこうという思いで試合に臨んだ」

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