第9回アジアユース男子選手権大会セミファイナルラウンド(1-4位)、日本の対戦相手はイラン。日本はフルセットの末敗れ、次戦(11月1日)は銅メダルをかけ、ファイナルラウンド(3位決定戦)を14時(現地時間)より、中国にセットカウント2-3で敗れた韓国と対戦する。
第1セット、地元イランの大声援の中で異様なムードで試合が始まった。序盤は、サーブレシーブが安定しないイランに対して、久原翼の3連続サービスエースで10-8とリード。その後も高橋健太郎にボールを集めて得点を重ね18-15で終盤を迎えた。相手の高いブロックをかわしながら24-21とセットポイントまで辿り着いたが、勝ち急いだ日本の攻撃が単調になったところをイランのブロックが決まりデュースに持ち込まれると、焦った日本にミスが連続して出て、27-29でイランに第1セットを奪われた。
第2セット、サーブで主導権を握りたい日本は、サーブの良い山崎貴矢を小野寺太志に替えてスターティングメンバーで起用した。序盤は4-6とイランにリードを許したが、石川祐希の連続サービスエースと相手のミスで8-7と逆転。中盤は、イランの高いブロックに苦しみ14-15と再びイランに試合の主導権を握られた。しかし、レシーブが安定しないイランに対して高橋の高い打点からのスパイクが決まると、イランのスパイクミスが連続して18-16と再度日本が逆転。石川のスパイクと高橋のブロックで、25-23と第2セットを取った。
3セット目、序盤は、イランが強烈なスパイクと高いブロックで日本を翻弄し8-10とリード。中盤以降も点差を詰められない日本だったが、山崎の連続ブロックを足掛かりに追い付くとイランにミスが出て最後は久原のスパイク、ブロックによる活躍で25-23と逆転してセットを取った。
第4セット、序盤から一進一退の攻防が続く中後がなくなったイランの猛攻を防ぎながら中盤を迎えた。ブロックで主導権を握ったイランにリードを許し17-21で終盤の攻防にもつれ込むと、ブロックを意識した日本に連続スパイクミスが出て22-25、セットカウント2-2で並ばれた。
第5セット、序盤からイランがサーブで積極的に攻撃を仕掛けてくるのに対し、受け身にまわった日本のミスが連続して2-7と大きくリードされる。ここで平田亮介、龍一誠をコートに送りムードを変えようとしたが、イランの勢いを止めることができず、焦った日本がミスを連続し5-15でこのセットを落し、セットカウント2-3で惜敗した。