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国際大会

第1回世界U-23女子バレーボール選手権大会

試合結果

最終順位

1位 中国
2位 ドミニカ共和国
3位 日本
4位 アメリカ
5位 トルコ
6位 イタリア
7位 ブラジル
8位 ドイツ
9位 アルゼンチン,キューバ
11位 ケニア,メキシコ

個人賞

ウイングスパイカー賞 ブライエリン・マルティネス(ドミニカ共和国)、古賀紗理那(日本)

日本の試合結果

10月12日 日本×アメリカ 3位決定戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 20 25 25 -
アメリカ 1 16 25 11 19 -

【第1セットのスタメン】

鍋谷 友理枝 鍋谷 友理枝 森谷 史佳 森谷 史佳 高橋 沙織 高橋 沙織
橋本 涼加 橋本 涼加 伊藤 望 伊藤 望 田代

佳奈美 田代
佳奈美
鳥越 未玖 鳥越 未玖
(リベロ)

【戦評】

 第1 回世界U-23 女子バレーボール選手権大会3 位決定戦、相手は名将Karch Kiraly 率いる強豪アメリカ合衆国。日本は3-1 で勝利し、今大会を3 位で終えた。また、古賀紗理那がBestOutside Spiker 賞を受賞した。

 第1 セット、序盤、鍋谷友理枝・橋本涼加のサイド攻撃、伊藤望のクイック攻撃で5-2 とリードを広げる。高さに勝るアメリカはキャプテンのウィングスパイカー・Gina Mancuso のレフト攻撃で5-5 とすぐに追い上げる。日本は鍋谷のコースを突いたサーブで相手のミスを誘い、8-6 とした。一気に引き離したい日本は、髙橋沙織のブロックや鍋谷のサイド攻撃に伊藤望のサービスエースも飛び出し、16-10 でセカンドテクニカルタイムアウトも奪取。アメリカもウィングスパイカー・Ariel Turner やGina Mancuso の高い攻撃で得点を重ねるも、日本は橋本のサイド攻撃や伊藤のクイック攻撃で反撃。22-13 とリードを広げた日本は、途中出場した古賀紗理那のライト攻撃で第1 セットを25-16 で先取した。
 第2 セット、このまま勢いに乗りたい日本は、鍋谷・橋本・髙橋のサイド攻撃で得点を加えるも、Ariel Turner の高い攻撃やミドルブロッカー・Erica Wilson のクイック攻撃で反撃される。7-7 と一進一退攻防となるが、オポジットMonique Mead のライト攻撃で1 回目のテクニカルタイムアウトを先制。日本も鍋谷のサイド攻撃や森谷史佳のサービスエースで応戦するも、アメリカの高い攻撃に翻弄され徐々にリードを許す。流れを変えるべく藤田夏未・古賀を2 枚替えで投入するも、逆にセッター・Lauren Cook の連続サービスエースに失点を重ね、11-16 と劣勢となる。更に14-22と失点を喫した日本は髙橋・鍋谷・橋本のサイド攻撃や田代のサービスエースで応戦するも、第2 セットを20-25 で落とした。
 第3 セット、流れを変えたい日本はスタートから古賀を起用。田代のコースを突いたサーブでアメリカの守備を揺さぶると鍋谷・髙橋・古賀のサイド攻撃で得点を重ね、8-2 で中盤戦へと突入した。アメリカも再びGina Mancuso・Ariel Turner の高い攻撃で反撃に出るも古賀・髙橋のジャンプ力を生かした高い攻撃に加え古賀のバックアタックも飛び出し、16-7 で後半へ。一気に波に乗り
たい日本は森谷史佳のクイック攻撃や鍋谷のコンビ攻撃で21-11 と得点を重ね、更に途中交代した野村明日香のブロックで弾みをつける。更に鳥越未玖や髙橋の好レシーブに野村が連続得点を重ね、第3 セットを25-11 で奪った。
第4 セット、好調を維持する日本は、鍋谷・古賀がレフトから得点を重ね、8-4 と1 回目のテクニカルタイムアウトを奪取。更にここから田代のブロック、古賀のサービスエースなどで6 連続得点し14-4 と一気にリードを広げる。粘るアメリカはオポジット・Sha'Dare McNeal の連続ブロード攻撃で反撃するが、途中出場の島村春世のブロックで2 回目のテクニカルタイムアウトも奪い取る。
アメリカもGina Mancuso の高いスパイクやMonique Mead の高いブロックで抵抗するも、日本も島村の2 本目となるブロックや鍋谷・古賀・髙橋のサイド攻撃で得点を重ね、最後は髙橋のレフトからの高い攻撃がアメリカコートに突き刺さり、第4 セットを25-19 で奪った。結果、セットカウント3-1 で勝利した。

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10月11日 日本×中国 セミファイナル

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 0 25 24 13 - -
中国 3 27 26 25 - -

【第1セットのスタメン】

古賀

紗理那 古賀
紗理那
伊藤 望 伊藤 望 高橋 沙織 高橋 沙織
野村

明日香 野村
明日香
島村 春世 島村 春世 藤田 夏未 藤田 夏未 鳥越 未玖 鳥越 未玖
(リベロ)

【戦評】

 第1回世界U-23女子バレーボール選手権大会、準決勝の相手は予選リーグA組2位通過した中国。日本は0-3で敗戦を喫し、3位決定戦にまわることとなった。次戦は10月12日(現地時間)17時より、アメリカと3位をかけて戦う。

 第1セット、中国のウィングスパイカー・Liu Yanhanの高いレフト攻撃に連続失点を喫するも、古賀紗理那・野村明日香のサイド攻撃で反撃し、一進一退の攻防が続く。古賀のライト攻撃でリズムに乗った日本は、島村春世のブロックで相手のクイック攻撃を封じ、更に野村のレフト攻撃で1回目のテクニカルタイムアウトを先制した。更に弾みをつけたい日本であったが、Liu Yanhanの力強い攻撃やミドルブロッカー・Zhang Xiaoyaのサービスエースに加えミスも重なり、11-12と逆転を許してしまう。セカンドテクニカルタイムアウトを15-16で後半戦へと突入すると、日本は古賀のライト攻撃に加え、島村のクイック攻撃、また途中出場の田代佳奈美のコースを突くサービスエースも飛び出し、19-17と再逆転に成功し、このまま逃げ切りたい日本であったが、中国の手堅い守備に加え、オポジット・Wang Qiの強烈な攻撃も決まり、20-20と再度同点に持ち込まれた。デュースにもつれ込むと、最後は中国の高いブロックに捕まり、25-27で落とした。
 第2セット、またしても序盤は1点を争う攻防が続く。7-8で1回目のテクニカルタイムアウトを制した中国は、高いブロックと堅い守備でこちらのスパイクミスを誘い7-9とリードを広げるが、古賀のサイド攻撃に髙橋沙織のサービスエースも飛び出しすぐに9-9と追いつく。日本の堅い守りに中国もミスを重ね、髙橋のレフト攻撃も決まり18-16とすると、中国はミドルブロッカー・Yang Zhouのクイック攻撃などですぐに追いつく。日本は伊藤望のクイック攻撃が決まり、更には髙橋のサーブで相手守備を乱し、21-16とリードを広げる。粘る中国はLiu Yanhanの高く強烈なスパイクで反撃し、日本のミスも重なり24-24と再び同点に追い付かれてしまう。ここから逆転を許した日本に対し、中国はWang Qiの強いスパイクで得点を加え、第2セットを26-24で逆転負けを許した。
 第3セット、ここから粘りを見せたい日本は、藤田夏未のサービスエースから1-0と先制する。お互い得点を重ねるが、焦る日本は中国の正確なレシーブとトスにLiu Yanhanを中心としたサイド攻撃で得点し、6-12と6連続失点を奪われてしまう。日本は田代・鍋谷友理枝を投入し、鍋谷がこれに応えてライト攻撃で加点するも、11-16でセカンドテクニカルタイムアウトを折り返す。反撃に出たい日本だが、このセット先発出場のミドルブロッカー・Qiao Tingのクイック攻撃やLiu Yanhanの強烈なサイド攻撃にまたしても連続失点をしてしまい、11-22とリードを広げられてしまった。途中出場の森谷史佳のブロード攻撃で反撃するも、終始粘り強い守備と強い攻撃の中国を打ち破ることができず13-25で第3セットも落とした。結果、セットカウント0-3敗戦を喫した。

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10月9日 日本×トルコ 予選リーグ戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
5勝
3 23 25 26 16 15
トルコ
3勝2敗
2 25 22 24 15 13

【第1セットのスタメン】

鍋谷 友理枝 鍋谷 友理枝 島村 春世 島村 春世 高橋 沙織 高橋 沙織
辺野喜

未来 辺野喜
未来
森谷 史佳 森谷 史佳 田代

佳奈美 田代
佳奈美
鳥越 未玖 鳥越 未玖
(リベロ)

【戦評】

 第1回世界U-23女子バレーボール選手権大会、予選リーグ戦最終戦の相手はトルコ。勝って次の試合に繋げたいこの一戦、日本はフルセットの末にトルコに勝利し、セミファイナル(1-4位)進出を決めた。次戦は10月11日(現地時間)19時より、予選リーグ戦B組を首位で通過した中国と戦う。

 第1セット、開始早々トルコのウィングスパイカー・Ercan Seymaのサーブに守備を乱され、0-4と失点を喫した。鍋谷友理枝のレフト攻撃やライト攻撃、島村春世のダイレクトアタックで得点を重ねたが、4-8で1回目のテクニカルタイムアウトをトルコに奪われてしまった。日本は森谷史佳のブロード攻撃でサイドアウトを取ると、先発出場の辺野喜未来がロングサーブで相手ディフェンスをかく乱し、7-8と1点差まで追い上げた。その後は一進一退の展開が続いたが、トルコの高さのあるブロックに阻まれ、思うように得点を挙げることができない。迎えた後半、何とか追い付きたい日本は古賀紗理那と藤田夏未を2枚替えで投入。この起用に応えた古賀がサイド攻撃やブロックで得点を重ねた。さらに高橋沙織がネット際のボールを押し込み21-21と同点に持ち込んだが、トルコのキャプテン・Yilmaz Gözdeの高い攻撃に失点を喫し、21-23と再び引き離されてしまった。日本は島村がクイック攻撃で反撃するも及ばず、23-25でこのセットを落とした。
 第2セット、悪い流れを断ち切りたい日本は高橋のフェイントで先制すると、高橋のサイド攻撃、島村のクイックやブロード攻撃で得点を奪い、5-3とリードした。さらに森谷のサービスエースも決まり、8-6で中盤へ。しかし、ここからトルコのオポジット・Kestirengöz Cerenのバックアタックなどでトルコに得点を奪われ、8-9と逆転を許した。さらにミドルブロッカー・Yurtdagülen Özge NurやKalac Asliのブロード攻撃で失点を喫した日本だったが、高橋の好サーブに辺野喜と島村らが応え得点を重ねると、16-12と4点のリードを広げて後半へ。トルコを一気に引き離したい日本は再び古賀と藤田を2枚替えで投入。すると、古賀のレフトからの強烈なスパイクがトルコ陣営に突き刺さった。さらに辺野喜がサービスエースを決めてトルコの守備を翻弄し、古賀のライト攻撃や森谷のクイック攻撃で22-14とリードを広げた。終盤、Yilmaz GözdeやKestirengöz Cerenの高いスパイクやブロックで22-18と追い上られたが、最後は島村がブロード攻撃を決めて、25-22で日本がこのセットを制した。
 第3セット、第2セットの勢いのまま試合を進めたい日本であったが、またしてもErcan Seymaのサーブに翻弄され0-3とリードを許した。ここから鍋谷の巧みなコンビ攻撃で反撃したが、ウィングスパイカー・Guc Ezgiの高さのある攻撃やブロックで失点し、4-8とトルコのリードで中盤に突入した。日本は鍋谷と辺野喜がサイド攻撃で得点、さらに田代佳奈美の2連続サービスエースが決まり、10-10と同点に追い付いた。しかし、トルコの高さのあるアタックを止めることができず、ミスも重なり12-16で後半を迎えた。日本は途中出場の古賀のサイド攻撃や森谷の効果的なブロックで16-18と追い上げを見せたが、連続失点を喫し16-22と一気に引き離されてしまった。なんとか追い付きたい日本は、古賀のライト攻撃や田代のこのセット3本目となるサービスエースで反撃したが、長いラリーの後にトルコにフェイントを決められ、22-24でセットポイントを取られてしまった。しかし、ここから意地を見せた日本、23-24と1点差に詰め寄ると、島村のサービスエースで24-24と同点とした。粘り強い守備からトルコのミスを誘い、最後は島村のこの試合2本目となるサービスエースで26-24とし、このセットを逆転勝ちでもぎ取った。
 第4セット、第3セットで途中出場した野村明日香を立ち上がりより起用。ここで勝負を決めたい日本であったが、トルコのセッター・Alikaya Gamzeのサーブに翻弄され、2-9と大きくリードを許した。古賀や野村のライト攻撃で得点した日本だったが、9-16とトルコのリードのまま後半へ。トルコの高く強烈な攻撃に守備が乱れた日本は、島村のブロード攻撃や途中出場の橋本涼加のサイド攻撃などで反撃したものの、トルコを攻めきることができず16-25でこのセットを奪われ、勝負の結末は第5セットへと持ち越された。
なんとしても勝ちたい日本は橋本、野村、伊藤望、島村、古賀、藤田の6名で  第5セットに臨んだ。野村のサイド攻撃で先制したが、トルコもGuc Ezgiのサイド攻撃で反撃し、一進一退の攻防となった。互いに得点を重ねた両チームであったが、島村がブロックを決めて13-12とリードを奪うと、さらに島村のブロード攻撃で14-13とマッチポイントに到達した。最後まで粘り強い守備を見せた日本、15-13でこのセットを奪った。
 フルセットの末にトルコに勝利した日本は、予選リーグ戦を5戦全勝で終えた。この試合は鍋谷が17得点、古賀が14得点、高橋と島村が12得点を挙げる活躍を見せた。日本は5試合中3試合がフルセットによる勝利だったため、勝点は12となった。4勝1敗と日本に次いで勝利数が多いドミニカ共和国が勝点13で日本を上回ったため、日本は予選リーグA組2位となった。


◆第1回世界U-23女子バレーボール選手権大会 予選リーグ戦A組 最終順位表
1位 ドミニカ共和国 (勝点13/4勝1敗)
2位 日本 (勝点12/5勝0敗)
3位 トルコ (勝点9/3勝2敗)
4位 イタリア (勝点8/2勝3敗)
5位 アルゼンチン (勝点3/1勝4敗)
6位 メキシコ (勝点0/0勝5敗)

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10月8日 日本×アルゼンチン 予選リーグ戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
4勝
3 25 25 25 - -
アルゼンチン
1勝3敗
0 19 16 19 - -

【第1セットのスタメン】

古賀

紗理那 古賀
紗理那
伊藤 望 伊藤 望 高橋 沙織 高橋 沙織
辺野喜

未来 辺野喜
未来
島村 春世 島村 春世 藤田 夏未 藤田 夏未 鳥越 未玖 鳥越 未玖
(リベロ)

【戦評】

 第1回世界U-23女子バレーボール選手権大会、予選リーグ戦第4試合。日本は南米の強豪・アルゼンチンに挑んだ。昨日(10月7日)のドミニカ共和国戦から4名の選手を入れ替えて臨んだ日本。古賀紗理那と辺野喜未来の高校生プレーヤーが躍動し、ストレートでアルゼンチンに勝利した。次戦は10月9日(現地時間)17時より、トルコと予選リーグ戦最終戦を戦う。

 第1セット、古賀のレフト攻撃で1点目を奪った日本。その後も古賀がレフトから得点を重ねた。さらに伊藤望のクイック攻撃で4-2とリードした。その後、ミスからアルゼンチンに逆転を許したが、島村春世の速いブロード攻撃で再びリードを奪い、8-6で中盤へ。藤田夏未の巧みなトス回しに島村と伊藤のミドルブロッカー陣が応え、得点を積み重ねた。さらに17歳・古賀と18歳・辺野喜のサイド攻撃が決まり、16-11で終盤に突入。昨日のドミニカ共和国戦、巧いサーブで大活躍を収めた伊藤がこの試合再び躍動、アルゼンチンのディフェンスを翻弄した。さらに辺野喜のフェイントやブロック、島村のクイック攻撃などで連続得点。伊藤のサービスエースも飛び出し、一挙に6連続ポイントを奪った日本、22-11とアルゼンチンを大きく引き離した。日本はこの後、アルゼンチンのオポジット・Acosta Tanyaの高さのある強烈なスパイクで反撃を受けたが、最後は伊藤のダイレクトアタックがアルゼンチンコートに突き刺さり、25-19で第1セットを奪取した。
 第2セット、伊藤のクイックから得点した日本。辺野喜のこの試合3本目のブロックも決まり好スタートを切った。さらに古賀と辺野喜がサイド攻撃で得点を重ねると、伊藤のクイックやサービスエースも飛び出し、8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを先取した。中盤、アルゼンチンのAcosta Tanyaやウィングスパイカー・Granado Virginiaのパワーのあるサイド攻撃を受け、11-9と2点差まで詰め寄られた。しかし日本は高橋と古賀のサイド攻撃で着実に得点を重ね、16-10と日本のリードで2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。後半、2枚替えで投入した鍋谷友理枝と田代佳奈美のコンビ攻撃が冴え、勢いに乗った日本。さらに辺野喜がサービスエースを決めてアルゼンチンを引き離した。最後は高橋のサイド攻撃で25-16とし、2セット連取に成功した。
 第3セット、日本は古賀のサイド攻撃で先制したが、ミスを犯して5-8とこの試合初めてアルゼンチンにテクニカルタイムアウトを奪われた。島村のブロード攻撃や古賀のサイド攻撃で反撃するも、Granado Virginiaの高さのある攻撃に苦戦、ミスを繰り返してしまった。しかし、高橋のライト攻撃で12-15とすると、ここからアルゼンチンを猛追。辺野喜のサーブでディフェンスをかく乱すると、それに高橋と鍋谷が応えサイドから得点を重ねた。日本が16-15と逆転し迎えた後半、辺野喜のサーブで守備が乱れたアルゼンチンに対し、高橋がサイド攻撃やブロック、ダイレクトアタックで加点し、22-15と大きくリードを広げた。アルゼンチンのウィングスパイカー・Calvete Maria Solのバックアタックなどで反撃を受けたが、日本が25-19で第3セットを制した。
 この結果、アルゼンチンをストレートで下した日本は予選リーグ戦を4連勝とした。この試合、高橋が12得点、古賀が11得点と活躍。伊藤もサービスエースで2得点を挙げた。予選リーグ戦4試合を終えて首位の日本は、1試合を残してA組4位以上が確定した。セミファイナル(1-4位)に進むのか、セミファイナル(5-8位)に回るのかは、明日(10月9日)のトルコ戦の勝敗によって決まる。

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10月7日 日本×ドミニカ共和国 予選リーグ戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝
3 15 25 17 25 15
ドミニカ共和国
2勝1敗
2 25 22 25 17 9

【第1セットのスタメン】

鍋谷 友理枝 鍋谷 友理枝 伊藤 望 伊藤 望 高橋 沙織 高橋 沙織
野村

明日香 野村
明日香
森谷 史佳 森谷 史佳 田代

佳奈美 田代
佳奈美
鳥越 未玖 鳥越 未玖
(リベロ)

【戦評】

 第1回世界U-23女子バレーボール選手権大会、予選リーグ戦第3試合の対戦相手はこれまで予選リーグ戦A組全勝の北中米の強豪・ドミニカ共和国。日本は高さとパワーのある攻撃に苦戦しながらも、フルセットの末にドミニカ共和国に勝利した。次戦は10月8日(現地時間)15時より、南米の強豪・アルゼンチンと予選リーグ戦第4戦を戦う。

 第1セット、鍋谷友理枝のレフト攻撃で日本が先制。その後も鍋谷と野村明日香のサイド攻撃、森谷史佳の効果的なフェイントで5-2とリードしたが、ドミニカ共和国のウィングスパイカー・Peña Yonkairaの高さのあるスパイクに連続得点を許し、5-8で1回目のテクニカルタイムアウトを取られてしまった。日本は野村と鍋谷のサイド攻撃や森谷のブロード攻撃で9-11と追い上げた。しかし、Peña Yonkairaの跳躍力のある攻撃に苦戦し、9-16とドミニカ共和国のリードで後半へ突入。流れを変えたい日本は、古賀紗理那と藤田夏未を2枚替えで投入し、追い上げを図った。高橋沙織のバックアタックやサイド攻撃に加え、鍋谷と古賀も得点を重ねたが、この試合19得点を挙げたPeña Yonkaira や身長200cmのウィングスパイカー・Martinez Brayelinの高さのある強烈な攻撃に翻弄され、第1セットを15-25でドミニカ共和国に奪われた。
 第2セット、なんとか流れを引き込みたい日本は、3-3の場面から伊藤望の連続サービスエース、さらに野村のサイド攻撃が決まり6-3とリードを広げた。粘りを見せるドミニカ共和国に、高く鋭い攻撃で得点を奪われたが、1回目のテクニカルタイムアウトは8-7で日本が奪取した。その後も一進一退の攻防が続いたが、再び伊藤がコースを突く連続サービスエースを決めてドミニカ共和国を引き離し、16-15で2回目のテクニカルタイムアウトも日本が奪った。Peña YonkairaとMartinez Brayelinの攻撃で粘るドミニカに対し、日本は鍋谷や途中出場の17歳・古賀のサイド攻撃で応戦。再び伊藤がコースを突く巧みなサーブから相手のミスを誘い25-22とし、日本がこのセットを制した。
 第3セット、日本は高橋のライト攻撃で先制し、勢いに乗りたいところであったが、ドミニカ共和国の高いサイド攻撃に加え、ミドルブロッカー・Arias Candidaの速攻に失点を喫し、5-8リードを許し中盤へ。粘る日本は鍋谷と野村のサイド攻撃で10-12と追い上げ、さらに高橋のバックアタックなどで得点を重ねたが、12-16と再びリードを広げられてしまった。なんとか一矢報いたい日本は18歳の辺野喜未来を投入し反撃を試みたが、ドミニカ共和国の強打と軟打を混ぜた巧みな攻撃や高いブロックに失点を重ね、17-25でこのセット落としてしまった。
 後がない第4セット、島村春世と第3セットで途中出場した辺野喜を立ち上がりより投入。序盤は鍋谷のライト攻撃やサービスエースに加え、高橋と辺野喜のサイド攻撃で得点を重ねた。オポジット・Rodriguez Jeoselynaらによるライト攻撃などでドミニカ共和国に追い上げられたが、8-7とリードを保ったまま中盤に突入。日本は田代佳奈美の巧みなトス回しに高橋と鍋谷が応え、さらに伊藤の本日5点目となるサービスエースで得点を重ねると、16-11とリードを広げて終盤へ。日本はPeña Yonkaira、Martinez Brayelin、Rodriguez Jeoselynaらのサイド攻撃で反撃を受けたが、2枚替えで投入した藤田の好判断に、島村が強烈なAクイック攻撃を決め、ドミニカ共和国のブロックを翻弄。さらに古賀のサイド攻撃で得点を重ねた。最後は伊藤のサーブでドミニカの守備を揺さぶり、25-17で第4セットを奪い、勝負を振り出しに戻した。
 第5セット、日本は第4セットと同じメンバーで臨んだ。長いラリーの後、高橋の強烈なダイレクトアタックがドミニカ共和国のコートに突き刺さり、日本が先制した。その後、鍋谷のライト攻撃や辺野喜のブロックとフェイントで得点を重ねた日本。2枚替えで投入された藤田の巧みなトスに再び島村がAクイックを2本決めて加点した。対するドミニカ共和国も鋭いスパイクや高いブロックで7-6と追い上げを見せたが、古賀のライト攻撃で8-6とし、日本のリードでコートチェンジを迎えた。その後もリベロ・鳥越未玖の好レシーブに鍋谷のレフト攻撃などで日本が追加点を奪った。さらに鍋谷のブロックで13-9とリードした日本は、辺野喜と島村のブロックでRodriguez Jeoselynaにプレッシャーを与えてスパイクを抑えると、15-9で第5セットを奪取した。
 この結果、昨日(10月6日)のイタリア戦に続きフルセットで強豪・ドミニカ共和国を下した日本。この試合は鍋谷が20得点、高橋が14得点と活躍を見せた。また、伊藤がサービスエースで5得点を挙げ、勝利に大きく貢献。高校生コンビの古賀と辺野喜も巧みな攻撃を見せ、ドミニカ共和国を打ち破る原動力となった。大久保茂和監督率いる全日本U-23女子チームは、予選リーグ戦3試合を終えてA組1位となった。

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10月6日 日本×イタリア 予選リーグ戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝0敗
3 21 18 25 25 15
イタリア
0勝2敗
2 25 25 22 16 12

【第1セットのスタメン】

古賀

紗理那 古賀
紗理那
島村 春世 島村 春世 高橋 沙織 高橋 沙織
橋本 涼加 橋本 涼加 森谷 史佳 森谷 史佳 藤田 夏未 藤田 夏未 鳥越 未玖 鳥越 未玖
(リベロ)

【戦評】

第1回世界U-23女子バレーボール選手権大会予選リーグ戦、第2試合の対戦相手は日本の平均身長を約10cm上回る強豪イタリア。日本はイタリアに2セットを先取されながらも3セットを奪い返し、フルセットの末に勝利した。次戦は10月7日(現地時間)17時より北中米の強豪・ドミニカ共和国と対戦する。

第1セット、序盤は一進一退の攻防が続いたが、7-8と1回目のテクニカルタイムアウトをイタリアのリードで迎えた。その後、9-9までは拮抗した試合展開となったが、イタリアの身長202cmのオポジット・Diouf Valentinaに強烈なスパイクを決められ、12-15と徐々に引き離された。流れを変えたい日本は藤田夏未と古賀紗理那に代え、田代佳奈美と鍋谷友理枝を2枚替えで投入しチャンスを伺ったが、13-16と状況は変わらずイタリアリードのまま後半へ。その後も、森谷史佳のクイック攻撃や高橋沙織のサイド攻撃で反撃を試みたが、1度もリードを奪うことなく第1セットを21-25で落とした。
第2セット、なんとか流れを引き込みたい日本は、立ち上がりより橋本涼加に代えて野村明日香を投入。序盤は古賀のライト攻撃やブロック、森谷のブロード攻撃などで得点を重ねたが、この試合両チームを通じて最多の31得点を挙げたイタリアのDiouf Valentinaやミドルブロッカー・Folie Raphaelaのブロード攻撃に翻弄され、6-8とイタリアのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後もDiouf Valentinaのライトからのスパイクや、高いブロックに攻撃を阻まれ6連続得点を許した日本。高橋のサイド攻撃による反撃もむなしく、12-16で2回目のテクニカルタイムアウトも奪われてしまった。その後も日本のミスが続き、田代と鍋谷の2枚替えも悪い流れを断ち切ることができず、第2セットを18-25で落とした。
第3セット、第2セットと同様に野村がオポジットに入った。あとがない日本はDiouf Valentinaやウィングスパイカー・Partenio Lauraの高く強烈な攻撃に苦戦しながらも、高橋のブロックや古賀のサイド攻撃でイタリアに応戦した。野村がサイドからの強いスパイクを決めて3連続ポイントを挙げたが、1回目のテクニカルタイムアウトは7-8でイタリアに奪われてしまった。中盤日本は、森谷のブロード攻撃やクイック攻撃、高橋のネット際のプレーや強打で加点。さらに古賀のサイド攻撃や野村の強烈なスパイクが効果的に決まり、16-14とこの試合初めて日本がテクニカルタイムアウトを取ることに成功した。勢いに乗った日本は2枚替えで入った鍋谷がサイド攻撃やサービスエースを決めると、最後は古賀がレフト攻撃を決めて25-22とし、第3セットをもぎ取った。
第3セットで本来の調子を取り戻した日本は、第4セット、序盤からイタリアを引き離すことに成功。さらにコースを狙ったサーブでイタリアのミスを誘うと、古賀のサイド攻撃や野村の強烈なスパイクが決まった。さらに、この試合日本選手最多得点(21得点)の古賀のサービスエースで8-3とし、中盤へ。良い流れのまま野村・高橋がサイド攻撃で加点、さらにこの試合好調の高橋がブロックを決めて、16-10とリードを保ったまま終盤に突入。その後もイタリアの猛追を受けたが、古賀、野村、高橋の多彩なサイド攻撃がイタリアのコートに突き刺さり、最後は島村春世がブロックを決めて、第4セットを25-16で奪った。
セットカウント2-2に持ち込んだ日本は、第5セットも序盤からイタリアのミスを誘う効果的なサーブで得点を重ねた。古賀がライト攻撃を決めると、野村がブロック、森谷がクイック攻撃でこれに続き、徐々にイタリアを引き離した。さらに森谷のブロックと野村のスパイクで8-5とし、日本のリードでコートチェンジ。ここから勢いに乗った野村が3連続ポイントを決め11-5と大きくイタリアを引き離した。粘るイタリアに追い上げられ、12-9と3点差まで詰められたが、野村がコースを突くライト攻撃を決め得点を重ねると、最後は高橋がレフトから決め、15-12で第5セットを制した。この結果、強豪イタリアをフルセットで下した日本は、予選リーグ戦を2連勝とした。

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10月5日 日本×メキシコ 予選リーグ戦

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 25 20 25 -
メキシコ
1敗
1 19 13 25 15 -

【第1セットのスタメン】

鍋谷 友理枝 鍋谷 友理枝 伊藤 望 伊藤 望 高橋 沙織 高橋 沙織
橋本 涼加 橋本 涼加 島村 春世 島村 春世 田代

佳奈美 田代
佳奈美
鳥越 未玖 鳥越 未玖
(リベロ)

【戦評】

 第1回世界U-23女子バレーボール選手権大会、火の鳥NIPPONの若手メンバーで構成された、大久保茂和監督率いる全日本U-23女子チームは地元・メキシコと同大会予選リーグ戦初戦を戦った。日本はセットカウント3-1でメキシコに勝利し、予選リーグ戦初戦を白星で飾った。次戦は10月6日(現地時間)15時より、日本より平均身長が遥かに高いイタリアと対戦する。
 なお、本大会は当初21点制のテスト導入が予定されていたが、直前の変更により従来通りの25点制での大会開催となった。

 第1セット、地元・メキシコへの大歓声の中、高橋沙織のライト攻撃で先制した。その後は一進一退の攻防となり、7-8でメキシコが1回目のテクニカルタイムアウトを取った。その後も橋本涼加のレフト攻撃や鍋谷友理枝の巧みなコンビ攻撃で点数を重ねたが、ミスもあり15-16で再度メキシコにテクニカルタイムアウトを取られてしまった。その後、高橋の3連続ポイントで19-18と逆転した日本は、伊藤望のクイック攻撃、橋本のブロックやフェイントでポイントを重ねた。最後は伊藤のブロックで6連続ポイントとし、25-19で第1セットを先取した。
 続く第2セット、序盤は互いにポイントを重ねる展開となったが、鍋谷のライト攻撃や島村春世のクイック攻撃で勢いに乗ると、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。その後も高橋のサイド攻撃や伊藤の連続サービスエースで16-9とリードを広げて後半へ。勢いに乗った日本はその後も鍋谷と橋本のサイド攻撃で点数を重ねると、途中出場した17歳の古賀紗理那がポイントを決めた。最後は古賀のレフトアタックが決まり25-13で2セットを連取した。
 第3セット、このまま勢いに乗りたい日本であったが、序盤は日本のスパイクミスやメキシコのオポジット・Rangel Andreaの強打が決まり、4-8とメキシコに1回目のテクニカルアウトを取られてしまった。その後、島村のブロード攻撃やクイック攻撃で12-13まで追い上げるも、流れに乗れない日本は14-16で2回目のテクニカルアウトもメキシコに奪われてしまった。一旦メキシコに傾いた流れを引き寄せたい日本だったが、その後もRangel Andreaやウィングスパイカー・Isiordia Alejandraの強打を抑えきれず、20-25でこのセットを落としてしまった。
 第4セット、なんとかこのセットを取りたい日本。序盤から橋本のサイド攻撃や鍋谷の連続コンビ攻撃、さらに島村のブロード攻撃が効果的に決まり、8-6と日本のリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。この試合両チームを通じて最多の21得点を挙げたRangel Andreaの強打を島村、田代佳奈美らのブロックで抑え込み、16-9で終盤へ。勢いに乗った日本は高橋と鍋谷のサイド攻撃でポイントを重ね、最後は古賀のライト攻撃が決まり、25-15で第4セットを奪取した。この結果、セットカウント3-1で日本がメキシコを下し、第1回世界U-23女子バレーボール選手権大会初戦を白星で飾った。

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